20周年感門之盟 100shot #02 発動するプレゼンス

2020/10/11(日)13:47
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イシス編集学校20周年を祝った「第74回感門之盟 エディット・ジャパン2020」。2日間の本楼の景色を100shotでお届けします。今回は第二弾です。

*(  )は最初に担当した教室名。

 

▼子ども・多読・エディスト

【子ども編集学校】松井路代師範代(第16期おちこちアーモンド教室)による絵本から絵本をつくる子ども編集ワークショップ。我が子と共に編集かあさん、編集とうさんが参戦。

吉野陽子師範(第6期西宮この鳴る教室)とけいすけくん(8歳)。ワークでは大人もチャットで回答。「子ども編集学校やりたい!」との声も寄せられた。

【多読ジム】多読ジムPresents「読めばミヤコ!サッショーしまっせ!」本の処方箋で読者の煩悩を斬る大音美弥子冊匠(第13期ふたこぶ外道教室)と金宗代代将。 「11月からニホンザリガニとアメリカザリガニ以外が飼育できなくなります。悲しいです」という悩みには「ザリガニばかりにこだわっていても仕方ない」『山椒魚戦争』カレル・チャペック(小学館)を処方する。

【遊刊エディスト】金代将は遊刊エディスト副編集長に着替えて、上杉公志師範代(右:第35期おとづれスコア教室)と記事速報をお届け。2日間で30以上の記事が公開され、View数もエディスト史上記録を更新!

人気連載「おしゃべり病理医編集ノート」の小倉加奈子析匠(第32期遊求マクロファージ教室)から一足先に近著『おしゃべり病理医のカラダと病気の図鑑 人体サプライチェーンの仕組み』(CCCメディアハウス)のお披露目。

▼艱難辛苦汝を玉にす 風韻講座第十八座 夕星座韻去式

小池純代宗匠(第6期笹鳴かしこ教室)「艱難辛苦汝を玉にす」連衆の稽古ぶりは珠玉であったと夕星座の韻去を祝う。

この日も涼やかな着物で登壇した木村久美子月匠(左:第3期タマタマタ教室)と大武美和子緋連雀(右:第16期楽屋薬玉教室)。

韻去式では連衆一人一人の句に小池宗匠が付け句を贈る。感門団でも活躍した牛山惠子師範代(第43期サザン流クロス教室)への韻去式。45[破]では雑品屋クロス教室に出世魚して、いよいよの破師範代。

最優秀賞ポケット太夫を受賞した米田奈穂師範代(第42期あやつり近江教室)。受賞者には小池宗匠から一句が贈呈。

米田師範代には閑吟集の句を下敷きにした「露の身を思ひし朝のつゆのまをおもいおこせるころの夕星」が贈られた。

初連雀 福澤美穂子黄連雀(第22期銘仙ショコラ教室)には頬に紅をさしたような「雀」の書。その人のらしさを書に置き換えて感謝の意を込める。

▼物語講座 新ロール"創師"誕生!

【物語講座】「物語は創(キズ)が大切である。世界の欠けているところを見出し、自分にあえて創を付けることで生まれる物語もなる。だからこそ癒しにも武器にもなるが、その為には物語は編集術として方法にならなければいけない」。"創師"を拝命し、小濱有紀子師範(第18期感伝虹色教室)が物語講座に立つ。

▼裏千夜千冊

読者も知らない千夜千冊のスコアから松岡編集の秘密を明かしていく太田香保総匠(第3期月夜見按配教室)。膨大なコンパイルに裏付けされた仮説。動画、画像、フリップを多用し、見る者の視聴覚も編集。完璧なプレゼンで次に控える林朝恵師範(第36期影感モンタージュ教室)と後藤由加里師範(第32期紫苑ソフィア教室)を凍らせる。

▼イシスで5本の指に入る名役者

"ジャパンエディットてらだ"寺田充宏師範(第34期パンゲア藍帳教室)声色を変えて20周年風呂敷を実演販売。

寺田師範の芸達者ぶりに舞台袖で大ウケする松岡校長。

▼書贈呈とファッションショー 師範の晴れ舞台

45[守]新師範へ書の贈呈。左から平野しのぶ師範(第42期発酵エピクロス教室)、江野澤由美師範(第41期カレイド・スカート教室)、宮川大輔師範(第40期粘菌櫻座教室)。師範が一番嬉しい瞬間。

