【参丞EEL便#018】松岡校長ディレクション譜①

2022/08/24(水)11:40
img

「ネーミングは、A×X・B×Y・・・のXとYをズラす、XとYで世界観をつくる、ということをとことん詰めたほうがいい」。

 

「今考えたい問い」と「今こそ読みたい本」をデリバリーする更新型一畳ライブラリーのサービス名を「ほんのれん」とした。本と対話の力で、<連>のような創造力とネットワークを組織の垣根をこえてつくりだすという方針を投影した。

毎月デリバリーする本は、時期の旬なテーマから選んだ5冊とし、導入時にデリバリーする本は、組織の理念に合わせることも可能な定番100冊とした。それぞれ「旬考本」と「百考本」と仮名称した。

 

松岡さんからは、冒頭のようなフィードバックをいただいた。「たとえば、『旬観本』と言い換えて『百考本』と並べてみるとどうか?『旬感本』もあるかもしれない」。言い換え、持ち替え、並び替えをおこして、そこに本来と将来をむすぶ意味を立ち上げる。特に、一種合成型をシリーズでネーミングする場合は、「掛けあわせるXやYやZの方が、意味を動かす超部分」となる。日々、編集稽古だ。

 

松岡さんにディレクションをいただく機会が、EELスタッフには、大小かなりある。ベイトソンの学習過程モデルさながら、別のメンバーやチームや場に差し入れたり、返されたりするディレクションからも学んでいる。お部屋に資料を持ち込んでお話しすることもある。コンコンとノックをし、失礼しますと声をかけてから、中へ入ると、執筆や赤入れや読書をされていることが多い。やおらお顔を上げられた間を読んで、本題から入ることもあれば、前日のイベントや講義の御礼をお伝えしてから課題を打ち明けることもある(最新千夜の話題から入るのは、むつかしい)。

EEL便では、松岡校長ディレクションも伝えていきます。


[編工研界隈の動向を届ける橋本参丞のEEL便]
//つづく//


  • 橋本英人

    函館の漁師の子どもとは思えない甘いマスクの持ち主。師範代時代の教室名「天然ドリーム」は橋本のタフな天然さとチャーミングな鈍感力を象徴している。編集工学研究所主任研究員。イシス編集学校参丞。

  • 【参丞EEL便#033】「ちえなみき」で触れる7つの文字の世界

    ひとつ、「雲」という字は元々は「云」と書き、これは雲気たなびく下に、竜のくるっと巻いたしっぽが見えている形である。大昔、人々は雲の中に「竜」がいると考えていた。 来場者10万人を突破した福井県敦賀市「ちえなみき」で、「一 […]

  • 【参丞EEL便#032】一年を、むすんでひらく「本どこ屋」

    赤坂から、赤堤へ。 2012年12月、EELは6万冊の本と一緒に、赤坂から赤堤(最寄りが豪徳寺駅)へと引っ越しをした。知の移転を行った。   そこからちょうど10年、校長への献本や千夜本や、EELプロジェクト関 […]

  • 【参丞EEL便#031】[AIDA]を一部公開、近大でDONDENフェス2022

    堀江さんの連載・マンガのスコアで、「複雑な構図とアングルで構成された絵を、いきなり筆で描いていくのですから驚きます」と超絶的なカメラアイと技法が取り上げられた、漫画家・安彦良和さんがゲストで登場!! 近畿大学×編集工学研 […]

  • 【参丞EEL便#030】『情歴21』電子PDF版、12月6日に販売!

    ①タブレットでみれる、②検索ができる、そして、③2021年の歴象もみれる。『情報の歴史21』の電子版が、いよいよ来週12月6日(火)にリリースします!   重さ1130グラム。判型19 x 3 x 25.7セン […]

  • 【参丞EEL便#029】科学道100冊2022をリリース

    2022年は、「情報の世紀」「光を追いかけて」「科学史タイムトラベル」の3テーマです。   日本で唯一の自然科学の総合研究所である理化学研究所と本の可能性を追求する編集工学研究所による「科学道100冊」20 […]