2020年8月1日はモニュメンタルな日だ。角川武蔵野ミュージアムプレオープンに33[花]花伝敢談儀。どちらもプランの実りとも言えるし、どちらもプロセスの始まりとも言える。「まだわからない」の境地に向かって放伝を迎えた花伝敢談儀を10shotします。
本楼には校長の横顔
角川武蔵野ミュージアム館長からイシス編集学校校長へと即着替え。ロールが変われば衣装も変わる。衣装が変われば振る舞いも変わる。放伝生もここから師範代に着替えていく。
ドン・キホーテと師範代の相似律
前日にセイゴオちゃんねるで発表された松岡校長と田中泯さんによるドン・キホーテのニュースを受けて『意身伝心』を用意した原田淳子[破]学匠。ドン・キホーテの物語と師範代になることに対角線を引き、放伝生に激励を贈る。(※こちらもあわせてどうぞ「ドン・キホーテの呪い OTASIS」)
『心とトラウマ』を編集工学する
「たくさんの私」である編集的自己は、本来時間軸・空間軸を自由自在に動かせる。しかし社会的制約を受けて、自己(Self)が限定されていくとトラウマが起こるのではないか。自分をブーツストラッピングするために限定的自己から編集的自己へ。放伝生と千夜千冊エディション『心とトラウマ』を共読していく吉村堅樹林頭。
刀剣が語源となっている花(本楼花図鑑)
今回はグラジオラスが井寸房を彩る。その名は刀剣のような葉の形からラテン語の「gladius(剣)」が語源となっている。高さがある分、フレームに収まらず。
赤堤の野鳥の楽園(本楼鳥図鑑)
休憩中に発見した2階女性化粧室での貼り紙。最近の本楼では「ここは野鳥園か」と錯覚するほど鳥の鳴き声が聞こえてくることがある。運が良ければ化粧室の窓から木に止まっている鳥の群れが観察できる。
場を俯瞰、淀みなき進行
最終プログラムの全体振り返りを担当するのは中村麻人錬成師範。放伝生の言葉を受けながら、次々と問いを師範に投げかけ、56名の参加者をつないでいく。
沈黙の仕事人
本楼カメラマンが板についてきた森本研二師範代。合図を送り話し手の視線を編集するのもカメラマンの仕事の一つ。
歴史から非自己を取り入れてみる
「私たちは今コロナウイルスという非自己に揺れ動いているが、それは私たちだけではなく過去にも同じような歴史があった。例えば明治の急激な近代化に揺れる中で夏目漱石がどういう物語を書き、どういう葛藤が盛り込まれているかまで読んでみて欲しい。歴史の編集の中からも学べるものがある。そこからモデリングし、非自己として取り込めるものがある」時空軸を動かし聴衆の目線を柔らかく揺さぶる三津田知子花目付。この人の話をもっと聞いてみたいと思っている人は少なくないだろう。
コロナ禍で師範代になるということ
「コロナパンデミックの事態の中で師範代を目指すことはとてもユニークなことだろうと思う。大きな蠢きの中で未知を想定しようとしていることが貴重と思う。それは勇しいことであり、デリケートなことでもあり、今までの自分を振り返るにあたってもすごいチャンスになる。未知の学衆たちとの出会いを想定して、花伝所を終えられたことに誇りをもって欲しい。学んだことを伝えていく、伝えたことが照射されて学び直していく回路はこれまでの師範代全員がやってきたこと。素晴らしい経験になると思う」最後の一言でカメラ越しにいる放伝生の背中を押す。
編集ストレスは緩めない
終了後の労いとフィードバック。スタッフ一人ひとりに声をかけながら松岡校長は書斎に戻ってまた一仕事へ。
コロナ禍と編集学校20周年の中で猛烈な稽古を終えた放伝生はノンストップで真夏の自主トレへと突き進む。まだ見ぬたった一つの教室名を携えて未知なる学衆と出会えるのは紅葉で街が色づく頃となる。
後藤由加里
編集的先達:小池真理子。
NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。
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