1000記事間近! 切り番ゲッターは誰だ?!

2021/02/08(月)09:31
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 あれから525日が経ちました。遊刊エディストがオープンしたのは2019年9月3日のこと。この1年5ヶ月、毎日記事を更新しています。公開記事も970を超えて、ついに1000間近となってきました。来るべき1000記事目はどのエディストライターが射止めるのか、注目の顔ぶれをご紹介します。

 

 

 まずは何と言っても小倉加奈子。「おしゃべり病理医の編集ノート」と題して始まったNEST連載をほぼ毎週走り続け、14[離]開講のタイミングで「をぐら離」に鞍替えしてからもなお、スピードが落ちる気配は微塵もない。これまでの記事数もダントツの68を誇る。日曜連載という曜日縛りが吉と出るか凶と出るか。

 

 記事数で小倉を追いかけているのはDUST王・井ノ上シーザーとJUSTプリンス・上杉公志だ。現時点で両者ともに60記事で並んでいる。井ノ上シーザーは大音美弥子冊匠とタッグを組んでいる「千悩千冊」で安定の走行ペースを保っている。最近では眠れるDUST王復活の足音も聞こえてくるが切り番ゲッターを目指し更なる加速が見られるか。

 

 本楼に足繁く通い編集学校イベントをJUSTする上杉公志も本命の一人。あらゆるプロジェクトでも引っ張りダコとなっている我らの上杉が1000をJUST GET!するか。ピアノの鍵盤を弾くようなキーボードの早打ちに注目が集まる。

 

 毎週連載といえば角山祥道も目が離せないだろう。日々の指南と並行してもなお余裕の走りで教室温度急上昇中。男ジャイアン、金曜日にハマれば怖い存在。

 

 読者からの支持も厚い「編集かあさん」松井路代も、「マンガのスコア」堀江純一ももちろん見逃せない。書きたいことが溢れて止まらない松井に、少しでも早くLEGEND50のゴールを見たい堀江。いかなる理由があったとしても長距離走者の底力は侮れない。

 

 コーナーを抱える売れっ子ライターのみならず金宗代が率いる多読ジム軍団も忘れてはいけない。絶賛公開中のSeason5「三冊筋プレス」は金、米川青馬、中原洋子に続き、福澤美穂子、小路千広、小濱有紀子、戸田由香がこの後控えている。先鋭なる読書少女たちもマークしておきたい。

 

 エディストライターはまだまだたくさんの顔ぶれが揃っているし、どこかから伏兵が突如現れる可能性もある。来るべきXデーまであと少し。ここからの遊刊エディストにますます注目されたし。

 

  • 後藤由加里

    編集的先達:石内都
    NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。倶楽部撮家として、ISIS編集学校Instagram(@isis_editschool)更新中!

コメント

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山田細香

2025-06-22

 小学校に入ってすぐにレゴを買ってもらい、ハマった。手持ちのブロックを色や形ごとに袋分けすることから始まり、形をイメージしながら袋に手を入れ、ガラガラかき回しながらパーツを選んで組み立てる。完成したら夕方4時からNHKで放送される世界各国の風景映像の前にかざし、クルクル方向を変えて眺めてから壊す。バラバラになった部品をまた分ける。この繰り返しが楽しくてたまらなかった。
 ブロックはグリッドが決まっているので繊細な表現をするのは難しい。だからイメージしたモノをまず略図化する必要がある。近くから遠くから眺めてみて、作りたい形のアウトラインを決める。これが上手くいかないと、「らしさ」は浮かび上がってこない。

堀江純一

2025-06-20

石川淳といえば、同姓同名のマンガ家に、いしかわじゅん、という人がいますが、彼にはちょっとした笑い話があります。
ある時、いしかわ氏の口座に心当たりのない振り込みがあった。しばらくして出版社から連絡が…。
「文学者の石川淳先生の原稿料を、間違えて、いしかわ先生のところに振り込んでしまいました!!」
振り込み返してくれと言われてその通りにしたそうですが、「間違えた先がオレだったからよかったけど、反対だったらどうしてたんだろうね」と笑い話にされてました。(マンガ家いしかわじゅんについては「マンガのスコア」吾妻ひでお回、安彦良和回などをご参照のこと)

ところで石川淳と聞くと、本格的な大文豪といった感じで、なんとなく近寄りがたい気がしませんか。しかし意外に洒脱な文体はリーダビリティが高く、物語の運びもエンタメ心にあふれています。「山桜」は幕切れも鮮やかな幻想譚。「鷹」は愛煙家必読のマジックリアリズム。「前身」は石川淳に意外なギャグセンスがあることを知らしめる抱腹絶倒の爆笑譚。是非ご一読を。

川邊透

2025-06-17

私たちを取り巻く世界、私たちが感じる世界を相対化し、ふんわふわな気持ちにさせてくれるエピソード、楽しく拝聴しました。

虫に因むお話がたくさん出てきましたね。
イモムシが蛹~蝶に変態する瀬戸際の心象とはどういうものなのか、確かに、気になってしようがありません。
チョウや蚊のように、指先で味を感じられるようになったとしたら、私たちのグルメ生活はいったいどんな衣替えをするのでしょう。

虫たちの「カラダセンサー」のあれこれが少しでも気になった方には、ロンドン大学教授(感覚・行動生態学)ラース・チットカ著『ハチは心をもっている』がオススメです。
(カモノハシが圧力場、電場のようなものを感じているというお話がありましたが、)身近なハチたちが、あのコンパクトな体の中に隠し持っている、電場、地場、偏光等々を感じ取るしくみについて、科学的検証の苦労話などにもニンマリしつつ、遠く深く知ることができます。
で、タイトルが示すように、読み進むうちに、ハチにまつわるトンデモ話は感覚ワールド界隈に留まらず、私たちの「心」を相対化し、「意識」を優しく包み込んで無重力宇宙に置き去りにしてしまいます。
ぜひ、めくるめく昆虫沼の一端を覗き見してみてください。

おかわり旬感本
(6)『ハチは心をもっている』ラース・チットカ(著)今西康子(訳)みすず書房 2025