45[守]リカちゃん・クッキング おつまみ篇その2 白川師範チームの火傷したってしらねえぜ!

2020/07/03(金)18:00
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 217人の学衆、3教室は速修コース。前代未聞の45[守]のバックヤード、チームラウンジ。学びと真似び、相互編集の場でもある。45[守]には21人の師範代と9人の師範がいて9つのチームが動いている。
チームには、教室名や師範代のキャラクターに肖ったチーム名がついている。チーム名は指南の拠り所にもターゲットにも永遠のQにもなっていく。
 師範のチーム名語りをよすがにクッキングで表す連載企画「リカちゃん・クッキング」。「おつまみ篇」の二番手は速い・旨い・熱い「ぜらっと」だ。

 

★チーム名「ぜらっと」
……………………………………………………………………………
  密かな「熱狂」を表沙汰にしてほしいとの意を込めて、
  「熱狂する人、狂信者」という意味をもつ【zealot】から。
  ひらがなにしてみたら「ずばっと」にも「がばっと」にも
  見えてきます。「ぜらっといこーぜ!」が合い言葉。


    師範         白川雅敏
    はたはたデーモン教室 佐々木章雄師範代
    やわらスパイラル教室 宮原由紀師範代
    発恋スタンツェ教室  吉井優子師範代  

 

ぜらっとピローギ


      はたはた代わりのサーディンに、天に向かって
      伸びるスプラウトと、発恋の赤が重なります。 
      ぜらっとチーズでまとめたらアメリカンな餃子
      のできあがり。

 

●レシピ

《ぜらっとピローギ》

[材料]4個分
・オイルサーディン 1尾
・青しそ(大葉)  1~2枚(サイズによる)
・パプリカ(赤)  1切れ
・ブロッコリースプラウト 適量
・調理用とろけるチーズ 適量  
・ぎょうざの皮     4枚
・サラダ油、オリーブ油など 大さじ1
(オイルサーディンとチーズに塩気があるので調味料は無しでOK)

 

[ダンドリ]
1.オイルサーディンは1尾を4つに分ける。
2.青しそは2または4等分、パプリカは細切り、ブロッコリースプラウトは根を切りおとす。
3.ぎょうざの皮の上半分に1と2を置き、とろけるチーズを載せる。
4.ぎょうざの皮の円周に水を一ぬりして包む(餃子風でも、二つに折ってフォークなどで押さえてもよい)。
5.フライパンに油を引いて、両面をこんがり焼く。途中で一時ふたをした方がチーズが溶けやすい。

 

\              /
─ 師範の感想いただきました ─
/              \

はたはたと発恋の見立て食材のパッとした味を、スプラウトが螺旋的に包み込む。味覚で感じるチームのらしさは大人のハーモニー!

 

 

●バックナンバー

おやつ篇その1 桂師範チームの甘~い幸せ

おやつ篇その2 宮川師範チームのポンカンで爽快

おやつ篇その3 江野澤師範チーム盛り上げリング

昼ごはん篇その1 石井師範チームの魚介な愉快

昼ごはん篇その2 山根師範チームの伊勢しばりキャラ達

昼ごはん篇その3 池澤師範チームの癖になる音と糸

おつまみ篇その1 平野師範チームの笑いと地と知の錬金術

  • 石井梨香

    編集的先達:須賀敦子。懐の深い包容力で、師範としては学匠を、九天玄氣組舵星連としては組長をサポートし続ける。子ども編集学校の師範代もつとめる律義なファンタジスト。趣味は三味線と街の探索。

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コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-22

 小学校に入ってすぐにレゴを買ってもらい、ハマった。手持ちのブロックを色や形ごとに袋分けすることから始まり、形をイメージしながら袋に手を入れ、ガラガラかき回しながらパーツを選んで組み立てる。完成したら夕方4時からNHKで放送される世界各国の風景映像の前にかざし、クルクル方向を変えて眺めてから壊す。バラバラになった部品をまた分ける。この繰り返しが楽しくてたまらなかった。
 ブロックはグリッドが決まっているので繊細な表現をするのは難しい。だからイメージしたモノをまず略図化する必要がある。近くから遠くから眺めてみて、作りたい形のアウトラインを決める。これが上手くいかないと、「らしさ」は浮かび上がってこない。

堀江純一

2025-06-20

石川淳といえば、同姓同名のマンガ家に、いしかわじゅん、という人がいますが、彼にはちょっとした笑い話があります。
ある時、いしかわ氏の口座に心当たりのない振り込みがあった。しばらくして出版社から連絡が…。
「文学者の石川淳先生の原稿料を、間違えて、いしかわ先生のところに振り込んでしまいました!!」
振り込み返してくれと言われてその通りにしたそうですが、「間違えた先がオレだったからよかったけど、反対だったらどうしてたんだろうね」と笑い話にされてました。(マンガ家いしかわじゅんについては「マンガのスコア」吾妻ひでお回、安彦良和回などをご参照のこと)

ところで石川淳と聞くと、本格的な大文豪といった感じで、なんとなく近寄りがたい気がしませんか。しかし意外に洒脱な文体はリーダビリティが高く、物語の運びもエンタメ心にあふれています。「山桜」は幕切れも鮮やかな幻想譚。「鷹」は愛煙家必読のマジックリアリズム。「前身」は石川淳に意外なギャグセンスがあることを知らしめる抱腹絶倒の爆笑譚。是非ご一読を。

川邊透

2025-06-17

私たちを取り巻く世界、私たちが感じる世界を相対化し、ふんわふわな気持ちにさせてくれるエピソード、楽しく拝聴しました。

虫に因むお話がたくさん出てきましたね。
イモムシが蛹~蝶に変態する瀬戸際の心象とはどういうものなのか、確かに、気になってしようがありません。
チョウや蚊のように、指先で味を感じられるようになったとしたら、私たちのグルメ生活はいったいどんな衣替えをするのでしょう。

虫たちの「カラダセンサー」のあれこれが少しでも気になった方には、ロンドン大学教授(感覚・行動生態学)ラース・チットカ著『ハチは心をもっている』がオススメです。
(カモノハシが圧力場、電場のようなものを感じているというお話がありましたが、)身近なハチたちが、あのコンパクトな体の中に隠し持っている、電場、地場、偏光等々を感じ取るしくみについて、科学的検証の苦労話などにもニンマリしつつ、遠く深く知ることができます。
で、タイトルが示すように、読み進むうちに、ハチにまつわるトンデモ話は感覚ワールド界隈に留まらず、私たちの「心」を相対化し、「意識」を優しく包み込んで無重力宇宙に置き去りにしてしまいます。
ぜひ、めくるめく昆虫沼の一端を覗き見してみてください。

おかわり旬感本
(6)『ハチは心をもっている』ラース・チットカ(著)今西康子(訳)みすず書房 2025