卒門後も、山本ユキは止まらない。
14日(6)、15日(6)、16日(9)、17日(14)、18日(12)、19日(12)。
この数字、何だかおわかりだろうか? 実は、48[守]の卒門日13日以降の山本ユキ師範代の指南の回数である。
実は山本のオリーブなじむ教室では、ちょっとした奇跡が起きていた。卒門まであと4日という段階で、学衆Kが014番を回答。そこから26のお題の回答を連打し、卒門まで駆け抜けたのだ。
山本はその間、「回答拝受」や「即見指南」を乱打。教室や勧学会から絶え間なく声を掛け続けながら、卒門まで伴走&伴奏に徹した。同教室の卒門者は8人中7人だったが、その裏には、学衆だけでなく師範代の奮闘もあったのだ。
祭りのあとに残ったものは何か。
感動だけではない。「未指南の回答の群れ」が山本の前に、うずたかく積まれたのである。その数50超。
山本は仕事も多忙だ。しかも東京と高知を行き来する生活を送っている。ただでさえ自由になる時間が少ない。
どうしたか。スキマ時間をひたすら指南に当てた。そして回答と一体になることに努めた。
山本は一座限りのこの「場」を楽しんだ。
どうなったか。
山本は19日に、勧学会で本音を漏らした。
今週は、ホントの指南漬け。
めいいっぱい楽しんでいます。
いまさらながら、
こんなに指南がオモシロいとは思わなかった(笑)
学衆は、38番を解き終えるとカワル。
だがいちばん変わったのは、師範代だ。
なじむとカワル。オリーブなじむ教室の師範代はようやくなじんだのだ。師範代というロールに、教室に、指南に、あらゆるものに。
山本は指南の向こうに、学衆が破に進む姿を見ていた。破でさらに自分を破って欲しいと願った。なぜか。この先に「カワル」道が続いていることを、山本自身が今、実感しているからである。
角山祥道(ジャイアン)
編集的先達:藤井聡太。「松岡正剛と同じ土俵に立つ」と宣言。花伝所では常に先頭を走り感門では代表挨拶。師範代登板と同時にエディストで連載を始めた前代未聞のプロライター。ISISをさらに複雑系(うずうず)にする異端児。
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