サブカルズ – 遊刊エディスト:松岡正剛、編集工学、イシス編集学校に関するニューメディア https://edist.ne.jp Thu, 24 Oct 2024 18:59:18 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.8.1 https://edist.ne.jp/wp-content/uploads/2019/09/cropped-icon-512x512-32x32.png サブカルズ – 遊刊エディスト:松岡正剛、編集工学、イシス編集学校に関するニューメディア https://edist.ne.jp 32 32 185116051 【オツ千番外編6】インスタライブ『サブカルズ』最終回 おたく坊主と萌え小僧 https://edist.ne.jp/dust/otsusen_bangai06/ https://edist.ne.jp/dust/otsusen_bangai06/#respond Wed, 16 Aug 2023 23:29:55 +0000 https://edist.ne.jp/?p=59100 p> 「おっかけ!千夜千冊ファンクラブ」、ちぢめて「オツ千」のライブ動画バージョン第六弾! インスタライブ最終回は『サブカルズ』の第三章「おたく」と「萌え」。特別に本楼を舞台にライブを展開。よもやの松岡正剛自らもライブ視聴で、焦る小僧と坊主は果たしてインスタライブの大団円を迎えることができたのか。 千夜千冊エディション『サブカルズ』をお手元に置いてご鑑賞ください。

 

 

 

 今回の「オツ千番外編」初インスタライブ最終回は観客も入れてのセッションとなった。坊主のオタクエピソードに小僧の萌え時代、それぞれの思い入れたっぷりのエディション千夜千冊語りは、松岡正剛の怒りを買ったか? いき過ぎ、やりすぎ、誤読、放送禁止もノーカットでお届け。オツ千ショートバージョンインスタグラムライブ、お楽しみあれ。

 

 

▼お便り募集▼

 ゆるゆる千夜千冊伴走の「オツ千」の「オツ千目安箱」へお便りありがとうございます。「オツ千」への感想・質問、千夜千冊の気になるところ、まじめなお悩みも不真面目なお悩みも何でもお待ちしております! 坊主と小僧が心を込めてお答えします。

 

 「お気に入りの千夜」を一夜も大募集! 投稿いただいた方からゲストでオツ千にご招待も。お待ちしていますー!

 

 

 

▶︎当該千夜千冊エディション 『サブカルズ』

 

 

 

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【オツ千番外編5】インスタライブ『サブカルズ』第二弾 俺たちのサブカルジャパン https://edist.ne.jp/dust/otsusen_bangai05/ https://edist.ne.jp/dust/otsusen_bangai05/#respond Mon, 31 Jul 2023 23:20:59 +0000 https://edist.ne.jp/?p=59098  「おっかけ!千夜千冊ファンクラブ」、ちぢめて「オツ千」のライブ動画バージョン第五弾! インスタライブ二日目は『サブカルズ』の第二章「サブカル・ジャパン」を概観し、リチーの『イメージ・ファクトリー』や 『泡沫桀人列伝』、都築響一の『賃貸宇宙』を中心にライブ解読を交わします。 千夜千冊エディション『サブカルズ』をお手元に置いてご鑑賞ください。

 

 

 

 今回の「オツ千番外編」初インスタライブ二日目で緊張もほぐれた千夜坊主と千冊小僧。ライブならではのインタラクティビティを折り込んで展開します。なんと『コスメの時代』著者の米澤泉さんもチャット参戦。いき過ぎ、やりすぎ、誤読、放送禁止もノーカットでお届け。オツ千ショートバージョンインスタグラムライブ、お楽しみあれ。

 

 

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【オツ千番外編4】初インスタライブ!『サブカルズ』第一弾 クールに消費社会を編集 https://edist.ne.jp/dust/otsusen_bangai04/ https://edist.ne.jp/dust/otsusen_bangai04/#respond Mon, 03 Jul 2023 09:29:20 +0000 https://edist.ne.jp/?p=59096  「おっかけ!千夜千冊ファンクラブ」、ちぢめて「オツ千」のライブ動画バージョン第四弾! 編集工学研究所の応接室を舞台にオツ千の坊主&小僧のコンビがインスタグラム 初登場。初日は『サブカルズ』の全体を俯瞰しながら、第一章「ポップ・ヒップ・クール」のなかでも特にストラッサー『欲望を生み出す社会』、アン・ウィルソン・シェフ 『嗜癖する社会』を中心にライブ解読を交わします。 千夜千冊エディション『サブカルズ』をお手元に置いてご鑑賞ください。

