私の28[花]キャンプは、吉阪隆正の建築思想【不連続統一体】の体験だった。場面ごとに異なる空間が次々と立ち現われてくる。よく分からないままに一周すると、ようやく建物を貫く原理のようなものが見えてくる。この「遅れて」やってくる全体性がたまらなかった。

先達が舞台をのぞきこむ。食い入るように見つめる先には出世魚教室名と、それを眺める校長松岡正剛の姿があった。
破の教室名は出世する。守の教室名を活かしながら、それを成長させるのだ。もちろん命名は松岡だ。48[破]を担う新教室の名前を紹介しよう。
◆ 小椋加奈子 師範代
真面目で過激な、元舞台女優。板付Bダッシュは「特B」に。「得だぞ」とは松岡。「特BはAより上だから」
特別な金棒もって、さらに走り出す。
◆ 大濱朋子 師範代
石垣島に住む、パウル・クレーが大好きな美術の先生。発表の時間帯は、飛行機のなかだった。クレーはクォートに。大濱師範代のQが点閃してゆくはずだ。
◆ 山本ユキ 師範代
図書館に関わるお仕事で、職場ではじつは学匠原田淳子の先輩にあたる。韻を踏んだ教室名がすでになじんでいる。
◆ 渋江徹 師範代
「『それ』を考えたいと思います」との渋江の言葉に、松岡は「『弓と禅』を読んでね」とヒントを。エディスト読者も該当千夜を読まれたい。
◆ 阿部幸織 師範代
46[守]師範代登板後、今期物語14[綴]を績了。「あの時」より「いま時」との痺れる心意気で、満を持して登板。
スターシードが群生していった。阿部の胸のうちは、こちらの記事で。
◆ 輪島良子 師範代
オーストラリア・ブリスベンから、室内に電飾をはりめぐらせて待ち構える輪島良子。出世した名前を聞いて「猫が消えて電気が伝に……。あ、”Style束”なんですね」とすぐさま謎解き。たくさんの方法を手にさらなるスパークが。
◆ 岩橋賢 師範代
6[離]を退院した千離衆、イシスの講座を全コンプリートしたエビマヨ好き。「勿体」があるのか、ないのか、つくのか、つけるのか。もっともっとの48破が始まる。
◆ 佐藤裕子 師範代
「やっぱり、あんたは幕末だよ」「維新を起こします」
出世魚教室名史上初、[守]の2教室の一種合成となった。2種の教室から出世するほどのキャリアをもつのは佐藤しかいない。佐藤がイシスの先頭を率いていく。
スライドデザイン:穂積晴明
写真:上杉公志
記事準備:松原朋子
協力:福田容子
文:梅澤奈央
命名:松岡正剛
応用コース 第48期[破]
入門日:2022年4月11日(月)
稽古期間:2022年4月18日(月)~2022年8月7日(日)
詳細・お申し込みはこちら
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。 梅雨があけた地域も出てきました、いよいよ日本列島に夏到来ですね!イシス編集学校でも熱い夏が始まります。7月のス […]
編集部が選ぶ2025年5月に公開した注目のイチオシ記事9選+α
公開されるエディスト記事は、毎月30本以上!エディスト編集部メンバー&ゲスト選者たちが厳選した、注目の”推しキジ” をお届けしています。見逃した方はぜひこちらの記事でキャッチアップを。 今回は、2025年5月に公開さ […]
田中優子の酒上夕書斎|第二夕『S/Z バルザック『サラジーヌ』の構造分析』ロラン・バルト(2025年6月24日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら語 […]
イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]
田中優子の酒上夕書斎|第一夕『普賢』石川淳(2025年5月27日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら語 […]
コメント
1~3件/3件
2025-07-03
私の28[花]キャンプは、吉阪隆正の建築思想【不連続統一体】の体験だった。場面ごとに異なる空間が次々と立ち現われてくる。よく分からないままに一周すると、ようやく建物を貫く原理のようなものが見えてくる。この「遅れて」やってくる全体性がたまらなかった。
2025-07-02
連想をひろげて、こちらのキャビアはどうだろう?その名も『フィンガーライム』という柑橘。別名『キャ
ビアライム』ともいう。詰まっているのは見立てだけじゃない。キャビアのようなさじょう(果肉のつぶつぶ)もだ。外皮を指でぐっと押すと、にょろにょろと面白いように出てくる。
山椒と見紛うほどの芳香に驚く。スパークリングに浮かべると、まるで宇宙に散った綺羅星のよう。
2025-07-01
発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。