キャッチフレーズは「吹き出しがいっぱいあるミュージアム」。
8月1日(土)、松岡正剛が館長を務める角川武蔵野ミュージアム(埼玉県所沢市)がついに一部公開となった。プレオープンセレモニーの1日を10shotでお届けします。
8:30 角川武蔵野ミュージアムに館長到着
「おめでとうございます」ロビーに到着するとかわるがわる関係者と挨拶を交わす。相手のコードによってモードを変えながら、一人一人とノードをつないでいく。
8:50 炎天下に集うアドバイザリーボードの顔
「隈さん、絶好調だね」梅雨明けの炎天のもと角川歴彦会長と隈研吾氏とセレモニー前の談笑。
8:55 蝉時雨が降る記念撮影
グレーのミュージアムにグレーのスーツ。足元に伸びる影の濃さが日差しの強さを伝える。
9:30 プレオープンセレモニー開会
松岡館長が「有角建築」と呼ぶ角川武蔵野ミュージアム。花崗岩2万枚でできている。見る角度によって表情が異なり、下から見上げると天空に向かって大地から大きな石が自生してきたかのよう。とにかく圧巻。
9:40 角川武蔵野ミュージアム館長挨拶
「新しいものはセンターから出てくるものではないと思っています。すべての文化はオフセンター、脇、側、突端から生まれてくる。正しいことや真実だけではない。偽物や紛いもの、マンガ、ライトカルチャーやモノマネがこれまでミュージアムにならなかったではないでしょうか。そういうものも恐れずにミュージアムにしようと荒俣宏さんと話し合いました。今までにない組み合わせを館内に出没させて、来館者には連想(アソシエーション)を楽しんでもらいたい。電子ネットワーク上のミュージアムが現実化したと思ってもらっていい。リアル&バーチャルなミュージアムにしていきたいと思っています」
※館長挨拶のショートムービーもあわせてご覧ください。
10:00 テープカットセレモニー
テープカットとともに角川武蔵野ミュージアムがプレオープン。グランドオープンは11月6日(金)となる。
10:15 竣工記念展「隈研吾/大地とつながるアート空間の誕生 − 石と木の超建築」見学
セレモニー後は1Fグランドギャラリーで開催中の展示へ。展示されている違い棚の本棚には全千夜千冊エディションも並んでいる。
「隈研吾/大地とつながるアート空間の誕生 − 石と木の超建築」は10月15日(木)まで。
10:30 4Fエディットタウンへ
「空っぽの本棚も撮っておいてね」石のミュージアムの中には木の本棚が蔦のように一面張り巡らされている。松丸本舗がパワーアップしたかのよう。
10:40 本棚劇場の囲み取材
エディットタウンを進むと奥には本棚劇場が待つ。
「想像以上に面白いですね。武蔵野の大地の地層のように本が積み上がっていって知層を見てみるという予定だった。隈さんに作ってもらった違い棚(霞棚)が無数に組み合わさっているので想像、連想が永続的であり反復的になっているのが面白い。上から下がっている木も細部に生きている。インモーション、動的な本棚をずっと作りたかったが、初めてうまくいったという印象を受けました」
取材陣に感想を求められ応じる館長。
10:50 「吹き出しがいっぱいある」
高さ8メートルにキャットウォークが二層にある。本が並べば連想が何層にも何重にも可視化されるのだろう。プラントハンター・西畠清順さんとともに。
11:30 そして館長から校長へ
そのままの足で33[花]花伝敢談儀へと向かう。「じゃ、また本楼で」松岡の長い1日はここから第二部が始まる。
角川武蔵野ミュージアムグランドオープンは11月6日(金)。ハイパーミュージアムをご自身で目撃してください。
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後藤由加里
編集的先達:小池真理子。
NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。
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