自ら編み上げた携帯巣の中で暮らすツマグロフトメイガの幼虫。時おり顔を覗かせてはコナラの葉を齧る。共に学び合う同志もなく、拠り所となる編み図もなく、己の排泄物のみを材料にして小さな虫の一生を紡いでいく。

●44[守]リカちゃんのミメロギア・クッキング 絹なオムレツ 食してみたら?
まず、「リカちゃんのミメロギア・クッキング」ですね。
けっこうな無茶ぶりにもかかわらず、企画を面白がって、しかもスピーディにこれだけの力作を仕上げてくるリカちゃんは立派! ザッパ感もちょうどいい。林朝恵さんのディレクションも見事なハコビとサバキでした。
同じく、新企画の堀江純一さんの「マンガのスコア」はなかなか難産でしたが、それだけに産声が言祝ぎたい。
●マンガのスコア LEGEND01手塚治虫②「丸みうねうね 質感ヌメヌメ」
近畿大学アカデミックシアターDONDENのLEGENDにはまだまだ少女漫画とか、『AKIRA』もいるわけですが、堀江さんがどんな記事を仕上げてくるのか、毎回楽しみです。方向性はかなり違いますが、同じDUSTの土俵でシーザーと愉快なキソイを繰り広げてほしい。

3月10日のエディットツアーレポートです。講師はリアル編集レクチャーの名手、寺田充宏師範。新たな“リアルコーチ育成講座”の立ち上げのリーダー的存在でもあります。当日の様子の一部は、オンライン・エディットツアーの予告動画で観られます。これは必見!
マツコ:SNSのアルゴリズムによって、情報がフィルタリングされていることへの危惧。わたしたちのイマジネーションは奪われている?!そして、編集の可能性!寺田師範、いやあ!!深イイですねぇ~。
そうそう、エディットツアーといえば、「マエストロ上杉、Toy pianoを弾くの図」が、マツコおすすめですよ。眠れない夜の癒しにどうぞ~。

─ 波及のインパクトでPick!
3月の波及度で言ったらもちろんコレ!
ウイルス三部作をハイペースで書き上げ、その第一部が1737夜『ウイルス・プラネット』で松岡校長によりお奨めされるとView数も急上昇。
4月8日時点で累計1500views以上を叩き出し、あの他の追随を許さない3700views超え「松岡正剛が語る、2020年に突出するための五箇条 」に次いで、2位に踊り出ました。イラストもいつもより多めに、ウイルス・システムを病理医の知見と編集工学的視点を持って解説しています。千夜千冊からの記念すべき初ブリッジです。

─ 流麗な文章表現でPick!
比叡おろしの書き下ろし。この原稿は、進行中の感門之盟と同時に綴ったものなんです。併走・密着の熱を感じさせつつ、この記事の締めくくりは、
「ある学衆はそう吐露し、やっぱり「ちょこっとお顔を見たいので」と、家を出た。
いま、ふりしきる雪のなか、本楼に向かっている。」
と余韻を残してくる。書き手の福田容子さんはプロのライターでもいらっしゃいます。速報性を重視しつつ、こういう構成の工夫に余裕を感じさせますね。
マツコ:3月は、福田容子師範がついにEdistライターとしてデビューとなりました♪ 感門之盟もオンライン・オフラインのハイブリッド型で初開催。学林局(イシス編集学校 事務局)は、不測の事態にどう編集的にアプローチするか、そのクリエイティビティが日々試されているかのような3月でした。そんな中、林頭のチョイスは、、、

─ イシスの今をPick!
今回はイレギュラーですが、44[守] 伝習座速報すべてをオススメします。世界的なパンデミックの中、この状況を編集契機として新たな挑戦をした、初の「オンライン伝習座」。それに応えた編集部・上杉、後藤、衣笠が、次々とリアルタイムで記事をあげていきました。この加速編集力が、これからのエディストの標準になります。
第149回 オンライン伝習座 速報集:
みなさんのオシは、見つかりましたか?
以上、2020年3月の編集部おすすめ記事をお届けしました。
この4月からは、[多読ジム] と連動したEdist記事も続々と登場予定。新たなEdistライター達が、ここで言葉を繰り広げてまいります。見逃せないぞ、遊刊エディスト!
またどうぞお楽しみに~
(Comments by マツコ@編集部 )

エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]
公開されるエディスト記事は、毎月30本以上!エディスト編集部メンバー&ゲスト選者たちが厳選した、注目の”推しキジ” をお届けしています。見逃した方はぜひこちらの記事でキャッチアップを。 今回は9月に公開され […]
【プレスリリース】新刊『不確かな時代の「編集稽古」入門』(11月13日発売)で、田中優子が学びの未来を問う
株式会社編集工学研究所(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:安藤昭子)が運営するイシス編集学校は、学長である田中優子による新刊の発売をお知らせいたします。 世界情勢の混乱、社会の分断、生成AI時代の不確実 […]
【田中優子の学長通信】No.12 『不確かな時代の「編集稽古」入門』予告
この表題は、もうじき刊行される本の題名です。この本には、25名もの「もと学衆さん」や師範代経験者たちが登場します。それだけの人たちに協力していただいてできた本です。もちろん、イシス編集学校のスタッフたちにも読んでもらい […]
田中優子の酒上夕書斎|第五夕『苦界浄土』石牟礼道子(2025年10月28日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい)」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら […]
コメント
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2025-11-18
自ら編み上げた携帯巣の中で暮らすツマグロフトメイガの幼虫。時おり顔を覗かせてはコナラの葉を齧る。共に学び合う同志もなく、拠り所となる編み図もなく、己の排泄物のみを材料にして小さな虫の一生を紡いでいく。
2025-11-13
夜行列車に乗り込んだ一人のハードボイルド風の男。この男は、今しがた買い込んだ400円の幕の内弁当をどのような順序で食べるべきかで悩んでいる。失敗は許されない!これは持てる知力の全てをかけた総力戦なのだ!!
泉昌之のデビュー短篇「夜行」(初出1981年「ガロ」)は、ふだん私たちが経験している些末なこだわりを拡大して見せて笑いを取った。のちにこれが「グルメマンガ」の一変種である「食通マンガ」という巨大ジャンルを形成することになるとは誰も知らない。
(※大ヒットした「孤独のグルメ」の原作者は「泉昌之」コンビの一人、久住昌之)
2025-11-11
木々が色づきを増すこの季節、日当たりがよくて展望の利く場所で、いつまでも日光浴するバッタをたまに見かける。日々の生き残り競争からしばし解放された彼らのことをこれからは「楽康バッタ」と呼ぶことにしよう。