 

 

 

 今回の「オツ千番外編」初インスタライブの初日は、前説を足がかりに千夜千冊エディション『サブカルズ』の章立ての構造を解読。一発撮り直しなしで第一章をマシンガントークします。いき過ぎ、やりすぎ、誤読、放送禁止もノーカットでお届け。オツ千ショートバージョンかつうれしはずかし初めてのインスタグラムライブ、お楽しみあれ。

 

 

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【初インスタライブ!】4/20-4/22 オツ千が3夜連続のライブ開催!!!! https://edist.ne.jp/just/otsusen_live3days/ https://edist.ne.jp/just/otsusen_live3days/#respond Thu, 13 Apr 2023 00:58:04 +0000 https://edist.isis.ne.jp/?p=56022  待ちに待たれていた? いや誰も待ってない?
 そんなことはお構いなしに、千夜坊主の吉村堅樹と千冊小僧の穂積晴明が、初のインスタライブを敢行する。しかも3夜連続。仕掛け人はいまや松岡正剛の専属おっかけカメラマン・後藤由加里だ。イシス編集学校のインスタグラムの管理人でもある後藤が、インスタアカウントの新たな起爆剤として仕掛けた。

 

 今回、オツ千コンビがライブで交わすのは千夜千冊エディション『サブカルズ』である。サブカルといえば、今年3月に松岡正剛出演の「世界サブカルチャー史 欲望の系譜」がBSプレミアムで放送されたばかりである。また、イシス編集学校の多読ジムシーズン14のエディション読みの課題がこの『サブカルズ』なのである。

 

ホワイト・ニグロとブルーノート。ヒップとモッズとポップ。
オートバイと安全ピンとパンクなファッション。
ガロ、植草、寺山、はっぴいえんど、岡崎京子、電撃文庫。
奥ではいつもジュネとマイルスとルー・リードが声を出している。
太郎とバスキアと村上。阿久悠と清志郎と「おたく」とエレカシ。
ずっとずっと、サブカルズたちが文化を騒がせてきた。
(前口上・松岡正剛)

 

 近畿大学のマンガ・新書・文庫で構成されるDONDENの総指揮をとった吉村、講談にドラム、ういろう売りにチャールストンと多芸多才の穂積のコンビにふさわしいテーマが選ばれたといえよう。30分3夜のインスタライブでは、メッセージも受け付けながら即興で展開していく。第一夜はポップ・ヒップ・クール。第二夜はサブカル・ジャパン。第三夜は「おたく」と「萌え」。章立てに沿いながらも自在に斬りこむライブセッションになる。

 

 さあ、入門コース51[守]開講前の追い風となるか、はたまた坊主の失言により大炎上となるか、それどころか聴衆のいない二人芝居となるか。それはご覧になってのお楽しみである。どちらに転んでも歴史的事件の3夜。ぜひご参加ください。

 


おっかけ!千夜千冊ファンクラブ

インスタライブ3夜連続開催!

千夜千冊エディション『サブカルズ』を読む

 

4月20日(木)、21日(金)、22日(土)

21:00〜21:30 ライブ配信

https://www.instagram.com/isis_editschool/

@isis_editschool


 

オツ千インスタライブ視聴方法 3ステップ!

