飲む葡萄が色づきはじめた。神楽鈴のようにシャンシャンと音を立てるように賑やかなメルロー種の一群。収穫後は樽やタンクの中でプツプツと響く静かな発酵の合唱。やがてグラスにトクトクと注がれる日を待つ。音に誘われ、想像は無限、余韻を味わう。

45[守]伝習座が始まった。
オンラインでの開催はもはや定番となりつつあるが、毎回更新をかけていくのがテレワークではないイシス流。
新たにオンライン上でのリアル即答回答指南や、「コロナ時代」を千夜千冊エディションで読み解く対談など、新たな試みを予定している。
開講から約2週間の教室模様を受け、佐々木千佳局長はコロナ時代の今をこう述べる。
「師範代の代わりに若い学衆が質問に回答したり、217名の受講者のうち、開講一週間で応答がなかったのは過去期にはないたったの3名。
編集学校の外でも高校生の署名活動などもあり9月入学の動きが加速するなど、こういう時だからこその前向きな編集が起こっている。
その一方で、編集かの硬直化も起こっている」
これまでの当たり前が通用しない今、BPTのTまでが一直線になり、注意のカーソルも一様になり、一種合成も目の前のものだけの短絡なものになってはいないだろうか。
「今だからこそ、LIving Editing、いきた方法として、フィードバックをかける転換を。
最新の千夜千冊でパンデミック収束後、『生命情報系としての「改悛」と「再考」が待たれる』とある。
それを編集学校は方法で進行形でやっていく」
その方法の秘訣にあるイシス流の「三密」とは?
「あいだ・人・型。この三つに非自己を持ち込んで編集していくこと。
人も方法としてみること。回答のあいだにもメトリックやスコアの型を持ち込むこと。
そんなオンライン上での濃厚な三密に、編集学校は挑戦している」
師範や師範代のリアル稽古の伝習座は19:00まで続く。
上杉公志
編集的先達:パウル・ヒンデミット。前衛音楽の作編曲家で、感門のBGMも手がける。誠実が服をきたような人柄でMr.Honestyと呼ばれる。イシスを代表する細マッチョでトライアスロン出場を目指す。エディスト編集部メンバー。
「松岡正剛の方法にあやかる」とは?ーー55[守]師範陣が実践する「創守座」の場づくり
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コメント
1~3件/3件
2025-08-16
飲む葡萄が色づきはじめた。神楽鈴のようにシャンシャンと音を立てるように賑やかなメルロー種の一群。収穫後は樽やタンクの中でプツプツと響く静かな発酵の合唱。やがてグラスにトクトクと注がれる日を待つ。音に誘われ、想像は無限、余韻を味わう。
2025-08-14
戦争を語るのはたしかにムズイ。LEGEND50の作家では、水木しげる、松本零士、かわぐちかいじ、安彦良和などが戦争をガッツリ語った作品を描いていた。
しかしマンガならではのやり方で、意外な角度から戦争を語った作品がある。
いしいひさいち『鏡の国の戦争』
戦争マンガの最極北にして最高峰。しかもそれがギャグマンガなのである。いしいひさいち恐るべし。
2025-08-12
超大型巨人に変態したり、背中に千夜をしょってみたり、菩薩になってアルカイックスマイルを決めてみたり。
たくさんのあなたが一千万の涼風になって吹きわたる。お釈迦さまやプラトンや、世阿弥たちと肩組みながら。