Edist編集部の今月オススメ記事はこの1本!【2020年12月】

2020/12/21(月)11:13
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オススメ12月
  • 毎月公開されるEdist記事は30本以上! Edist 編集部メンバーたちから、今月おさえておきたいオススメ記事をお届けします。エディストをさらに楽しむ「エディスト・エディション」、どうぞ。
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  • ◎遊刊エディスト編集部◎ 吉村堅樹 林頭, 金宗代 代将, 川野貴志 師範, 後藤由加里 師範, 上杉公志 師範代, 松原朋子 師範代

          • 1  川野’s Choice! ─ 流麗な文章表現でPick!
          • 千悩千冊0001夜★サッショーしまっせ「童話の説明の仕方にもやもやします」40代女性より

          • 大音冊匠と井ノ上シーザーの強力タッグの誕生ですね。さっそく初投から、切実な質問と冊匠の洞察と、シーザーの角度の付け方とで、緊張感のある三位一体が構成されました。「読み聞かせ」がテーマなので、どことなく「編集かあさん出張所」のような趣にもなった一本ですね。編集的子育ての解も一様でないことがよく分かります。

        • おかかおにぎりさんのモヤモヤしたおもいは、「この1冊」がドーンと出た瞬間にすっきり解消となりましたでしょうか?!シリーズはすでに0005夜を迎えていますね。シーザーのDustな視点もDustだなぁ!(笑) サッショー&シーザーをうならせるようなクリエイティビティあふれるご相談を、これからもお待ちしております(笑)
          マツコ
          マツコ
  • 2 林頭 吉村’s Choice! ─ イシスの今をPick!
    • まるで示し合わせたかのように、歩調を合わせたかのように、エディストで日記風が並走している。一つは深谷もと佳の「週刊花目付」、そしてもう一つは小倉加奈子による「をぐら離」。番外編はただいま師範代真っ最中の角山祥道による「ジャイアンの1週間――46[守]新師範代登板記 ♯6」。ここは併せ読み比べで楽しむのもいいだろう。
      「をぐら離」は門外不出の「世界読書奥義伝・離」の火中に小倉自身が火元組・析匠としていかなる日々を過ごしているかを記したものである。稽古のある日常のおともとして、自己の日々を省みる一助としても使っていただきたい。

  • 三者三様の表現が読むものを引きつけます。
    日記かぁ、と思って千夜千冊をひいてみると、(千夜千冊を辞書的に使うのもEdist流!)、いくつかの日記に出会うことができました。112夜『ニッポン日記』、202夜『ゲバラ日記』、285夜『和泉式部日記』、346夜『泥棒日記』、512夜『土佐日記』、585夜『華日記』、602夜『クラクラ日記』、648夜『暗黒日記』…。どちらも、時代背景、文化、書き手の様子、お人柄などなどが日記というメディアを通じて浮き彫りになっています。3つのEdist日記群から、それぞれのフィルターを通じて表出する編集学校像が見どころですね。
    マツコ
    マツコ
  • 3 後藤’s Choice! ─ 波及のインパクトでPick!

マンガのスコア LEGEND18横山光輝 天然のイノベーター

遊刊エディストの看板連載の一つである「マンガのスコア」。11月末は横山光輝でした。

マンガという性格上、編集学校以外の方々にも読まれているシリーズですが、今回は横山ファンやSF・特撮ファンに注目され「非常に面白い」とTwitterで話題になりました。堀江さんの見方や評価が確かなマンガファンからの支持を得ている。着実とホリエのマンガ道を切り拓いているようです。エディスト編集部会議でも大いに沸いた11月の1本でした。

 

マツコ:画の力のみならず、読ませる文章に毎回グッと来ます。幼心を思い出させてくれる記事と言いますか。懐かしいトキメキに出会えるというか。いくつか、ずーっとじわじわ毎日読まれ続けている記事もあるんですよね。近大DONDENのLEGEND50を模写する旅。今回で18/50。約1/3を超えました!

 

※マンガのスコア シリーズを見る

 

    • 4 マエストロ上杉’s Choice!─応援ファンファーレでPick!
  • 「エディスト占い」はもうチェックされましたか? 花伝師範の竹川智子さんが、あなたのタイプを千夜千冊に登場する10人の先達で見立てて占うこの連載ですが、40守破師範代でイラストレーターの西森千代子さんがに先達イラストを届けてくださいました!

【エディスト占い】あなたはどのエディストタイプ?

