編集部イチオシSelection [2021年2月]

2021/02/13(土)15:10
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    • 毎月公開されるEdist記事は30本以上! Edist 編集部メンバーたちから、見逃せない ”イチオシSelection” をお届けします。
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    • 今月は、多読ジムの冊師 増岡麻子さんが、オシをPick!遊刊エディストをさらに楽しむ「エディスト・セレクション」、どうぞ。
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    • ◎遊刊エディスト編集部◎ 吉村堅樹 林頭, 金宗代 代将, 川野貴志 師範, 後藤由加里 師範, 上杉公志 師範代, 松原朋子 師範代 + 増岡麻子 冊師
  • 1 マエストロ上杉’s イチオシ! 
          ─ 応援ファンファーレでPick!

 

⦿「すごい比喩」の歌――オンライン汁講編集ワークにご招待

 

[離]の指導経験もある井田昌彦[破]師範(個人的にも[離]で大変お世話になりました…!)のエディスト初記事。 45[破] 分針タンブール教室(天野陽子師範代)が開催したオンライン汁講から編集ワークのPost記事です。

歌人としての顔も持つ天野師範代の「すごい比喩」の歌ワークについて、その方法とプロセスを丁寧に取り出されています。ワークの用意と尽くしぶりと信頼感から、天野師範代は全国で開催中のエディットツアースペシャル(ETS)のうち、3月2日(火)に開催する[破]講座のエディットツアーで、ナビ役に抜擢されています。そちらにもご注目ください!

─ 上杉 公志

 

マツコ
マツコ
”すごいリバース・エンジニアリングの記事”! 井田師範の、ワークを巻き戻し解説する編集手腕にキュン。最初に元歌を出してから空欄に入る言葉を連想するのですね、AがあってQがあってE。イマジネーションをひろげる方法って、もっときっと多様なのだと思いいたりました。井田師範といえば、もう1本、こちらも合わせてPickしたい。

マツコ’s Plus ワン

エディストで見たエディスト ──In and Out of Edist

  • 2 増岡’s イチオシ!  
  •         ─ 圧巻のコンパイル力でPick!

 

⦿【三冊筋プレス】シン・おしゃべり病理医(金宗代)

 

多読ジムseason04「スタジオこんれん」で、エディスト副編集長・多読ジム代将である金さんが執筆された知文です。

「三冊筋プレス」は、本を三冊選び、それぞれの心に響いたセンテンスを抜き出し、書誌情報を自身で要約編集します。最後に3冊の内容と関係性について、破コースで学ぶ「セイゴオ知文術」の型を使って創文していきます。

ハードなトレーニングなのですが、『おしゃべり病理医』の著者であり、多読ジムの師範である小倉加奈子さんご自身とその周辺から、編集学校との関わりまで、彼女のプロフィールをモーラし尽くした金さんのコンパイル編集に圧倒されました。

弾んで加速するような文体と、カッコに挟まれるコメントが賑やかで、私もお二人のおしゃべりを聴いている気分でした。

─ 増岡 麻子

マツコ
マツコ
増岡冊師のコメントから多読ジムの一幕も垣間見れました。多読ジムからの【三冊筋プレス】はどのライターのものも読みごたえがありますが、金副編のこの記事はひときわモードも言葉も自在で。小倉さんのお人柄もにじみ出るなめらかな運びに、わたしも「ほーっ!」となった1本でした。多読ジム未経験の方も、ぜひ創文のご参考にしていただきたいです~。
        • 3 後藤’s Choice! 
        •      ─ フォトジェニックでPick!

 

⦿【エディスト占い】2021年のあなたの運勢は?

四柱推命する師範・竹川智子による今年の運勢はもうご覧になりましたか?

編集キーワードとお勧め千夜千冊も手渡され、今年の編集運気アップのお供にどうぞ。

エディスト占いをさらに際立たせているのは、にしもりちよこ師範代のイラストです。「勇敢パレット教室」の再来を感じさせる美しいラインと配色で人物の「らしさ」

を存分に表現されていて、眺めていると時が経つのも忘れてしまう程です。

─ 後藤 由加里

マツコ
マツコ
ほんとですね。編集部の念願だったエディスト占いが竹川師範によって実現。にしもり師範代のやさしいイラストとのコラボが、疲れたあなたをきっと癒してくれますよねw 
ちなみに、松岡正剛校長は「B. 黒澤明タイプ」なので、2021年の編集運気は ●□彡〇☆…だそうですがぁ~!
  • 4  川野’s Choice! 
  •      ─ 流麗な文章表現でPick!

