ハイブリッドでリアル・ヴァーチャル。本楼とオンラインの部屋を多様多層にインタースコアする。
「さあ、始めよう」
6月5日(金)20:58、翌日の45[守]伝習座のリハーサルが始まった。
リアルとヴァーチャルをつなぐインターフェイス。とりわけ参加者が伝習座にインする冒頭には何かがいる。
「それはまたぐこと、瀬戸をどう作るかということ。瀬戸は渡ることで何かが起こっていくから、そこにデザインや用意が必要になる」
44[破]伝習座の松岡正剛の言葉だ。
ここでは、本楼スタジオのしつらえと、校長ディレクションのフラグメントを並べる。
1.スタジオは群島スタイルへ
本棚劇場、校長・学匠スタジオ、番匠ブースのアーキペラゴスタイル。
インタラクティブワークのメイン会場、本棚劇場
松岡校長・康代学匠が常にインタラクションを差し出す
ツッコミとキレのある進行でリズムを刻む和田番匠ブース
2.38のお題札で稽古祈願
スタジオの両端に38のお題が並ぶ。
穂積デザイナーがフォントタイプやサイズまで厳選している。
3.カッターと色紙の創文様
数種類の色紙に校長自らがカッターで創文様を象る。21教室の短冊ボードに配置。
「ジグザグで、曲線はだめ。もっと長いのもあっていい」「貼るにはあいだがあったほうがいい」
4.紫陽花とエディションと『インストール』と
「あとはこいつだな」
紫陽花をあしらった棚に、千夜千冊エディション。
文学棚から綿矢りさ『インストール』と森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』を布置。
5.本楼とオンラインの瀬戸をしかけるイントロダクション
イシスネオンにインタースコアのロゴ。校長の『守破離の思想』の朗読映像が流れる。
「僕の朗読が終わったら、スーってボリューム下げて」
ドラムを通奏低音に、松岡校長、鈴木康代学匠、和田めぐみ番匠が38のお題を言葉にする。
康代学匠「用法二。11番ジャンケン三段跳び、氏神様・氏子様…」
「一番、二番とかは全部言わなくていい。途中でいくつか言えばいい」
言葉に合わせて、スタジオ両端のお題札をカメラが並走する。
「もっとカメラのスピードあげてもいいよ」
「映像が終わったら和田さん。佐々木局長をコールしたら、教室名のボードのアップから引きつつ局長を映して」
映像・朗読・カメラワークの三位一体で瀬戸があらわれる。
6.オブザーブのリストも用意のうち
(リストを見ながら)「原田(淳子学匠)はくるの?」
7.伝習座はドキュメンタリーだ
「階段を用意したから、(後藤)ゆかりちゃんと林(朝恵)さん(カメラ・ビデオ撮影担当)も使ってね」
階段の仰角からのスタジオ
8.けばけばと民族パターンでたくさんの守を
穂積デザイナーによる伝習座の意匠。
穂積デザイナー「守のケバケバの輪郭の内側に、民族のパターンを内側に入れている」
9.20周年ではドローンで本棚を
「森本(研二)くん、活躍してね」
「20周年は森本くんだからこの中でドローン飛ばす。本をドローンが映していくのをやりたい。(飛ぶ時の)音が大きいので、休憩の時とかにね」
***
なお、プログラムは、千夜千冊モデルを借りる「師範代の教室の別様の可能性」、用法・指南語り「コロナ時代に世界と自分をつなぐ守るの方法」、師範によるエディション語り、松岡校長×康代学匠対談他。
しつらえとプログラムのあわせ・かさね・きそい・そろいの「Jあわせ」の一座は、明日13時から。
上杉公志
編集的先達:パウル・ヒンデミット。前衛音楽の作編曲家で、感門のBGMも手がける。誠実が服をきたような人柄でMr.Honestyと呼ばれる。イシスを代表する細マッチョでトライアスロン出場を目指す。エディスト編集部メンバー。
【速報】イシス編集学校が「面影」を重視する理由(38[花]敢談儀)
Twitterの「View Count」導入をどう捉えるか 「情報の捉え方」がたった一人の判断で変えられてしまう。 「限られた基準」でしか評価がなされなくなる。 このような状況は誰しも避けたい […]
【速報】DOMMUNEで電子版『情歴21』記念イベントLIVE配信中!
2022年12月6日、「ジョーレキ」こと『情報の歴史21』の電子版が発売となった。 その「ジョーレキ」を使い倒し、遊び倒すライブイベントがDOMMUNEにてリアルタイムで開催中! […]
「見立て」で新たな概念工事を【50守伝習座 学匠メッセージ】
転じる〜コロナ社会の自縄自縛から再編集へ〜 2022年日本。12月に入るやいなや、全国的な寒波が到来した。季節が動いた。 2020年春のコロナ禍からおよそ3年。手探りだったオンラインにも慣れ、コロナ状態での講座にもプ […]
松岡校長メッセージ「イシスが『稽古』である理由」【38[花]入伝式】
2022年10月22日、38[花]入伝式がスタートした。校長 松岡正剛の開幕メッセージをお届けする。 37[花]では「現代を乱世」と捉え、南北朝の乱世を生きた世阿弥にあやかる方法を紹介した松岡校長。今期は「 […]
【受付開始】10/30〜輪読座「三浦梅園『玄語』を読む」情報公開&申込受付中!
10月30日(日)より輪読座 日本哲学シリーズが開座する。この秋のテーマは「三浦梅園『玄語』を読む」に決定し、情報公開とともに受付がはじまっている。 輪読座では、これまで古事記・日本書紀、万葉集、空海、世阿弥、西田幾 […]