【Archive】48[守]クロニクル――19教室の得番録REMIX

2022/03/28(月)18:00
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 38の型を通して「世界」を知る。思いがけない「わたし」に出会う。この濃密な17週間(速修は12週間)こそ、イシスの[守]だ。
 東京オリンピック・パラリンピックが閉幕した2021年秋に始まった48[守]を、エディスト記事で振り返りたい。
(○……時事/●……48[守]の出来事)

 ━━━━━━━━━━━━……

 

【開講前夜から燃える】

 

○9月5日 東京パラリンピック閉会式

●9月7日 48守運営ラウンジオープン

●9月21日 師範代への開講前ガイダンス
●9月25日 第1回伝習座(フライヤーの発表など)
●9月27日~10月4日 錬守
○10月4日 岸田政権誕生
○10月5日 眞鍋淑郎、ノーベル物理学賞受賞
●10月8日 師範と師範代の組み合わせ発表
●10月10日 チームラウンジ開設。開講準備始まる

 

<伝習座で走り出す> 

■第1回伝習座の模様
プロフィールが躍動するイシスの「教室」【48[守]伝習座】

■校長校話 in 伝習座
編集は「どこ」で起こるのか 7mにさしかかれ【48[守]47[破]伝習座 校長校話】

■師範代は自主トレに励む
「いきなり有事だわ~」――48[守]師範代、疾走開始

 

用意と卒意」。呪文のようにイシスで唱えられる言葉だ。開講を控え、師範代の「用意」は止まらない。とことん準備を尽くしてこそ、師範代である。48[守]はことのほか、準備を徹底する師範代が多かった。
 フライヤー作りにも熱が入り、渋江徹師範代(じきじき編調教室)、はらあやこ師範代(源泉宅急便教室)、竹岩直子師範代(はいから官界教室)、山本ユキ師範代(オリーブなじむ教室)、大濱朋子師範代(点閃クレー教室)など、10テイク以上重ねた。

 徳能弘一師範代(イシス宣伝本部教室)は、ロシア・アヴァンギャルドのポスターに肖ったフライヤーを制作(上図)、第1回伝習座でのフライヤー・プレゼンで、編集革命宣言を高らかに謳い上げた。

 

【いさ開講、さあ番ボーへ】
 
●10月18日 定常プラン開講
○11月1日 新型コロナ感染による死者数が全世界で500万人超え
●11月6日頃 空文字アワー、始まる

○11月9日 宇宙飛行士の星出彰彦、地球に帰還
●11月13日 別院オープン
●11月14~21日日 第1回番ボー(一種合成)
○11月18日 大谷翔平、メジャーMVP
●11月22日 速修プラン開講
 
<教室模様>
■48[守]はトミーの声で幕を開けた
マクラを投げろ、トミーと叫べ――声の48[守]
 
■004番で早くも重ね指南
電信柱から大海原へトリプル指南 48[守]
 
■船長は7人まとめ指南
48[守]の大冒険 ワジマール船長「渡」を越える
 
■4つの教室が勧学会で繋がった
48[守]空文字アワーで4教室夢の競演 

 

■008番、動物を診療科で分ける?
きりんは内科、するめはゴールキーパー。ならば「わたし」はどう分ける? 

 

<速修>
■速修プランも開講間近
早く深く広い世界へ――48[守]速修コース、〆切り迫る

 ベルクソンが生まれた10月18日、48[守]は、19教室、学衆140名(うち、速修3教室23名)で走り始めた。どの教室よりも早く出題したのは、板付Bダッシュ教室の小椋加奈子師範代だ。その名の通り、小椋の教室は7人全員で最後までダッシュを続けた。
 早くも004番でまとめ指南を持ち込み、場を振動させたのが、大濱と輪島良子師範代(電束青猫教室)だ。大濱はは石垣島から、輪島はオーストラリアから、指南の声を届け続けた。
 守の前半戦、対話が生まれるきっかけとなるのが勧学会お題の「空文字アワー」だ。今期は初めて、チームの枠を越え、「藤史郎」こと藤井一史師範代の一調二機三声教室、畑本浩伸師範代のいつもトンネリアン教室、竹岩のはいから官界教室、徳能のイシス宣伝本部教室の4教室で合同開催が実現した(下が共通のお題)。

 この頃、準備に余念がなかったのが、5週間遅れで開講する速修プランの3人の師範代たちだ。吉村林頭から「速修スリーレディース」と名付けられた、石黒好美師範代(平時有事教室)、佐藤裕子師範代(しんがりスサビ教室)、西村慧師範代(臨間オチョコ教室)は、14[離]を退院したばかり。速修版ぷち番ボー「S-1グランプリ」(一種合成)を開催するなど、スリーレディースは学衆を稽古の渦に引きずり込んだ。

 