① Instagramのアプリをダウンロードする

② ISIS編集学校のInstagramをフォローする

  https://www.instagram.com/isis_editschool/

  @isis_editschool

③ 時間になったらInstagramのホーム画面にアクセスして「LIVE」中の[ISIS編集学校]をクリックする

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https://edist.ne.jp/just/otsusen_live3days/feed/ 0 56022
[週刊花目付#31] 世界を信じながら世界を疑う https://edist.ne.jp/nest/haname_31/ https://edist.ne.jp/nest/haname_31/#respond Tue, 31 May 2022 06:00:36 +0000 https://edist.isis.ne.jp/?p=42528
  • <<前号
  •  

    ■2022.5.24(火)

     

     花伝所名物「花Q林」は、その世界定めを禅林に肖っている。平たく言えば「禅林ごっこ」の編集問答だ。カリントウの先鋒には阿久津健錬成師範が立って、ごっこ遊びを先導している

     

     からたち道場の六人衆が、ニレのデザインしたお揃いの「道場着」を纏い、次々に現れてはカリントウの問いに即答で応じている。道場着といっても、シグネチャの周囲にカラタチの棘を模したギザギザをあしらっているだけのことなのだが、こうした新たなツール・ロール・ルールが世界定めによって誘発されることこそが「遊び」の真骨頂である。

     遊びとは、たんに気楽な気晴らしや気休めではなく、編集的自由を祝福する祭りなのだと思う。

     

     

    ■2022.5.25(水)

     

     『シン・ウルトラマン』鑑賞。
     ウルトラマンが初めて地球に降臨した世界を描いた作品とのこと。初代ウルトラマンの登場が1966年だから、半世紀越しに世界定めが更新されたことになる。その試みは成功していたように思う。懐かしくもあり、新鮮でもあり、充分に楽しめた。

     

     年齢を明かすようだが、私はウルトラマンのいる世界をリアルタイムで受容した最も若い世代である。当時の私は物語の内容を理解するには幼な過ぎたが、大人たちにとっても銀色の巨人の登場が未知の衝撃だったことを、若き日の父の姿とともに記憶している。
     以降、私にとってウルトラマンは「父性」と紐づけられた巨人ならぬ虚神(バーチャルヒーロー)として、世界像の一部に深く組み込まれていった。


     その父性について、「現代日本には帰るべき父性は存在しない」と喝破したのは河合隼雄だった。
     曰く、そももそも日本は均衡の上に築かれた中空構造の文化であるから、日本的父性なるものがあるとしても、それは「ロールモデルとしての父」を演じているに過ぎない。にも関わらず、日本人は明治以降のグローバリズムのなかで、合理思考にもとづいた個人主義的な西洋的父性に対抗しようとするあまり、持ち前のユニークな心性を見失ったまま迷走するばかりではないか、と。

     さらに河合は、乱世に臨む弱い若者たちを強い父性によって鍛えてもらうべきだとする意識について、それが一見勇ましく見えるものの、実態は強い他者へ依存する母性的な発想でしかないことを、臨床心理の現場から憂えた。

     

     さて、この日本的父性の問題を、ウルトラマンがサブカルの文脈で引き取ったと見ることは出来ないだろうか。

     ウルトラマンが退治する怪獣(映画版では「禍威獣」と表記する)が災害や外的脅威のメタファーであることは言うまでもなく、武力を放棄した現代日本は、友好的な虚神による超越的父性に自らの生殺与奪を委任するしか抗う術がないのである。

     

     サブカル評論家の宇野常寛は、こうした日本文化に通底する心性が戦後アニメーションに世界観として表出されていることを『母性のディストピア』(2017年/集英社)で詳らかに解き明かしている。

     河合の警鐘と重ねて言えば、現代資本主義社会を生きる私たちは否応なく西洋的な意味での「父」として機能することを強要されており、そのためのコストとして「父」を無条件に承認し献身する「母」的存在が潜在的に求められているのだ。宇野によれば、その父性と母性の共依存関係こそが戦後的文化空間の正体であり、その空間における父性のファンタジーを宮崎駿は肯定的に「きれいな嘘」として描き(*1)富野由悠季は母性の重力圏によって呪縛されるディストピアとして描いた(*2)のだという。

     

    *1:天空の城ラピュタスタジオジブリ(1986年)

    ◆ラピュタ王家の血を引くシータは「守られるべき少女」として描かれたヒロインであり、守られることによって天涯孤独の少年パズーの生に意味を与える。
    ◆パズーは冒険の途中で女海賊ドーラの助けを受けるのだが、物語のなかでパズーは、ドーラとシータ2人の「母性」のうちいずれかの庇護の下でしか空を飛ぶことが出来ない。

