この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

イシス編集学校で予定されている活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。今月も皆さんとともに、アレコレDOしてSAYしていきます。
2020年最後の月となりました。12月の「イシスDO-SAY」をどうぞ。
【2020年12月】
2020年12月4日(金) 田中泯さん「村のドン・キホーテ」舞台上演
2020年12月4日(金)から3日間にわたり東京芸術劇場で開催される田中泯さんのダンス公演「村のドン・キホーテ」に、セイゴオが「言語演出」として協力。
▶ 関連情報「田中泯さんの「ドン・キホーテ」をセイゴオが言語演出」
2020年12月5日(土) 46[守] 伝習座
▶ 関連記事「46[守]伝習座「世界の方法の全ては[守]にある」康代学匠・佐々木局長メッセージ」
2020年12月12日~13日(土・日)
新生ハイパーエディティングプラットフォーム[AIDA] 第3講開講
▶ 関連情報 「【AIDA】新生ハイパー、ついに開幕!」
▶ 関連情報 「サステイナブルの矛盾 AIDA第一講 10shot」
▶ 関連情報 「【AIDA】EDISTicker 01 コケとすすきの室礼(しつらい)」
▶ 関連情報 「【AIDA】KW File.05「反知性主義」」
2020年12月19日、20日(土・日) 33[花] キャンプ
師範代養成コースである花伝所のなかでは、指南編集トレーニングキャンプが行われる。7週間の演習の終わりに、師範代認定をかけて最後の学びの場だ。
▶ 関連記事「ただし焚き火はバーチャルで 32[花]キャンプ開催」
2020年12月22日(火) エディットツアー
イシス編集学校のユニークな編集ワークが体験できるISISエディットツアーをオンラインで開催。
▶ 関連記事「インターネット上の学校だからこそ!エディットツアーもオンライン」
2020年12月26日(土) [離] 別当会議
▶ 関連記事「おしゃべり病理医 編集ノート - 前作より100倍面白い図鑑は遊刊エディストとともに」
2020年12月27日(日) 輪読座3
2020年の輪読座は、イシス20周年記念 「白川静を読む」。
参考情報:千夜千冊0987夜 白川静 『漢字の世界|1・2』
▶ 関連記事「漢字から日本のおおもとを探る!輪読座「白川静を読む」間もなく開講」
過去のDO-SAY
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]
田中優子の酒上夕書斎|第一夕『普賢』石川淳(2025年5月27日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら語ります。 &n […]
【多読アレゴリアTV】一倉広美の「イチクラ!」着物をアートでコーデする
芽吹きの春から滴りの夏へ。いよいよ熱を帯びてきた多読アレゴリアの旬をお届けします。松岡正剛より「支度天」の名を受けたダンドリ仕掛け人・武田英裕キャスターと共に、守師範の一倉広美がアシスタントをつとめる『多読アレゴリアTV […]
この春オープンした「多読ジムClassic(25春)」も、数日のアディショナルタイムを経て、5月28日に今シーズンを無事に終了しました。3つのトレーニングお題を一挙出題! という初の試みのなか、好きなお題から、自由に行っ […]
イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。 6月のDo-Sayをお届けします。今月はイベントを多数予定していますよ!そして、イシス編集学校初のクラブ活動 […]
コメント
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2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。