 

⦿タモリとセイゴオ対談本から40年 [九天玄氣組 年賀2021]


もう今月は、この記事できまりでしょう。

九天玄氣組は毎年そうとう凝ったお年始を松岡校長にお贈りになるのですが、
今年はメンバー総出での「擬」の趣向が、まあ、すごい。
息をそろえて、ここまで本気で取り組むから面白くなるんだよなと、
連打される画像を見るだけで、なんだか背筋が伸びるようです。
「楽しい趣向だからこそ手を抜かない」という基本が、怖いくらい徹底されている。

記事自体は、今年度のお年始の趣向にちなんでドグラ・マグラ風。
ご自分たちの努力を熱心には語りづらいというご意向もあったようですが、
方法の徹底ということで見れば、ライタープロフィール画像の更新とあいまって、
お年始本体と変わらぬやり抜き方と言えるのではないでしょうか。
佐土原さんのタモリは本当、なんべんも見入ってしまいます。
異同をつくづく見極めたくなってしまうんですよね。

─ 川野 貴志

マツコ
マツコ
九天からの毎年恒例、新春企画は魅了させますねぇ。“密銜・密款・密恩”(字通より) な3密御年賀は大成功だったのではないでしょうか?!
2021年は九天玄氣組の発足15周年とのこと。Edistでも、ぜひ「おめでとう九天15周年企画」を繰り広げていただきたいかも。そうそう、2020年の年賀記事もPlusワンしておきます 

マツコ’s Plus ワン

松岡校長に贈る九天年賀の「編集道」

 


みなさんのオシは、見つかりましたか?

以上、2021年1月の記事から、編集部イチオシ記事を厳選してお届けしました。
また次回もどうぞお楽しみに~

  • エディスト編集部

    編集的先達:松岡正剛
    「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。

コメント

1~3件/3件

川邊透

2025-06-30

エディストの検索窓に「イモムシ」と打ってみたら、サムネイルにイモムシが登場しているこちらの記事に行き当たりました。
家庭菜園の野菜に引き寄せられてやって来る「マレビト」害虫たちとの攻防を、確かな観察眼で描いておられます。
せっかくなので登場しているイモムシたちの素性をご紹介しますと、アイキャッチ画像のサトイモにとまる「夜行列車」はセスジスズメ(スズメガ科)中齢幼虫、「少し枯れたナガイモの葉にそっくり」なのは、きっと、キイロスズメ(同科)の褐色型終齢幼虫です。
 
添付写真は、文中で目の敵にされているヨトウムシ(種名ヨトウガ(ヤガ科)の幼虫の俗称)ですが、エンドウ、ネギどころか、有毒のクンシラン(キョウチクトウ科)の分厚い葉をもりもり食べていて驚きました。なんと逞しいことでしょう。そして・・・ 何と可愛らしいことでしょう!
イモムシでもゴキブリでもヌスビトハギでもパンにはえた青カビでも何でもいいのですが、ヴィランなものたちのどれかに、一度、スマホレンズを向けてみてください。「この癪に触る生き物をなるべく魅力的に撮ってやろう」と企みながら。すると、不思議なことに、たちまち心の軸が傾き始めて、スキもキライも混沌としてしまいますよ。
 
エディスト・アーカイブは、未知のお宝が無限に眠る別銀河。ワードさばきひとつでお宝候補をプレゼンしてくれる検索窓は、エディスト界の「どこでもドア」的存在ですね。

堀江純一

2025-06-28

ものづくりにからめて、最近刊行されたマンガ作品を一つご紹介。
山本棗『透鏡の先、きみが笑った』(秋田書店)
この作品の中で語られるのは眼鏡職人と音楽家。ともに制作(ボイエーシス)にかかわる人々だ。制作には技術(テクネ―)が伴う。それは自分との対話であると同時に、外部との対話でもある。
お客様はわがままだ。どんな矢が飛んでくるかわからない。ほんの小さな一言が大きな打撃になることもある。
深く傷ついた人の心を結果的に救ったのは、同じく技術に裏打ちされた信念を持つ者のみが発せられる言葉だった。たとえ分野は違えども、テクネ―に信を置く者だけが通じ合える世界があるのだ。

山田細香

2025-06-22

 小学校に入ってすぐにレゴを買ってもらい、ハマった。手持ちのブロックを色や形ごとに袋分けすることから始まり、形をイメージしながら袋に手を入れ、ガラガラかき回しながらパーツを選んで組み立てる。完成したら夕方4時からNHKで放送される世界各国の風景映像の前にかざし、クルクル方向を変えて眺めてから壊す。バラバラになった部品をまた分ける。この繰り返しが楽しくてたまらなかった。
 ブロックはグリッドが決まっているので繊細な表現をするのは難しい。だからイメージしたモノをまず略図化する必要がある。近くから遠くから眺めてみて、作りたい形のアウトラインを決める。これが上手くいかないと、「らしさ」は浮かび上がってこない。