毎月公開されるEdist記事は30本以上! Edist 編集部メンバーたちから、見逃せない ”イチオシSelection” をお届けします。
今月は、講座だけじゃないイシス編集学校の魅力を感じさせる記事が多くSelectされました。編集部メンバーに加えて、編集かあさんEdistライターとしても登場している吉野陽子 多読ジム冊師がゲスト参加! 遊刊エディストをさらに楽しむ「エディスト・セレクション」、どうぞ。
◎遊刊エディスト編集部◎ 吉村堅樹 林頭, 金宗代 代将, 川野貴志 師範, 後藤由加里 師範, 上杉公志 師範代, 梅澤奈央 師範代、松原朋子 師範代 + 吉野陽子冊師
─ 流麗な文章表現で知の集いでPick!
みんなが入門する「守」の講座と比べると、奥の方にある講座はどうしても「来れば分かるよ」になりがちなところがあるのですが、それだけでは来てくれた受講者とミスマッチが起こったり、本当に学ぶべき人が来ないままで終わったりということも起こりうる。だからといって花伝所はやっぱり師範代になるための秘伝でもあるので、「御簾の向こう」をどう見せるかという加減はとても難しいと思うのですね。カタログ的に列挙するのでもなく、内部暴露的に詳細に説明するのでもない。でも現場の息づかいを感じさせつつ、進化しつづける花伝所の最新の動向は見えるようにしている。「士官学校みたいだった花伝所も変わったんだなー」と、経験者はちゃんとしみじみできる(笑)
この回はせめぎ合いに満ちた与件に対峙する手の内も直に語っておられて、矛盾に向かうことこそが編集なんだなと考えさせられました。「をぐら離」とはまた違った緊張感があります。 ── 川野 貴志
マツコ’s Plus One!!
⦿千夜千冊エディションでお悩み解決!Q1. なかなか就活に乗り出せません(20代・男性・大学院生)
井ノ上シーザーとの名コンビで読者のお悩みをサッショーしてくれる冊匠 大音美弥子。松岡正剛校長から“冊の匠”を拝命したサッショーは現在全国展開している「千夜千冊エディション20冊突破記念フェア」に伴奏し「千夜千冊エディションでお悩み解決!」の連載も始めてしまいました。20人のお悩みに20冊の千夜千冊エディションでサッショーしてくれます。ジュンク堂書店池袋店、ブックファースト新宿店でのリアルワークショップも必見です。(詳しくは↓のマツコ’s Plus One!!へ)
「千悩千冊」「お悩み解決!」「ワークショップ」の三刀流でどこまでいくのか、サッショーMIYAKO。どうぞご贔屓に。──後藤 由加里
マツコ’s Plus One!! 大音冊匠じきじきのワークショップは楽しみすぎる!
⦿いよいよ知祭り!千夜千冊エディションフェア開催 10shot
千夜千冊エディションが20冊を突破したことを記念したブックフェアが、全国30以上の書店で予定されています。この記事は、その皮切りとなった新宿ブックファーストの本棚設営を由加里さんが激写したもの。
各店舗の様子は、エディストの連載「このエディションフェアがすごい!」で続々と公開中。このフェアをきっかけに、書店とイシスとの新しい関係を醸成していけたら嬉しいですね。吉村編集長とすでに『情報の歴史フェア』を目論んでいます(笑)──上杉 公志
4 吉野’s イチオシ!
⦿[interview]『うたかたの国』編集者 米山拓矢に聞くうたの未来【い】古文嫌いの少年時代
⦿[interview]『うたかたの国』編集者 米山拓矢に聞くうたの未来【ろ】『擬』もどいて、セイゴオくどく
⦿[interview]『うたかたの国』編集者 米山拓矢に聞くうたの未来【は】700年後の返歌待つ
お会いすると物静かな米山さん。その意外な横顔が明らかになったインタビュー記事です。
大学中退後に誘われて庭師になり、そこから紆余曲折の二十代を過ごす。週刊誌のライター時代に呉智英氏と出会い人生の転機を迎えるも、一転、トヨタ自動車の期間工に。その肉体労働から帰ってきた夜に、『共同幻想論』を読んでノートをとり続けるという文芸ハードボイルドなスピリット。穏やかな面差しに隠された前半生にギャップ萌え必至です。
【い】【ろ】【は】の3回にわたる長編のインタビュアーは吉村林頭。歌人を丸裸にしたように、『うたかたの国』の発案から完成までの編集過程にも喰らいつきます。米山さんも真摯にかつ赤裸々に応じて、編集現場が臨場感たっぷりに再現されます。話しっぷりもハードボイルドな歌人でした。 ── 吉野 陽子
マツコ’s Plus One!
筆者本人から文を切り離し、なおかつ新たになるべく短く接合し、大胆に並び替えることで歌論としての新局面を導き得ている。(いとうせいこうさん評)
— 朝日新聞読書面 (@asahi_book) March 6, 2021
(書評)『うたかたの国 日本は歌でできている』 松岡正剛〈著〉 米山拓矢、米澤敬〈編集〉:朝日新聞デジタル https://t.co/qfC4NXlTrk
─ キャラ立ちスコアでPick!
⦿取扱注意!松岡正剛×Yohji Yamamoto フォトセッション 10shot
今月のキャラ立ちといえばこれにキマリでしょう。イシスな面々が史上最高にクールに編集された様子が激写されました。
「じぶん自身も編集対象」「違う顔を見せろ」なんて稽古では言われますが、それを本気で体現するとこうなるのかとたくさんのわたしの発現にしびれます。実際にどんなディレクションがあったのか、衣笠さんにちらり話をうかがいました。あのとき校長は、「好きにされたい」との彼女の与件を確認すると、どこからか一輪の花を持ってきて黙って手渡したそうです。衣笠さんは、その花が少女が持つような可愛らしいものではなく、凛としたカラーだったことにアフォードされ、花を男性に見立て挑発するような演技が引き出されたそうです。
別様のわたしに息を吹き込む校長の指南、そして新たな自分を出現させた4名に感電させられるような記事でした。── 梅澤 奈央
みなさんのオシは、見つかりましたか?
以上、2021年5月の記事から、編集部イチオシ記事を厳選してお届けしました。
また次回もどうぞお楽しみに~
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
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