「忌まわしさ」という文化的なベールの向こう側では、アーティスト顔負けの職人技をふるう蟲たちが、無垢なカーソルの訪れを待っていてくれる。
このゲホウグモには、別口の超能力もあるけれど、それはまたの機会に。

13[離]退院式は、これまでの千離衆も集う離ユニオン(Reunion)となった。13離衆の退院を祝いながらも、あの時の苦み、恋情、そしてZESTが季を超えて会場で交じり合う。
秋になると井ノ上裕二、和田めぐみ(44[守])、相部礼子(43[破])が初番匠として登板。来年開講を迎える多読ジムでは、大音美弥子に「冊匠」、金宗代に「代将」のロール名が与えられ、43[破]からは、[守]の教室名が出世魚する新たなシステムが導入された。ロールが変わり、ロールが生まれ、教室名が成長する。あと数時間で迎える新年とともに遊刊エディストも新たな企画、連載が始まる。
『千夜千冊エディション 編集力』を携えて、2020年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2019年 エディスト・クロニクル(9月~12月)
凡例
●:編集学校イベント
◎:千夜千冊、松岡校長著書
○:国内外のニュース
●09.28 44[守]43[破] 伝習座1
○10.01 消費税10%スタート
○10.02 北朝鮮、新型SLBM発射
◎10.07 1721夜『パパは楽しい躁うつ病』北杜夫・斎藤由香
○10.09 ノーベル化学賞・吉野彰氏受賞
○10.12 台風19号上陸
○10.22 天皇陛下、即位礼正殿の儀
◎10.18 1722夜『山県有朋』半藤一利
◎10.24 千夜千冊エディション『観念と革命 西の世界観II』(角川ソフィア文庫)
◎10.25 1723夜『心を名づけること(上・下)』カート・ダンジガー
●10.26 32[花] 入伝式
○10.31 沖縄・首里城焼失
◎11.03 1724夜『うつと気分障害』岡田尊司
●11.09 13[離] 退院式
○11.10 祝賀御列の儀 天皇皇后両陛下パレード
●11.16 [物語]12綴 蒐譚場
◎11.16 1725夜『ぼく自身のための広告(上・下)』ノーマン・メイラー
●11.23 43[破] 伝習座2
○11.23 ローマ教皇38年ぶり来日
◎11.28 1726夜『事大主義』室井康成
●11.30 第3回 師範IS&IS講
●12.04 アルス・コンビナトリア「興」vol.01
●12.14 44[守] 伝習座2
◎12.18 1727夜『思想課題としてのアジア 基軸・連鎖・投企』山室信一
●12.20 本〆會
◎12.22 1728夜『アジア英雄伝』坪内隆彦
◎12.24 千夜千冊エディション『編集力』(角川ソフィア文庫)
◎12.30 1729夜『牝猫ムルの人生観』E・T・A・ホフマン
後藤由加里
編集的先達:石内都
NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。倶楽部撮家として、ISIS編集学校Instagram(@isis_editschool)更新中!
学長 田中優子が人生で初めて男の着物を見立てることになった。しかも、その相手は林頭 吉村堅樹である。 事の発端は7月某日、学内会議中に優子学長が突然切り出した。「吉村さんは着物を着た方がいいと思うの」。 […]
2024年8月12日、イシス編集学校校長の松岡正剛が逝去した。エディスト編集部では、直後に約1カ月にわたる追悼コラム連載を実施。編集学校内外から多数寄せられた松岡校長の面影は、1年経ってもなお鮮明だ。まるでその存在が読む […]
写真家研究とモンタージュで写真を深める【倶楽部撮家:25秋募集】
倶楽部撮家 第2期生募集! 多読アレゴリア「倶楽部撮家」の第2期目は、「写真家研究」と「モンタージュ」を楽しみます。第1期目の夏シーズンは、自身の幼な心を起点にして、まずはシャッターを押してみることを試みてきました。次 […]
こまつ座「父と暮せば」をイシス編集学校の師範が観てみました 第2弾
こまつ座「戦後”命”の三部作」の第一弾「父と暮せば」(井上ひさし作/鵜山仁演出)が現在公演中です。時空を超えて言葉を交わし合う父と娘の物語。こまつ座がライフワークとして大切な人をなくしたすべての […]
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コメント
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2025-09-16
「忌まわしさ」という文化的なベールの向こう側では、アーティスト顔負けの職人技をふるう蟲たちが、無垢なカーソルの訪れを待っていてくれる。
このゲホウグモには、別口の超能力もあるけれど、それはまたの機会に。
2025-09-09
空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。
2025-09-04
「どろろ」や「リボンの騎士」など、ジェンダーを越境するテーマを好んで描いてきた手塚治虫が、ド直球で挑んだのが「MW(ムウ)」という作品。妖艶な美青年が悪逆の限りを尽くすピカレスクロマン。このときの手塚先生は完全にどうかしていて、リミッターの外れたどす黒い展開に、こちらの頭もクラクラしてきます。