     

    *2:機動戦士ガンダム日本サンライズ(1979年〜)

    ◆いわゆるロボットものアニメであるが、人間の身体性を拡張する装置(モビルスーツ)としてロボットが再定義されており、操作技術の「熟練」より操作能力の「覚醒」が重要な価値として描かれた。この能力を宿す者は「ニュータイプ」と呼ばれる。
    ◆ララァはニュータイプの可能性を象徴するヒロインだが、物語の終盤で主人公シャアを庇って戦死する。そもそも「熟練」や「成熟」を必要としない存在のシャアであったが、それゆえに「母性」の喪失が絶望と直結した。

     

     ふーむ、なるほど。
     そう考えると、平成日本が生んだ「草食男子」たちによる「父」への成熟を辞退するかのような生き様は、自身の中空を自覚すればこその選択だったのかも知れない。だとすれば、それは自らの不足を消極的だが能動的に受容する態度であり、いわば「編集的ネオテニー」と呼んで評価することさえ出来るだろう。

     そんなふうに虚構フィルターを介しながら社会に接地し、文化空間を擬装していく世界構築のスタイルもまた、日本ならではのエディティングモデルなのだと思う。

     


    ■2022.5.27(金)

     

     夜、37[花]の指導陣が三々五々集って「花カフェ」を開催。汁講以上、戦略会議未満のオンラインミーティングである。36[花]以降、花伝所指導陣にとってゾウダン文化の醸成に欠かせない会になりつつある。
     議題はあるけれど、議事進行に捉われることなく、そこで浮上した言葉を紡ぐようにして連想的編集を展開する作法は、師範の師範による師範のための編集稽古としても機能している。

     


    ■2022.5.28(土)

     

     入伝生たちが花伝式目を丸飲みしようともがいている。アタマの理解にカラダの咀嚼が追いつかず免疫的自己が発動している様子が散見される。

     

     よしよし。わからなさ」に出会っているなら、進捗は順調だ。既知と未知とを分つ界で」が機能しているのだ。膜は被包的に「わたし」を既知の領域で庇護するが、一方で、透過的に「わたし」を未知との遭遇へ導きもする。その相互編集性を自覚し、受容することを、花伝式目は促している。

     

     花Q林では、つかみどころのない「型」を巡る問答に、カリントウ阿久津が「型は、世界を信じながら世界を疑うためのもの」だと応じている。
     うんうん。極意は、閉じながら開くことなのだ。インタースコア編集のプロセスは半開複々環構造なのだから。

     

    アイキャッチ:阿久津健

    >>次号

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    https://edist.ne.jp/nest/haname_31/feed/ 0 42528
    編集部イチオシSelection [2021年5月] https://edist.ne.jp/list/selection-may2021/ https://edist.ne.jp/list/selection-may2021/#respond Tue, 18 May 2021 04:40:34 +0000 https://edist.isis.ne.jp/?p=24211 毎月公開されるEdist記事は30本以上! Edist 編集部メンバーたちから、見逃せない ”イチオシSelection” をお届けします。

     

    5月は、ゴールデンウィークもなんのその。4月にスタートしたコースたちが立ちあがり、躍動し、子供から大人までが集って、編集をとことん楽しむ季節がはじまっています。

     

    今月は、スポーツ新聞社デスクである”景山30点番匠による記事で「8番・ピッチャー」として登板した江野澤由美師範がゲスト参加です。 

    それでは、遊刊エディストをさらに楽しむ「エディスト・セレクション」、どうぞ。

     

    ◎遊刊エディスト編集部◎ 吉村堅樹 林頭, 金宗代 代将, 川野貴志 師範, 後藤由加里 師範, 上杉公志 師範代, 梅澤奈央 師範代、松原朋子 師範代 + 江野澤由美 師範

     

      • 1  江野澤’s イチオシ! 
      •      ─ イシスの周りに起きている未知の集いでPick!

     

    ⦿サブカルズを読むサブカルズ、本楼に集う

     

    千夜千冊エディション学習会。

    イシスの周りに起きている、未知の集いを垣間見れるエディスト記事ならではの面白さ。

     

    会のお題は、今まさにわたしも読まんとす「サブカルズ」!

