目玉入道、参上。
体を膨らませ、偽りの目玉(眼状紋)を誇張して懸命に身を守ろうとしているのは、カイコの原種とされるクワコの幼虫。クワコの繭から取れるシルクは、小石丸のそれに似て細く、肌触りがよいらしい。
田中泰子
編集的先達:ブルース・チャトウィン。29破を突破後も物語講座、風韻講座、そして多読ジムを開講と同時に連続受講中。遊読ナチュラリストである。現在は健康にいい家庭料理愛好家として、アレンジシフォンケーキを編集中。
<多読ジム>season11・夏の三冊筋のテーマは「虫愛づる三冊」。虫フェチ世界からのCASTをつとめるのは渡會眞澄、猪貝克浩、田中泰子の面々である。夏休みに引き戻してくれる今福龍太・北杜夫から生命誌の中村桂子へ、虫眼 […]
どこか遠くへ行きたい。この思いは、いつの頃からかずっと私の心の中にある。街に溢れる広告を見ても、新聞を読んでも、人と話をしていても、いつも未知の行き先を探している。 でも今は、とてもパリに行きたい。読み終わったばかり […]
◆ 鏡のリフレクション 「鏡だけなのだろうか!」 1890年、横浜に到着したばかりのハーンは、早速神社仏閣をめぐる。そしてある寺の須弥壇の本尊があると思しき場所に鏡を認め、その表に映り込んだ自身の顔と、 […]
【三冊筋プレス】「幼な心」を旅させて 本の向こうに見ていた風景(田中泰子)
夏の思い出は、外遊びの熱気を纏い忍び込んだ父の書斎の匂い。ひっそり輝く鉱物の標本や化石に囲まれページをめくる世界地図。無数とも思える図鑑や本から数冊を、気まぐれに取り出し、入念に眺めた時間。 読書は本の […]
コメント
1~3件/3件
2026-03-17
目玉入道、参上。
体を膨らませ、偽りの目玉(眼状紋)を誇張して懸命に身を守ろうとしているのは、カイコの原種とされるクワコの幼虫。クワコの繭から取れるシルクは、小石丸のそれに似て細く、肌触りがよいらしい。
2026-03-10
平和に飛び交うモンシロチョウも、地球史スケールでは、ほんの少し前に日本にやって来たばかりのパイオニアらしい。押さえきれない衝動に駆り立てられて彼方に旅立つ人たちの原型は、海をわたる蝶なのかもしれない。
2026-03-05
かつて「大人マンガ」というジャンルがあった(詳しくは「マンガのスコア 園山俊二」参照)。この周辺には、ファインアートと踵を接する作家たちが数多く存在する。タイガー立石もその一人。1982年、工作舎から刊行された『虎の巻』は、まさしくオトナのためのマンガの最極北。いいお酒といっしょにちびちび味わいたい。