あきらくん、けいすけくん、まみちゃん、ごうくん、ももこちゃん、しおりちゃん、わこちゃん、たまきちゃん、いとかちゃん、みちちゃん。
4月3日のエディットツアー@おやこに参加した子ども達は、赤ちゃんから小学4年生まで10人。大人10人もまざってワイワイガヤガヤ、春の編集ワークを遊んだ。
一つ目のワークは景山卓也師範代がナビする「モノしりとり」。
景山ナビが「オレンジ色の丸いもの」を見せる。これはなんだろう? 子ども達が頭の中のイメージの辞書をくって、答えていくところから始まる。
手に持っていたのはオレンジ色のピンポン玉だった。
「ではこれに似たもの、つながりそうなものを家の中から探してこよう!」
30秒もしないうちに10のモノが集まる。バランスボール、果物、ラケット、ペットボトルのキャップ。形、色、切りくちはさまざま、ナビが一口コメントで応じる。みんな同じところと違うところ、両方を併せ持っている。「似たもの」は「ズレたもの」でもあるのだ。ズレは愉快の素である。
集まったモノの中から一つが選ばれ、それがまたお題となる。ペットボトルのキャップからの「ペットの鳥」、カバーから「かばん」など、コトバでつなげる子どもたちも登場した。「箱入りの本」と「枕」など、普段は一緒にしないものがどんどん混ざり合ってくる。
2つ目のワークは、松井路代師範代の「春っぽいもの」。
家の中で春らしいものを探したあと、「生える」「咲く」「伸びる」「うまれる」など、春の述語を写真と一緒に振り返った。
ナビがミュートを外してオッケーですと声をかけると、「このお花、幼稚園のところで見たよ」「テントウムシが産卵してる! テレビで見たことがある」。言葉がどんどん飛び出してきた。
もうみんな「春」は知っている。そのうえで、「春フィルター」を意識することで、次の日から家の中や、公園や野原の見え方がちょっと変わったらいいなというのがワークの狙いだった。何より、ナビ自身がツアーの数日前に、公園に「春っぽいものさがし」をしにいって、普段は見過ごしているような小さいものを見つけたり、今しか見えない姿を見出したりしたからである。
ツアー後、参加のみなさんから返ってきたQシート(アンケート)にこんなメッセージを見つけた。
どこまで集中できるか不安でしたが、前のめりにワークする姿が見れて、親の気持ちとしても嬉しいというか、ほっこりしました。
つい近視眼的になる親ではできない、ナビゲーターからの柔軟なフィードバックは職人技。子育ての極意を見るようでもありました。せっかくの集いなので、オンラインだと難しいでしょうが、子供同士の掛け合いがあるとさらに面白くなりそうだと感じます。
さっそくお風呂で春っぽいものを探してひと盛り上がりしました^^ ありがとうございました。
次の日どころか、その日のお風呂の中でもう一度遊んでくれてる。早い!
子どもの編集の一つに「とまらない」がある。
ワークの時に咲いていたタンポポはもうみんな綿毛になっている。
次に子ども達に、エディットツアーやイシス子どもフィールドのシーズン・ミーティングで会うときは、「見方」だけでなく、髪の長さや背丈、面構えだってほんの少し変わっているのだろう。
「春」のあれこれ。小さな公園に探しに出ると、テントウムシが卵を産んでいるところに遭遇した。
◆イシス子どもフィールド
https://edist.isis.ne.jp/post/kodomofield_open/
松井 路代
編集的先達:中島敦。2007年生の長男と独自のホームエデュケーション。オペラ好きの夫、小学生の娘と奈良在住の主婦。離では典離、物語講座では冠綴賞というイシスの二冠王。野望は子ども編集学校と小説家デビュー。
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