    都築響一の『TOKYO STYLE』と大竹伸朗の『全景』を携え本棚で待つわたしの『サブカルズ』、いよいよ開いてみようと相成りました。

     

    ふむふむ、原型を捉え、そこに根無し草的サブカルジャパンが連なり重なる全3章か。

    ん、他の千夜千冊エディションは4章構成だけど、なるほどそうした構造ね。

    お、「追伸」にこのワケが書かれてる。

    増殖しすぎた扱いたい本たちの連なりぶりもまた、サブカルズらしさに思えてくる。

    学習会の型が語られ、また章立ての秘密もちらり書かれて、ひとり学習会をはじめます、この記事で。

     

    松岡校長、もちろん読むだけでは終わらない。

    次に生まれるべきサブカルズまで見据え語られたことも、記事にはちらり。

    小さな差異、方法日本、個別の土地に根付いたサブカル耕し。

    ナニナニ?

    ポンと置かれたターゲットをお供に、さてと進めてみようかなと、元オリーブ少女をエディションかぶりつきにさせた記事、あなたもぜひご一緒にどうぞ。

    ── 江野澤 由美

     

    マツコ
    マツコ
    8番・ピッチャーこと江野澤師範のSelection。いまや編集学校の指導陣たちに欠かせない千夜千冊エディションですが、まだこれからだという方は江野澤師範にJoinしてご一緒に共読もいいですね?!いろんなところで共読が勃発している姿もまたイシスらいしかも。そしておしゃれ度満点な江野澤師範はオリーブ少女っぽいかも★
    • 2 後藤’s イチオシ! 
            ─ 何はともあれ編集かあさん!でPick!

     

    ⦿編集かあさん 摘む

     

    テレワークが常となったこの一年。今や季節を感じさせてくれるのは近所のスーパーに並ぶ季節の果物か松井路代さんの「編集かあさん」か。今回の「編集かあさん」は春の蓬摘みのエピソード。腰を落とし「子どものことは半分忘れて」蓬摘みに夢中になる松井さんの視線は低く、春の陽気と土の匂いを感じさせてくれます。

    小学校の帰り道、ランドセルを放り投げて友達とシロツメクサで花かんむりを作ったり、ツツジが咲けば蜜を吸ってみたり、タンポポの綿毛はどこまで飛ぶか吹いてみたり。あの頃「理科の教室」はいつも身近にあったことを、編集かあさんが教えてくれます。4月は編集学校待望のイシス子どもフィールドがオープンしました。編集かあさんシリーズもここから益々見逃せません。──後藤 由加里

    マツコ
    マツコ
    遊刊エディストがスタートしたときからEdistライターとして寄稿している松井さん。勢いが衰えることなく、おおいなる編集力が子供たちに潜んでいることをいつも感じさせてくれますね!子供編集学校は佐々木千佳局長のライフ・テーマでもあるとのこと、これからの展開が楽しみですね。
    • 3 梅澤’s イチオシ! 
            ─ キャラ立ちスコアでPick!

     

    ⦿コロナも停電も乗り越えて――46[守]師範代座談会

     

    デビューしたて、まだ少年だった郷ひろみは、毎日寝る前に「ぼくがんばる。ぼくがんばる」とつぶやいていたそうです。この記事は、イシスのスーパーアイドルである師範代にも、フラジャイルでいじらしい顔があると伝えてくださる貴重な資料でした。

     

    師範代って、教室ではいつも凛々しいですよね。でも、楽屋裏では、回答が来なくて眠れず、指南がうまくいかなくて本気で落ち込むわけです。「師範代と名乗れなかった」と荒川樹里師範代がその痛切さを明かしてくださいましたが、自信なんて最初からない。なのにどうして教室でカッコよく振る舞えるのか。師範代というロールの謎を、5人の視点で読み解ける記事、ぜひみなさんで共読したいです。

     

    執筆は、ジャイアンこと角山祥道師範代。18週にわたって教室のスナップショットを届けるだけでなく、こうして同期師範代の泣き顔まで描きとってくださいました。角山師範代と、尾島可奈子師範代は46[破]で疾走中。おふたりの現在進行系のドラマもいつか、お聞きしたいと思っています。 梅澤 奈央

     

    マツコ
    マツコ
    これはマツコも、学衆さんにぜひ読んでいただきたいと思っていた記事でした。舞台裏の師範代たちの気持ちって、今まであまり表に出ることはなかったですね。学衆時代とは180度反対側の景色というか。ここで語れたことも語れなかったことも含めて、いつか学衆さんたちにも体験してほしいなぁ。

    4 副編集長 金’s イチオシ! 

