『キャラ者』は、”マンガ家”だった頃の江口寿史の、(まとまった作品としては)ほぼ最後の仕事。恐るべきクオリティの高さで、この才能が封印されてしまったのはもったいない。
「来年こそはマンガ家に戻ります!」と言ったのは、2016年の本の帯(『江口寿史KING OF POP SideB』)。そろそろ「来年」が来てもいいだろう。

植田フサ子
編集的先達:幸田文。熊本を愛し、言葉を愛し、編集を愛する。火傷するほどの情熱にきらり光る編集力、揺るがない正義感をもつライター兼編集者。常に多忙で寝落ちもしばしばなのはご愛敬。
【8/21開催★ISIS FESTA 番外編】朗読ライブin本楼~絵ものがたり音連れ夜行~
私たちはたいてい、幼い時期にいくつかの“ものがたり”に出逢う。 それは、親や祖父母が読み聞かせてくれる童話やおとぎ話だったり、意味も分からず口ずさむ流行歌だったり、親戚の集まりで大人たちが話す内緒話だったりする。 ものが […]
その涙は、師範代を咲かせるひとしずく――「鈴木康代」という土壌
それは、たまらずこみ上げた涙だった。 参加者や遊刊エディスト読者にはまだ記憶に新しい、9月10日・11日の第79回感門之盟。その2日目での鈴木康代だ。まったく思いがけない花束贈呈に、石楠花色のドレスを纏った女神は、胸を詰 […]
いま、存在の足は国に行かずに街に行き、街に行かずに店に行く。 では、存在の熱は、国になくて街にあり、街になくて店にあるか。 ――松岡正剛「店々抄」『遊』1003号より &n […]
【イシス祭@熊本】来て見てはいよ! 熊本「朝見世」モノヒト語り
●前口上● 九州のおへそ、熊本。 熊本は、東西南北どこさん行ったっちゃ、 よかとこ・よかもん・よかひとばかり。 なんでんなか日常のふとした瞬間に、 ハッと足の止まるごた美しか非日常と出合える街たい。 熊本の […]
もうすぐ2020年の夏が来る。思えば「いつもの春」には身を置けぬまま、戸惑いに時を奪われて過ぎた「コロナの春」であった。春夏秋冬。めぐる季節が人間の螺旋的な生命運動にも重要な律動を与えていたのだとあらため […]
コメント
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2025-10-15
『キャラ者』は、”マンガ家”だった頃の江口寿史の、(まとまった作品としては)ほぼ最後の仕事。恐るべきクオリティの高さで、この才能が封印されてしまったのはもったいない。
「来年こそはマンガ家に戻ります!」と言ったのは、2016年の本の帯(『江口寿史KING OF POP SideB』)。そろそろ「来年」が来てもいいだろう。
2025-10-14
ホオズキカメムシにとってのホオズキは美味しいジュースが吸える楽園であり、ホオズキにとってのホオズキカメムシは血を横取りする敵対者。生きものたちは自他の実体など与り知らず、意味の世界で共鳴し続けている。
2025-10-07
「ピキッ」という微かな音とともに蛹に一筋の亀裂が入り、虫の命の完結編が開幕する。
美味しい葉っぱをもりもり食べていた自分を置き去りにして天空に舞い上がり、自由自在に飛び回る蝶の“初心”って、いったい…。