エディスト名鑑

堀江純一

ほりえ じゅんいち

編集的先達:永井均。十離で典離を受賞。近大DONDENでは、徹底した網羅力を活かし、Legendトピアを担当した。かつてマンガ家を目指していたこともある経歴の持主。画力を活かした輪読座の図象では周囲を瞠目させている。

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6~10件/15件

堀江純一

2025-09-18 19:32:39

堀江純一

2025-09-18 19:32:39

宮谷一彦といえば、超絶技巧の旗手として名を馳せた人だが、物語作家としては今ひとつ見くびられていたのではないか。
『とうきょう屠民エレジー』は、都会の片隅でひっそり生きている中年の悲哀を描き切り、とにかくシブイ。劇画の一つの到達点と言えるだろう。一読をおススメしたい(…ところだが、入手困難なのがちょっと残念)。

堀江純一

2025-09-04 19:35:32

堀江純一

2025-09-04 19:35:32

「どろろ」や「リボンの騎士」など、ジェンダーを越境するテーマを好んで描いてきた手塚治虫が、ド直球で挑んだのが「MW(ムウ)」という作品。妖艶な美青年が悪逆の限りを尽くすピカレスクロマン。このときの手塚先生は完全にどうかしていて、リミッターの外れたどす黒い展開に、こちらの頭もクラクラしてきます。

堀江純一

2025-08-21 19:31:00

堀江純一

2025-08-21 19:31:00

橋本治がマンガを描いていたことをご存じだろうか。
もともとイラストレーターだったので、画力が半端でないのは当然なのだが、マンガ力も並大抵ではない。いやそもそも、これはマンガなのか?
とにかく、どうにも形容しがたい面妖な作品。デザイン知を極めたい者ならば一度は読んでおきたい。(橋本治『マンガ哲学辞典』)

堀江純一

2025-08-14 21:23:50

堀江純一

2025-08-14 21:23:50

戦争を語るのはたしかにムズイ。LEGEND50の作家では、水木しげる、松本零士、かわぐちかいじ、安彦良和などが戦争をガッツリ語った作品を描いていた。
しかしマンガならではのやり方で、意外な角度から戦争を語った作品がある。
いしいひさいち『鏡の国の戦争』
戦争マンガの最極北にして最高峰。しかもそれがギャグマンガなのである。いしいひさいち恐るべし。

堀江純一

2025-08-07 20:45:49

堀江純一

2025-08-07 20:45:49

「べらぼう」見てないんですが、田沼意知がとうとうやられちゃったんですね。
風評に潰された親子のエピソードは現代の世相とも重なり、なんとも胸がふさがります。
一ノ関圭『鼻紙写楽』は、このあたりの話を巧みに取り込んで物語化しており秀逸。蔦重も出てくるし、この作品、「べらぼう」とだいぶ重なるんじゃないかなあ(見てないけど)。