▼感染は、感門から始まる。
2021年9月4日・5日、二日間にわたってオンラインで開催される第77回感門之盟は「DAN ZEN ISIS」と銘打たれた。感門テーマは学林局が総出で考案、校長松岡正剛が目を入れる。イシスの流行語はここから生まれる。
いまや編集学校の旗印「ポリロール」は、第25回「ポリロール多冊主義(2010/2/28、22[守]他)」に端を発する。以降「響く声、躍る文字(2014/9/13、33[守])などのミメロギアから、「ISISエディスト」「あやかり編集力」「Edit Japan」までホットワードが連打される。
▼「断然」とは断乎として然らしめること。林頭吉村堅樹は、ダンゼンなヒト・モノ・オトを届けるという「パティキュラリゼーションが要」と演出方針を述べた。本棚の1冊1冊の顔を届け、イシスの阿部詩は本楼に招かれる。千夜千冊フリークはZoomでスポットを浴びるだろう。
平均ではなく、際立って光るものを特別に取り上げる。平等性と公平性が君臨する社会で、ともすればこの姿勢は差別と詰られる。けれど豪徳寺の本棚劇場には刻まれているのだ。「少数なれど熟したり」と。毅然とした依怙贔屓。これは松岡の方法でもある。
▼オリンピックでさえ金メダルはひとつ。ただし競技は無数にあるのだ。この夏日本が獲得したメダルは58。スケボーの堀米や空手の喜友名を筆頭に、新たな分野ごと世界一が誕生した。個々がダントツを極めれば、世界は才能で乱反射する。
▼「DAN ZEN」というローマ字書きも当て字の多様性を迎えるためだ。感門テーマはターゲットでもあり、お題でもある。今期を象徴する「ダンゼン」とは何か。
それを探すとともに、参加者は自分なりの一種合成を発見されたい。「段漸」と書いて「守破離」と読むとは吉村の談。デザイナー穂積晴明は「弾禅」と捉え、セイゴオ達磨を宇宙に射出。
NEXT ISISを超えるDAN ZEN ISISとは何か。談前を密に、粛然と門を迎えよ。
第77回感門之盟
〈DAN ZEN ISIS〉開催概要
■日時&内容:
[Day1]2021年9月4日(土)12:30開演~20:00終了(予定)
校長メッセージ、47守卒門式、14離授与式 ほか
[Day2]2021年9月5日(日)10:30開演~19:00終了(予定)
46破突破式、35花放伝式、新教室名発表、校長校話 ほか
■会場 :ZoomおよびEdit cafe
■参加費 :5,000円(税別)
※U-23(23歳以下の学生)割引あり、2,500円(税別)
■申し込み :感門当期の皆さんは講座からのご案内に沿ってお申込ください。OB・OGのみなさまのご参加も歓迎。以下カートよりお申し込みください。https://shop.eel.co.jp/products/detail/327
※オンラインでのご参加となります。
※お申込みの方には事前にプログラム入り記念紙をご郵送しますので、お早めのお手続きにご協力ください。
※お問合せ:イシス編集学校 学林局 es_event@eel.co.jp
タイトルデザイン:穂積晴明
梅澤奈央
編集的先達:平松洋子。ライティングよし、コミュニケーションよし、そして勇み足気味の突破力よし。イシスでも一二を争う負けん気の強さとしつこさで、講座のプロセスをメディア化するという開校以来20年手つかずだった難行を果たす。校長松岡正剛に「イシス初のジャーナリスト」と評された。
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