リモート・ワークにディスタント・ラーニング?
On Edit, On Line.
はなからイシスはそうだった。とっくの20年前から走っていた。
(イシス編集学校 20周年特別記念ページより)
6月1日に20周年を迎えたイシス編集学校。
20周年の特設ページは、師範代メッセージと社会とISISとをを束ねたクロニクル仕立てだ。
周年後、最初の伝習座は、20周年の大感門前の最後の伝習座でもあった。
この瀬をどうこえるかは、もはや用法3・4へ進む[守]後半をどう稽古するかだけにとどまらない。
NEXT ISISの瀬戸をまたぐプロフィールとなる。
38のお題札と21の教室名が踊る本楼スタジオのしつらえに、方法と教室のミームがノームとなり飛び交う。
「編集学校の型は、情報生命体の突然できた濃い結びつきのよう」
佐々木局長は20年を、生命の誕生や歴史、文化までリバースしつつ語り直す。
例えば038番は細胞卵割、032番は枕草子といったように。
新型コロナと自粛で始まった45期。20周年をターゲットに定めれば、NEXT ISISが見えてくる。
「子供たちも、新型コロナの中、学校が全てではないという裸の王様が見えてきている。では、今イシスに集う意味なんだろうと。この偶然を必然に編集し、20周年は自由のお祭を実現したいと思っています」
5月頭の伝習座で「今後プロフィールが失われるのではないか」という鈴木康代学匠は、6月6日の今をどう捉えているのか。
「ZOOMを使っているだけでは編集ではない」
飲み会も筋トレも帰省も、オンラインで可能になっている。だがこれではオンラインをツール、機能、ファンクションでしか捉えていない。
「オンラインはモーメントだ」と康代学匠はいう。
「アフォーダンスや逆照射、内分泌、内側が外側に向かうなど、仮説領域に自分を置くといい」
前回の伝習座での松岡校長の言葉を受けて、Zoomを機能だけで扱わない、「編集を起こすための伝習座とは」というお題を、康代学匠はこの座に課した。
動的ブラウザを背負う場にするにはどうするか? キーワードは「想像力」だ。
「本楼も松丸も、MUJI BOOKSも、DONDENも、どれ一つ取っても同じではない。画面越しに参加していると思わないで、想像力を発揮して、今日の伝習座をエディットして欲しい」
いざ、NEXTISISへ。
45[守]伝習座、「康代劇場」の開幕だ。
上杉公志
編集的先達:パウル・ヒンデミット。前衛音楽の作編曲家で、感門のBGMも手がける。誠実が服をきたような人柄でMr.Honestyと呼ばれる。イシスを代表する細マッチョでトライアスロン出場を目指す。
「間論」から、編集的社会像のターゲットXへ【AIDA 第5講】
”松岡正剛の仕事が何より「編集的であること」を体現している” 昨秋スタートしたHyper-Editing Platform[AIDA]は、2月13日に第5講をむかえた。 来月の最終講に先立ち、座衆は「間論( […]
「再編集」の2021年へ。全国オンラインワークショップ「方法日本ETS」開幕!
半年に一度の方法の祭典、ISISフェスタ「エディットツアースペシャル(ETS)2021春」がいよいよ明日から始まる。 2019年夏、2020年春、夏に続いて4回目となるETS。全国各地で編集工学や方法につい […]
【輪読座】2021年は「21世紀の再編集」へ(「白川静を読む」第四輪)
21世紀から20年を過ぎた今、姿勢をただす 「小さな本ではありますが、私自身はずいぶん緊張しながら仕上げました。姿勢をたださなければ書けない、と感じたのです」 松岡校長は『白川静』(平凡社新書)のあとがきに […]
変異するのは新型コロナウイルスだけではない【34[花]敢談儀】
松岡校長による「花伝敢談儀」の書。だが、よくよく見てみると何か違和感がある。 「談」には三つの炎が燃えたぎり、「儀」には二つの人偏が対話しあう。「花伝」のまわりには朱が舞い、二つの炎では到底足らない方法への […]
人類は長らく社会文化的感染症にかかりっぱなしだった。 松岡正剛座長は、2020年の大晦日にクリストフ・ポヌイユ&ジャン=バティスト・フレソズの『人新世とは何か』を、2021年の年始にダン・スペルベルの『表象は感染する』を […]
NEWS新着記事
PICK UPピックアップ記事