2期以上のベテラン師範にはMethodのM「Mシャツ」が贈られる。穂積晴明による64編集技法のデザイン。細部は20周年風呂敷を手に取って見てみてください。左から原田淳子学匠(第27期カステラシアター教室)、相部礼子番匠(第24期点鞠紫陽花教室)、鈴木康代学匠、大場健太郎師範(第27期電脳機動隊教室)、渡辺高志師範(第37期さきいかサーカス教室)、池澤祐子師範、植田フサ子評匠(第31期カルデラ乱取教室)、北原ひでお師範(第6期やみ月めんたる教室)

▼校長の部屋に招かれて

1日目のラストプログラム。トム・ウェイツ "Time" が流れる仄暗いSeigowの部屋にイシスの面々をお迎えする。

「倉田くんはどうして編集学校に入ったの?」これまであまり聞く機会のなかった入門動機を問いかける。

中学生の時に『遊』と出会ったという倉田慎一別当師範代(第5期 鏡うたかた教室)。松岡正剛に触れ、好きなルー・リードと通じて弱いものや世間から白い目で見られている人への温かい眼差しを感じた。

「立正佼成会を再編集しないといけない」とこっそり自ら編集学校の門を叩いた立正佼成会次代会長 庭野光代師範代(第36期インドラ一乗教室)

『花鳥風月の科学』で松岡校長を知り、伝説の六[離]で典離し、その後編集工学研究所に入社した専務取締役 安藤昭子(第18期 丹田シャネル教室)。この夏『才能をひらく編集工学』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を上梓した。「書き始めてみると恐怖心との戦いだった」書けそうもないから書くというアニー・ディラードを何度も読み、励まされた。

師範代と離学衆を同時に行うという壮絶な経験の持ち主 中野由紀昌組長(第4期 メロンパンな教室) 。2005年に立ち上がった[離]を受けると決めた時に急遽師範代代理を頼まれ、2つを両立するために大好きなうどんと寝るためのふとんを断ったと言う。来年15周年を迎える九天玄氣組は今までの活動を形にするため出版企画を進めていることがこの場で明かされた。

「離を退院した時は怒りしかなかった」三[離]万酔院で苛烈な勘弁を経て。成澤浩一別当師範代(第13期不惑ナックル教室)

「メディアを変えて、持ち替えて、乗り換えていくことが得意。僕以上の何かを発揮し始めた」と校長も評価する吉村林頭。

チェンマイから花岡安佐枝師範代(第32期 探花かんばせ教室)。六[離]でのなみなみとしたものが止まらない豊饒な回答は花岡劇場と呼ばれた。

吉村堅樹林頭(第22期エスペラ七茶教室)「新しいルールやニューワードに関心があった。遊びに近ければ近いほど頑張る」編集長として遊び倒した感門タブロイドでも校長を唸らせた。

▼みんなに託していきたいもの

2日間の感門之盟を締め括る校長校話。編集を人生してきたこれまでと編集学校の20年を重ねて振り返り、NEXT ISISへ託していく。

ファッションデザイナー川西遼平さんによるスカジャンを初めて着衣してお披露目。左腕にISISを刻んで。

「あるコンテンツが出来上がるとそこから再編集が起こる。何度も敷居を跨ぐたびにプレゼンスが変わっていく。これからはプレゼンスをみんなに託したい」

松岡校長の「託したい」という想いを引き受けて、本楼スタジオを拠点とし、全国支所が繋ぎ、インタラクティブ配信でお届けした「エディットジャパン2020」。こことむこうを感じながら、あの人を想い、20年の時間と場所が編まれていった。エディティング・ディスタンスが一人一人のプレゼンスを発動させた2日間でもあった。

次号では裏舞台を少しばかりお見せします。

つづく

 

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  • 後藤由加里

    編集的先達:小池真理子。NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。

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