空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。

互いの指南に勇気をもらう。師範の言葉に肩の力が抜ける。チームラウンジは次への一歩を育む。45[守]講座には21人の師範代と9人の師範がいて9つのチームが動いている。
チームには、教室名や師範代のキャラクターに肖ったチーム名がついている。チーム名は指南の拠り所にもターゲットにも永遠のQにもなっていく。
師範の語りをよすがにチーム名をクッキングで見立てるこの連載。トリを飾るのは、イシス編集学校1期生、森師範率いる「をちこち」だ。
★チーム名「をちこち」
……………………………………………………………………………
みんなで、力を合わせて、いろんな境を超えて行こう
じゃないか!
そんな想いを『をちこち』=彼方此方・遠近・将来と現在
四文字にぎゅっと濃縮して、名付けました。
師範 森由佳
縁カウンター教室 後藤陽子師範代
ストールたくさん教室 若林牧子師範代
羅什ガンダム教室 齋藤幸三師範代
をちこち三楽(みらく)蒸し
縁を結ぶ水引、透明なスカーフ、ガッツの
肉団子。それらをまあるく包むのは、
ミラクルのようなやわらか卵液。
●レシピ
《をちこち三楽蒸し》蒸し器無しでできる!湯のみ3個分
[材料]
・卵 2個
・だし汁 卵の量の3倍
(椎茸の戻し汁を使います)
・干し椎茸 2枚
・鶏肉 20g程度
・三つ葉 2本
・白きくらげ 1枚
・ミートボール 2個
・しょうゆ 小さじ1
・塩 少々
[ダンドリ]
1.干し椎茸は水につけて戻す(2時間ぐらい)
2.白きくらげも水(分量外)につけて戻す(20分ぐらい)
3.鶏肉は小さく切って塩(分量外)を振っておく。
4.三つ葉は茎の部分だけさっとゆでて、結んでおく(ダンドリ図参照)。
5.卵2個を割って、計量カップで量を測る。(出し汁はこの量の3倍)
6.4の卵をボウルに入れ、白身を切るように、泡を立てないように混ぜる。
7.1の椎茸戻し汁としょうゆ、塩を合わせ、足りない分は水を加え、卵の3倍量の出し汁を準備する。
8.5と6を混ぜあわせ、一度ザルで濾す。
9.湯のみを3つ準備して、鶏肉を3等分して入れる。戻した干し椎茸の柔らかそうなところを薄切りにして2枚程度入れる。
10.湯のみに7の卵液を入れる。
11.三つ葉・ミートボール・白きくらげ各湯のみに入れる。
12.アルミホイルで湯のみに蓋をする。
13.ふきんをしいて水を3センチほど張った鍋を火にかけ沸騰させる。湯気が出てきたら一度火を止め、11の湯のみを入れる。
14.鍋の蓋に菜箸をかませて蒸気の逃げ道を作った状態で、強火で3分、弱火で10分蒸す。
15.卵液が固まっていればできあがり!
(しかし、せっかくの具が沈んでしまっていた。上の写真は箸で掘り出して撮影したもの)
\ /
─ 師範の感想いただきました ─
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ガツンと、香り高く、とぅるんとね。3つの味がそれぞれに、らしさ際立つのが楽しいな。これはもう純米酒一杯・いや三杯お願いします。
●バックナンバー
石井梨香
編集的先達:須賀敦子。懐の深い包容力で、師範としては学匠を、九天玄氣組舵星連としては組長をサポートし続ける。子ども編集学校の師範代もつとめる律義なファンタジスト。趣味は三味線と街の探索。
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コメント
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