編集を人生する「一生の離」 14[離]退院式 10shot

2021/05/25(火)12:24
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[離]を修了することを退院という。退院した[離]学衆を千離衆という。「一生の離」とは「一生に一度の離」ではなく「一生更新し続けていく離」のことをいう。

14[離]退院式は松岡正剛火元校長の退院とも重なり、全国から千離衆もオンラインで集い、14[離]の退院を言祝いだ。

それぞれが思いを抱き、言葉を尽くした香ばしい1日を10shotでお届けします。

 

司会を務めるのは武臨院 桂大介右筆と曳瞬院 大久保佳代右筆。二人は[離]学衆時代に倉田方師賞を受賞したという共通点も明かされる。

 

平均主義に与しない倉田慎一別当師範代に、一人ひとりにその人のためだけの言葉を届けるK別番(武臨院)。緻密に稽古を組み立てる小坂真奈美別当師範代に、方法を切り出す言葉が立つ寺田充宏別番(曳瞬院)。離中に火元組から容赦なく浴びせられる叱咤激励は、その先も《編集を人生する》灯火となる。

「できなかった事をエンジンにして高みに登っていって欲しい」倉田別当師範代

「差し迫った思いを抱いて稽古を続けられた14離でした」K別番

「切実、喪失というものをいかに言葉を変えて経験させるかを考えていました」小坂別当師範代

「曳瞬院は編集的集合体が蠢いていた」寺田別番

[離]学衆には別当師範代から退院証が贈られる。胸を詰まらせる[離]学衆たち。本楼にも啜り泣きが聞こえる。

 

「本と出会い続けることで自分の創を見たり、長所を見たり、潤いを感じたりしてもらおうというのが世界読書奥義伝です」肺ガン手術から退院直後の松岡火元校長も書斎からリモートで退院式を見守る。

 

「典離はどこか突き抜けている。格別であること、例外的であること」そのことをこれまでの典離の顔ぶれが象徴してくれたと歴代典離者を讃え、太田香保総匠から今季の典離受賞者が発表される。

「リモート尽くしで面影を追い続けた季。共感とコミットメントに溢れていた」特別賞授賞式を進行する小倉加奈子析匠。

「弱さの強さというものを常に感じさせてくれる稽古ぶりだった」火元校長の代わりとなり典離を贈る田母神顕二郎方師。

「世の中にある多くの賞は競走や組み合わせによって獲得できる。それはそれで素晴らしいものがいっぱいある。しかし離で作り上げた典離はどこにもない。贈る者も授与する者も何を持って評価するのか作らないと生まれないもの」火元校長もこの時ばかりは上階の書斎から本楼に駆けつけ、3人の受賞者を称えた。

退院式後半は先達たちよりこれまでの[離]が語り継がれ、退院者としての離後の世界が渡されていく。

 

「僕たちが入門した頃はまだ[離]のない編集学校だった」"カンブリア紀"と呼ばれる創世記である第1〜5季を振り返る中村まさとし師範(3季 放恋院)と小濱有紀子創師(5季 耽像院)

 

火元組も組織化されてきた頃で「伝説の6離」を境に"離の近代化"を迎えた第6〜9季出身の八田英子律師(7季 構肖院)、ゆう恵朱師範代(7季 構肖院)

 

"現代"グループの第10〜13季は林朝恵師範(11季 繙通院)と加藤めぐみ師範(13季 逍応院)をはじめ現役師範代・師範で活躍中の千離衆も多い。

 

千離衆たちを囲み吉村堅樹林頭(6季 観尋院)と太田総匠とともにNEXT ISISを交わし合い、閉会に向かう。千夜千冊エディションフェアの九州全県展開も引き受ける九天玄氣組組長 中野由紀昌。多読ジムを冊匠として引っ張り上げ「千悩千冊」「読めば、MIYAKO」も連載中の大音美弥子。言わずと知れたおしゃべり病理医小倉加奈子析匠は順天堂大学×編集工学研究所 経産省プロジェクト「MEdit Lab」を立ち上げ、新モデルを構築。退院後もノンストップで編集学校ロールを疾走中の梅澤光由師範はフェチで[守]用法1を読み解き伝習座師範講義を更新した。

「一生の離」を更新し続ける先輩たちに背中を押されながら、14[離]を退院したばかりの千離衆たちは《編集を人生する》ことを心に銘記した。

 

世界読書奥義伝 第十四季 [離]退院式

2021年5月15日(土)於 ISIS館・本楼

 


  • 後藤由加里

    編集的先達:小池真理子。
    NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。

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