  • 今年は「マンガのスコア」の堀江さんをはじめ、突出したキャラクターの方々がエディスト上に登場しましたが、エディストライターが集うラウンジでのライター間の対話が充実してきた年でもありました。来年はそこから新たな連載や企画がどんどんうまれるものと想像しています^^
    2020年の年内の運勢はこちらからどうぞ↓

【エディスト占い】2020秋のあなたの運勢は?

 

Edistに、多彩なEdistライターがいることを象徴するかのような新企画ですね。竹川智子さんの緻密な占いに、西森千代子さんのイラストが添えられ、Edist占いがついぞ完成しましたね。これは編集部が湧きました。

ちなみに、みなさん占いやってみられましたかね? ぜひ感想も聞かせていただきたいところです。「私、岡本太郎だったよ。僕は白洲正子だったし。」みたいな会話をみなさんとしてみたいw。 今後も定期的に連載していただきますので、みなさん、季節のEdist占いを楽しみに、ちょくちょくEdistに遊びに来ていただけたらいいですね~。

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みなさんのオシは、見つかりましたか?

 

以上、2020年11月の記事から、編集部おすすめ情報をお届けしました。

年末年始も目白押しだぞ!遊刊エディスト! 

 

またどうぞお楽しみに~

 

 

 (Comments by マツコ@編集部)

 

 

  • エディスト編集部

    編集的先達:松岡正剛
    「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。

コメント

1~3件/3件

川邊透

2025-06-30

エディストの検索窓に「イモムシ」と打ってみたら、サムネイルにイモムシが登場しているこちらの記事に行き当たりました。
家庭菜園の野菜に引き寄せられてやって来る「マレビト」害虫たちとの攻防を、確かな観察眼で描いておられます。
せっかくなので登場しているイモムシたちの素性をご紹介しますと、アイキャッチ画像のサトイモにとまる「夜行列車」はセスジスズメ(スズメガ科)中齢幼虫、「少し枯れたナガイモの葉にそっくり」なのは、きっと、キイロスズメ(同科)の褐色型終齢幼虫です。
 
添付写真は、文中で目の敵にされているヨトウムシ(種名ヨトウガ(ヤガ科)の幼虫の俗称)ですが、エンドウ、ネギどころか、有毒のクンシラン(キョウチクトウ科)の分厚い葉をもりもり食べていて驚きました。なんと逞しいことでしょう。そして・・・ 何と可愛らしいことでしょう!
イモムシでもゴキブリでもヌスビトハギでもパンにはえた青カビでも何でもいいのですが、ヴィランなものたちのどれかに、一度、スマホレンズを向けてみてください。「この癪に触る生き物をなるべく魅力的に撮ってやろう」と企みながら。すると、不思議なことに、たちまち心の軸が傾き始めて、スキもキライも混沌としてしまいますよ。
 
エディスト・アーカイブは、未知のお宝が無限に眠る別銀河。ワードさばきひとつでお宝候補をプレゼンしてくれる検索窓は、エディスト界の「どこでもドア」的存在ですね。

堀江純一

2025-06-28

ものづくりにからめて、最近刊行されたマンガ作品を一つご紹介。
山本棗『透鏡の先、きみが笑った』(秋田書店)
この作品の中で語られるのは眼鏡職人と音楽家。ともに制作(ボイエーシス)にかかわる人々だ。制作には技術(テクネ―)が伴う。それは自分との対話であると同時に、外部との対話でもある。
お客様はわがままだ。どんな矢が飛んでくるかわからない。ほんの小さな一言が大きな打撃になることもある。
深く傷ついた人の心を結果的に救ったのは、同じく技術に裏打ちされた信念を持つ者のみが発せられる言葉だった。たとえ分野は違えども、テクネ―に信を置く者だけが通じ合える世界があるのだ。

山田細香

2025-06-22

 小学校に入ってすぐにレゴを買ってもらい、ハマった。手持ちのブロックを色や形ごとに袋分けすることから始まり、形をイメージしながら袋に手を入れ、ガラガラかき回しながらパーツを選んで組み立てる。完成したら夕方4時からNHKで放送される世界各国の風景映像の前にかざし、クルクル方向を変えて眺めてから壊す。バラバラになった部品をまた分ける。この繰り返しが楽しくてたまらなかった。
 ブロックはグリッドが決まっているので繊細な表現をするのは難しい。だからイメージしたモノをまず略図化する必要がある。近くから遠くから眺めてみて、作りたい形のアウトラインを決める。これが上手くいかないと、「らしさ」は浮かび上がってこない。