    •      ─ 成長著しいこの人をPick!

     

    ⦿千悩千冊0018夜0019夜0020夜

    連載コラム「千悩千冊」が誕生した経緯を皆さんはご存知だろうか。実はもともとこの企画は「僕」とサッショーによる「多読ジムpresents サッショーしまっせ!」という、本でお悩みに応える感門之盟のワンコンテンツだった。シーザーには人のモノを欲しがるという悪癖があって、サッショー企画もいつの間にか横取りされてしまった。しかも、なぜか横取りされた張本人の「僕」がこの千悩千冊の担当編集になった。さらにやれやれ、「0018夜」「0019夜」「0020夜」とナンバリングを見てお分かりのとおり、マジで4桁までやるつもりらしい…。でも、二人の”マジ”は「問感応答返+本」を読んでみてもらえれば、よくわかる。超くだらないお悩みにも、セツジツなお悩みにも、等しく”マジ”で「感応答返本」する。これが心地いい。シーザーもただただ横取りしただけではもちろんなくて、編集的礼節を持って、サッショーのパートナーロールを自家薬籠中のモノとしている。思い返せば、エディスト立ち上げを支えてくれたのもシーザーだ。極めればシーザー。次なるシーザー旋風に期待したい。サッショーはサッショーで、エディスト初の日刊連載、「読めば、MIYAKO」が始動する。 ── 金宗代

     

    マツコ
    マツコ
    なんやかんやいわれても結局愛されキャラのシーザーですな。大音冊匠とばつぐんに息の合った千悩千冊は、シーザーの持ち込み企画でしたよね。”感応答返本”、「カン・オウ・トウ・ヘン・ポン」と読みましょうか! 4桁いくまでブッチギリでお願いします。そして、多読ジムPresents大音冊匠の新連載がいよいよ始まりますね。読書が遠い方も、少しでもお気に入りの1冊を見つけて、MIYAKOな気分になれますように (^_-)-☆
    •  
          • 5 川野’s Choice! 
          •      ─ 流麗な文章表現でPick!

     

    ⦿百万石の鈍感力 金沢エディットツアーにて

    を推します。

    リアル編集稽古イベントの記事化は、いかに特色を見せていくかが大切になると思いますが、上手に金沢の土地柄に話を広げ、「列を作ってバスを待たない」といった地元の人にしか分からないリアルな情報も、「武家の精神性や技芸の文化のなかに自分の存在の質を求める」といったスケールの大きな語りも無理なく折り込んで、「鈍感力」という新しい「金沢らしさ」を見せるところまで到達できている記事です。

    ライターは新星の中川将志さん。デビューから素晴らしいのはそれもそのはず、脱稿までだいぶ井ノ上シーザー氏にしごかれたご様子。学衆時代以来の師弟関係はエディストの舞台裏でもしっかり続いていて、次世代エディスト育成の新しい可能性も見えた一本でした。── 川野 貴志

     

          • 6 マエストロ上杉’s Choice! uesugi
          •      ─ 応援ファンファーレでPick!

