自ら編み上げた携帯巣の中で暮らすツマグロフトメイガの幼虫。時おり顔を覗かせてはコナラの葉を齧る。共に学び合う同志もなく、拠り所となる編み図もなく、己の排泄物のみを材料にして小さな虫の一生を紡いでいく。
イシス編集学校の魅力は「人」にある。校長・松岡正剛がインターネットの片隅に立ち上げたイシス編集学校は、今年で開校23年目。卒業生はのべ3万人、師範代認定者数は580名を超えた。
遊刊エディストの人気連載「イシスの推しメン」では、エディスト編集部が推したいイシスの名士たちを紹介する。彼はなぜイシス編集学校に入門し、彼女はどうして編集稽古を続けるのか。一人ずつ、それぞれの動機を解き明かしていく。
シリーズ イシスの推しメン
●1人目
六本木で働くITマネージャー稲垣景子は、なぜ編集学校で輝くのか?(2022/08/28公開)
●2人目
剣道歴25年・イケメン税理士はなぜ15年間「編集稽古」を続けるのか(2022/08/31公開)
●3人目
寄付ダイエットでマイナス30kg! NPO支援を続ける山田泰久が、キャッチーな文章を書ける理由(2022/09/13公開)
●4人目
松岡正剛はなぜ「7人の福田容子」を求めたのか 京都のフリーライターが確信した「言葉の力」(2022/09/25公開)
●5人目
立正佼成会の志士・佐藤裕子は、宗教団体をどう編集するか(2022/10/04公開)
●6人目
芝居に救われた元少女・牛山惠子が、中高生全員にイシス編集学校を進める理由とは(2022/10/07公開)
●7人目
元外資マーケター・江野澤由美が、MBAより「日本という方法」を選んだワケ(2022/10/21公開)
●8人目
投資会社元社長・鈴木亮太が語る、仕事に活きる「師範代という方法」とは(2022/11/20公開)
●9人目
水処理プラント設計者・内海太陽が語る、中小企業経営者にこそ「日本という方法」が求められる理由(2022/12/04公開)
●10人目
起業支援で「わたし」に出会う 久野美奈子の「対話」という方法とは(2022/12/06公開)
●11人目
情報編集=人生編集?! ハレ暦案内人・藤田小百合はなぜ師範代を2年間続けたのか (2022/12/12公開)
●12人目
アイドルママは3児の母!産後セルフケアインストラクター・新井和奈が美しさを保つ秘訣(2023/01/10公開)
●13人目
神社好きの若きドクター・華岡晃生は、石川県で何を編集するのか(2023/01/26公開)
●14人目
編集者歴32年!アルク編集者・白川雅敏は、なぜイシス編集学校で師範を続けるのか(2023/01/29公開)
●15人目
スイス在住・フルート指導者田中志歩が、海外在住日本人にイシス編集学校を勧める理由(2023/02/06公開)
●16人目
●17人目
●18人目
どうすれば、子どもは本が好きになる? 理学療法士・得原藍が語る、イシス編集学校の重要性とは
●19人目
目標は変えてもいい!?クリエイティブディレクター内村寿之は、なぜ編集工学の社会実装を目指すのか
●20人目
●21人目
つづく
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]
公開されるエディスト記事は、毎月30本以上!エディスト編集部メンバー&ゲスト選者たちが厳選した、注目の”推しキジ” をお届けしています。見逃した方はぜひこちらの記事でキャッチアップを。 今回は9月に公開され […]
【プレスリリース】新刊『不確かな時代の「編集稽古」入門』(11月13日発売)で、田中優子が学びの未来を問う
株式会社編集工学研究所(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:安藤昭子)が運営するイシス編集学校は、学長である田中優子による新刊の発売をお知らせいたします。 世界情勢の混乱、社会の分断、生成AI時代の不確実 […]
【田中優子の学長通信】No.12 『不確かな時代の「編集稽古」入門』予告
この表題は、もうじき刊行される本の題名です。この本には、25名もの「もと学衆さん」や師範代経験者たちが登場します。それだけの人たちに協力していただいてできた本です。もちろん、イシス編集学校のスタッフたちにも読んでもらい […]
田中優子の酒上夕書斎|第五夕『苦界浄土』石牟礼道子(2025年10月28日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい)」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら […]
コメント
1~3件/3件
2025-11-18
自ら編み上げた携帯巣の中で暮らすツマグロフトメイガの幼虫。時おり顔を覗かせてはコナラの葉を齧る。共に学び合う同志もなく、拠り所となる編み図もなく、己の排泄物のみを材料にして小さな虫の一生を紡いでいく。
2025-11-13
夜行列車に乗り込んだ一人のハードボイルド風の男。この男は、今しがた買い込んだ400円の幕の内弁当をどのような順序で食べるべきかで悩んでいる。失敗は許されない!これは持てる知力の全てをかけた総力戦なのだ!!
泉昌之のデビュー短篇「夜行」(初出1981年「ガロ」)は、ふだん私たちが経験している些末なこだわりを拡大して見せて笑いを取った。のちにこれが「グルメマンガ」の一変種である「食通マンガ」という巨大ジャンルを形成することになるとは誰も知らない。
(※大ヒットした「孤独のグルメ」の原作者は「泉昌之」コンビの一人、久住昌之)
2025-11-11
木々が色づきを増すこの季節、日当たりがよくて展望の利く場所で、いつまでも日光浴するバッタをたまに見かける。日々の生き残り競争からしばし解放された彼らのことをこれからは「楽康バッタ」と呼ぶことにしよう。