発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。

■イシスをDAN ZENにする iGenセブン
松岡正剛をして「きっと次代のスターになるだろう」と言わしめたイシスiGen7人衆がいる。
その活躍は目覚ましく、師範講義に遊刊エディスト、エディットツアーなど編集学校のあちこちで頭角を現し、新しいメディエーションの方法を築き始めている。そんなiGenとは一体何者なのか?
青春時代をポケベルとプリクラとルーズソックスで過ごしたロスジェネ世代の、感門之盟タブロイド紙「Editor ship」編集長後藤由加里がiGenたちが日頃感じていることから、編集学校のこれからを訊いた。
遊刊エディスト紙上でも、7回に分けて特別転載してお届けする。
▲イシスのiGenは、千夜千冊1764夜『ホモ・デジタリスの時代』に登場した。
シリーズiGen、2人目はこの方。
iGen No.2 中村麻人(47[守]師範/35[花]錬成師範)
大学生師範代だった早熟の編集侍も今や[守]と[花]をつなぐ二刀流師範。[守]用法2を圏論で解読してしまう解析編集フェチ
生誕年:1992年
編集学校歴:
<学衆として>
30[守]無双ジェネシス教室(高英生師範代/鈴木亮太師範)
29[破]月代蔵前教室(阪本裕一師範代/川野貴志師範)
21[花]わかくさ道場(村井宏志師範)
11[離]傳当院(塩田克博別当師範代/小西明子別番/井田昌彦右筆)
15[風]葡萄座(小池純代師範)
<指導ロールとして>
35[守・破]十装ダリア教室師範代(竹川智子師範)
12[離]火元組半東
41[守]夜叉丸クライン教室師範代(景山和浩師範)
41[破]夜叉丸クライン教室師範代(浅羽登志也師範)
33[花]〜35[花]錬成師範
46[守]〜47[守]師範
Q1.密かにこだわっているフェチな雑品は?
SINGERのミシン。モジュールが剥き出しの武骨な形。足で踏
Q2.家から最寄り駅の間でなぜかどうしても気になっちゃうこと
構内に上がる時のエスカレータ前の渋滞。手前の信号で不規則に人流がロット化され流出口が少ないので構造上滞留が起こる。非線形に入り込んだ感覚で、生まれたばかりの待ち行列よおはようとも思う。解析してあげたい。
Q3.『情報の歴史21』で自分の生誕年以降の歴象で一番注目し
2000年。新たな地質時代「人新世」の提唱。人-地球系の関係
Q4.編集学校でこれまでに誰かに言われて印象に残った一言は?
「アナロジーとはね」と小坂真菜美さんから受けた数理の密談。アナロジーが見えずにいたが、ブビンガの隅、13インチのiPad
Q5.編集学校で新しい講座やプロジェクトを立ち上げるなら?
ひとまずはiGenで全講座をハック。今期47[守]にも中村慧太師範代(どんでんコマンド教室)、
■iGen麻人をもっと知るなら
・もしも師範が野球チームをつくったら/景山和浩
・花伝所出ると優しくなれる? 写真でわかる「イシス式指南術入門」開催 【36[花]受付開始】/梅澤奈央
・いいねを打ち破る最終兵器「エヴァ」とは【35[花]得番録、刷新】/梅澤奈央
■シリーズiGen〜イシスをDAN ZENにする7名〜
001:穂積晴明 外郎売りからDJまで 多芸多才のデザイナー
003:梅澤光由 全身義体を夢見る エディトリアルジャズピアニスト
004:網口渓太 関西弁のミク太郎 憧れ力で起動する編集少年
005:梅澤奈央 獲物はイジって逃さない 言葉フェチの人気記者
006:加藤めぐみ AI疑惑の超絶アーチスト 謎めく21世紀の女
iGenロゴデザイン:穂積晴明
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
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コメント
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2025-07-01
発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。
2025-06-30
エディストの検索窓に「イモムシ」と打ってみたら、サムネイルにイモムシが登場しているこちらの記事に行き当たりました。
家庭菜園の野菜に引き寄せられてやって来る「マレビト」害虫たちとの攻防を、確かな観察眼で描いておられます。
せっかくなので登場しているイモムシたちの素性をご紹介しますと、アイキャッチ画像のサトイモにとまる「夜行列車」はセスジスズメ(スズメガ科)中齢幼虫、「少し枯れたナガイモの葉にそっくり」なのは、きっと、キイロスズメ(同科)の褐色型終齢幼虫です。
添付写真は、文中で目の敵にされているヨトウムシ(種名ヨトウガ(ヤガ科)の幼虫の俗称)ですが、エンドウ、ネギどころか、有毒のクンシラン(キョウチクトウ科)の分厚い葉をもりもり食べていて驚きました。なんと逞しいことでしょう。そして・・・ 何と可愛らしいことでしょう!
イモムシでもゴキブリでもヌスビトハギでもパンにはえた青カビでも何でもいいのですが、ヴィランなものたちのどれかに、一度、スマホレンズを向けてみてください。「この癪に触る生き物をなるべく魅力的に撮ってやろう」と企みながら。すると、不思議なことに、たちまち心の軸が傾き始めて、スキもキライも混沌としてしまいますよ。
エディスト・アーカイブは、未知のお宝が無限に眠る別銀河。ワードさばきひとつでお宝候補をプレゼンしてくれる検索窓は、エディスト界の「どこでもドア」的存在ですね。
2025-06-28
ものづくりにからめて、最近刊行されたマンガ作品を一つご紹介。
山本棗『透鏡の先、きみが笑った』(秋田書店)
この作品の中で語られるのは眼鏡職人と音楽家。ともに制作(ボイエーシス)にかかわる人々だ。制作には技術(テクネ―)が伴う。それは自分との対話であると同時に、外部との対話でもある。
お客様はわがままだ。どんな矢が飛んでくるかわからない。ほんの小さな一言が大きな打撃になることもある。
深く傷ついた人の心を結果的に救ったのは、同じく技術に裏打ちされた信念を持つ者のみが発せられる言葉だった。たとえ分野は違えども、テクネ―に信を置く者だけが通じ合える世界があるのだ。