     

    ⦿お湯呑み一杯の編集【ツアーレポ@九州】

    九天玄氣組十五周年企画であり、2月から始まった春のISISフェスタのトリを飾った九天のツアー記事。「一杯のお茶から九州を読み解く方法」と題したツアーをイシス秘伝のお茶「七茶の法則」に肖ってレポートしてくださっています。

     

    執筆を担当したのは、今年の九天年賀で衝撃的(!)な『ドグラ・マグラ』表紙絵の女を飾った三苫麻里さん。たくさんの「茶(Cha)」で沸きたつ三苫さんの文体にCharmされた読者も多いはず! 十五周年をむかえますます加速する九天の現場を、これからも届けてください! ── 上杉公志

     

    マツコ
    マツコ
    さいご、川野さんと上杉さんのおふたりからは、Edit Tourのレポート2選!各地の特色を出したEdit Tourを企画するところから、編集力が問われます。編集の型は共通だけど類似した企画にならないよう、どう土地の特色をあらわすのか。金沢、九州共に、型と土地柄を上手に重ね合わせていらっしゃいますね。それぞれに文化を感じる読後感にキュン。2つ合わせて、”鈍感力+七茶力”。鍛えたいものです~

     

     

    みなさんのオシは、見つかりましたか?

    以上、2021年4月の記事から、編集部イチオシ記事を厳選してお届けしました。
    また次回もどうぞお楽しみに~

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    https://edist.ne.jp/list/selection-may2021/feed/ 0 24211
    サブカルズを読むサブカルズ、本楼に集う https://edist.ne.jp/post/subculs/ https://edist.ne.jp/post/subculs/#respond Mon, 05 Apr 2021 00:56:09 +0000 https://edist.isis.ne.jp/?p=21705  カバーは大竹伸朗「ジャパニーズコミックス」、字紋は「萌」。表紙をめくった扉写真にはフィギュアケースの中でエディションの上にセイゴオくん人形が屹立する。
     年度替わりの4月1日夜、千夜千冊エディション『サブカルズ』学習会が、百聞代表の和泉佳奈子の仕切りで、編集工学研究所、松岡事務所の面々に大音美弥子冊匠、三角屋の三浦史朗らを交えて開催された。zoomではイシス編集学校の千離衆や角川財団の面々も加わり、参加者は総勢26名。
     
     
     千夜千冊エディション学習会にはルールがある。
    1)各章の「キーブック」と「キーセンテンス」の抜き出しをする
    2)各章ごとの意図を読み取る
    3)発見したこと、疑問に思ったことを出来るだけ多く書き出す
     
     つまり、事前通読は必須で、互いの読みを交わし合う場ということだ。3チームに分かれて、それぞれ進行役がつき、章ごとに選んだキー千夜、キーセンテンス、キーワードを各自の見方と合わせて持ち出す。遅れて入ってきた松岡校長はそれぞれのチームに立ち寄りながら、耳を傾け、「いまのところはね」とおもむろに解説を始める。これが参加者にはうれしい。交わし合いの後はチームごとの発表、zoom参加者も混じっての質問タイムとなり、校長はその一つ一つに応接をする。
     
     
     『サブカルズ』の章立ては、アメリカの社会と経済がチューインガムを噛んでもいいスタイル、朝歯磨きをするというスタイルをつくった「欲望を生み出す社会」とそれを「嗜癖する社会」に始まる。その社会がロストジェネレーションの時代を用意した。さらに、サブカルがクールとかヒップと呼ばれるようになった歴史を連ねて、サブカルズの原型を描いたのが1章だ。その上に根無し草のようなサブカルジャパンの2章、3章が重なってくる。
     
     校長は、サブカルズの手法に学ぶとすると、オリーブ、叶姉妹、ガングロとコギャル、ドンキのつけまといった表現の微細な違いにまで到達したいという。日本がサブカルズで小さな差異を用意していることは評価できるが、クリティックになっていないのが問題であるとはいえ、いまは方法日本を細かく用意してつくっておく時期だろう、バロックがスペインバロック、メキシコバロック、上海バロックまで出てきたように、個別の土地に根付いたサブカルの耕しを徹底したほうが面白くなる。さらに校長の示唆は文化文明論まで広がった。
     
     『サブカルズ』の読みから、新たな『サブカルズ』の提案へ。セミクローズで行われる学習会の醍醐味は読みの連鎖と展開にある。次回の学習会では4月末に出版される『仏教の源流』で6月に開催される。
     
