巣の入口に集結して、何やら相談中のニホンミツバチたち。言葉はなくても、ダンスや触れ合いやそれに基づく現場探索の積み重ねによって、短時間で最良の意思決定に辿り着く。人間はどこで間違ってしまったのだろう。
コロナパンデミックで自粛生活にうんざりしつつも、オンラインやテレワークにも慣れた頃、2020年秋に46守講座は開講した。
しかし、イシスでの編集稽古は他のオンラインメディアとは何かが違う。
オンラインで、テキストに声や表情や音がこれほどのっている場は他にはない。
教室・勧学会・別院といった場に、師範代・師範・番匠・輪匠・学匠と、これほど多様に絡み合っているトポスはそうない。
鈴木康代[守]学匠はこう言い切った上で、冒頭の松岡校長メッセージを受けて、3.11後の感門之盟に際して校長がラウンジに届けたメッセージを続ける。
生命は海中から空中へ飛び出し、言葉と道具を獲得した。そして人間が出現した。これは「壮大な逸脱」であり「切ないもの」だと。
康代学匠には、46[守]という物語が逸脱の連続によって人間へ至る、生命の情報編集クロニクルのようにうつっているのだろう。最後に、46[守]の稽古ぶりをこのように総括した。
上杉公志
編集的先達:パウル・ヒンデミット。前衛音楽の作編曲家で、感門のBGMも手がける。誠実が服をきたような人柄でMr.Honestyと呼ばれる。イシスを代表する細マッチョでトライアスロン出場を目指す。エディスト編集部メンバー。
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