    写真:後藤由加里
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    編集かあさん家の千夜千冊『サブカルズ』 https://edist.ne.jp/nest/edit_mama_sabculs/ https://edist.ne.jp/nest/edit_mama_sabculs/#respond Tue, 02 Feb 2021 01:19:41 +0000 https://edist.isis.ne.jp/?p=19247   編集かあさん家では、松岡正剛千夜千冊エディションの新刊を、大人と子どもで「読前」している。





     夕方、本屋さんに走り、『サブカルズ』を買ってきた。
     晩御飯を終えて、やっと読めると思ったら、長女が「日曜日だから4人でジェンガしよう」という。
     すぐに終わると思ったジェンガが、なかなか終わらない。ユラユラしながら持ちこたえる。我慢できず、『サブカルズ』を手に取る。
     裏表紙の漢字は「萌」である。長男(13)に見せると「表紙で分かった」と言う。ほんとだ。字紋がデザインされている。地ばかり見ていて気がつかなかった。
     口絵は校長のフィギュアだ。「商品番号ついてるやん。R-14」と笑った後、「取り上げられてるもので一番新しいのは何? 最後のこれかな。読んだことないけど」と住野よるの『君の膵臓をたべたい』を指さした。

     

    商品番号つきのフィギュアたち(『サブカルズ』口絵)


     長男は12歳になったあたりで突然、音楽を聴きはじめた。ブログを読み始め、サイトで紹介されている書き手のお気に入りの曲をクリックしてみたのがきっかけの一つだったように思う。スタートがそれだからCDをかけるのではなく、YouTubeで、つまり音楽と映像をセットでインプットする。小さい時からいわゆるヒット曲やアニメの絵、小説的世界観が大の苦手だったが急に変わった。
     
     YOASOBI

     興味を持つと夜を徹して聴くようになった。
     何を聞いているのかは最初は謎だったが、会話の端々や大晦日の紅白歌合戦でYOASOBIを一緒に見たりしたことで、ボーカロイドをはじめPCで作る音楽や、AIが作ったり歌ったりしている楽曲をかなり聞きこんでいることが分かってきた。
     いまや「音楽を聴かない人生なんて信じられない」と言う。その隣で、まったくポップスを聞かずに育ち、オペラが趣味の夫が、「もうこれで最後か」と言いながら、そろそろとジェンガを引き抜いている。 
     長男が聞く音楽はほとんどテレビやラジオでは流れない。その代わりアーカイブや「歌ってみた」などの派生動画がどんどん蓄積されていく。ツイッターで最新情報を拾いながら、アーカイブをマイニングしていく。その過程で自分の「好き」と「嫌い」がくっきりしてくることもおもしろいらしい。
     それにしてもいつのまに子どもたち、ジェンガがこんなに上手くなったのだろう。32段まで到達したところで私のターンになる。相当、注意深く抜いたが、ついに崩してしまった。

     ショートニングと髭剃り

     我が家のジェンガ史上ほぼ最高記録になったことを称えながら手早く片付け、本に戻る。
     第一章の冒頭はスーザン・ストラッサーの『欲望を生み出す社会』だ。
     焼き菓子を手軽にサクサクにするショートニングが実験室で生まれたのって1912年なんだって。伝統的な食材じゃないんだねと話すと、横になっていた長男がむくっと起き上がって、「それがなんでサブカルに関係あるの?」と尋ねてきた。
     ジレットの髭剃りも並んで出てきてるというと「ますますわからない」。
     うーん。生きていく上で必須じゃないものに物語をくっつけて、それが無いといてもたってもいられないようにする、それで大量に売るっていう方法が生みだされて、どんどん洗練されていった。そこに「サブカルズ」の源流があるっていうのが松岡校長の読みなんじゃないかな。
     私は16歳のころ、友達に小沢健二のCDを貸されたことがきっかけでのめり込んだ。岡崎京子の漫画に脳天をハンマーで殴られたほど衝撃をうけた。雑誌を買い、ぴあに並んでチケットをとるようになった。
     「育ち」には、何かに萌えることはけっこう必須じゃないかと思っているから、あんまり簡単に説明してしまわないように気をつけたけど、ついここまで一気に話してしまった。続きはいつか、もう少し大人に近づいてから読んだらいい。

     

     

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