【伝習座と汁講で着火せよ】
 
●11月27日 第2回「伝習座」
●12月3日 別院[エディスター](自己紹介)始まる
●12月上旬 オンライン汁講、始まる

○12月26日 日本海側を中心に大雪
●12月29日~1月9日 第2回番ボー(ミメロギア)
●12月30日 別院【絵馬掛所】(年越しイベント)始まる

○1月2、3日 箱根駅伝で青山学院大学がV
●1月中旬 2年振りの本楼汁講開催
●1月18日 別院『みちの本棚』(つんどく本紹介)始まる
 
<伝習座>
■48[守]が変わった瞬間
イシスのイシツ空間 48[守]伝習座 10shot
 
■伝習座×師範代×師範
Mから飛び出せ――48[守]伝習座ルポ
 
■伝習座恒例の用法語り
イシス寄席・用法語り――48[守]伝習座
 
■伝習座の続きは座談会で
ポケモン・たかじん・走る女に脱ぐ男―48[守]師範代座談会

 
<汁講>
■汁講で明かされた稽古秘話
大阪のおばちゃんの実像は?

■汁講で似顔絵サプライズ
師範代は回答がお好き――回答があれば似顔絵も描ける
 
■番ボー魂に火を付けろ
種蒔きの汁講・芽吹きの番ボー―48[守]
 
■師範代は平蔵、学衆は柿チョコ
学衆呼んで鬼の平蔵あらわる―48[守]
 
■2年振りの本楼汁講
ぐるぐるくるくるその奥へ――48[守]本楼合同汁講・オリーブ篇
 
■本楼で学衆が不良に?
バリバリ行くぜ、編集の道――48[守]本楼合同汁講・今さら篇

 第2回の伝習座(下の写真)は、2年振りに本楼での開催となった。入門以来初めてリアル対面を果たした師範代も多く、中尾行宏師範代(モーラもらもら教室)は「トポスの力」を確信。秦祐也師範代(M型スピリッツ教室)は「一緒に戦ってるんだなっ!」と思いを新たにした。


 伝習座の熱気そのままに、與儀香歩師範代(断然ユイマール教室)、竹岩、佐藤、畑本ら4人の師範代による座談会も敢行された。與儀はこのあと、「ポケモン好き」というフェチたっぷりの指南で無邪気に遊ぶ子供のようなダンゼンのチャームを発揮していく。

 

 12月から翌1月にかけては、汁講真っ盛りだった。先陣を切ったのは、大阪在住の竹岩。妹尾高嗣師範代の平蔵もっぱら教室の汁講では、自分をお菓子に見立てた自己紹介で盛り上がり、石黒は回答だけを頼りに学衆の似顔絵を活写、プレゼントとして贈った。徳能のイシス宣伝本部教室では、ミメロギア番ボー全員エントリーを目指す鬨の声が轟く。

 1月の本楼合同汁講は、師範代の新たな一面も垣間見えた。特に6教室合同汁講での高津法子師範代(キャンピング・サティ教室)のキリリとした司会進行ぶりは、参加者から感嘆の声が挙がった。

 

【卒門へ向かって猛ダッシュ】

 

○2月4日 冬の北京五輪開幕
●2月4日 別院【守道連恋】(師範代からのエール)
●2月4日 卒門第一号が誕生
●2月10日 別院『みちの本棚』やってみよう!三冊つなぎ
●2月11日 別院「卒門カウントダウン」スタート
○2月12日 将棋の藤井聡太棋士が史上最年少で五冠に
●2月13日 卒門(113名が卒門)

 

<別院>
■別院の「つんどく」企画
「つんどく」は友達以上、恋人未満 ― 48[守]つんどく本棚

■本から本へ
並べると恋も思考も動き出す ―― 48[守]「みちの本棚」三冊つなぎ

<卒門>
■卒門のファーストペンギン
号外!48守卒門第一号 ―編集は”終わりなき旅”―

■卒門の教室模様
迷う前にもっぱら動け、歌え、進め!―48[守]

■卒門ソングはこれだ
48[守]の稽古は苦い匂い?

 2月前半、別院では、「つんどく本棚」(下の写真)や「みちの本棚・三冊つなぎ」など、本にまつわる企画が次々と立ち上がり、学衆の多くが声を挙げた。別院の賑やかさも、48[守]の大きな特徴だった。


 冬の北京五輪を尻目に、48[守]では卒門に向けたラストスパートが多くの教室で繰り広げられ、藤井聡太棋士の史上最年少五冠が霞むほど、いくつもの奇跡が生まれた。卒門者は19教室113名。80%を超える卒門率だった。
 038番「編集八段錦」で最も歌われたのは、『Lemon』(米津玄師)。あの日の悲しみあの日の苦しみさえも、仲間と共に乗り切ったということなのだろう。

 

【それでも編集は続く】

 

●2月中旬 学衆インタビュー企画が進行

○2月24日 ロシアがウクライナへ侵攻
●2月28日 教室クローズ

○3月11日 WHOの新型コロナウイルスパンデミック宣言から丸2年

○3月14日 新幹線「のぞみ」運行開始から30周年
●3月20、21日 第78回感門之盟「REMIX 編集草子」
●3月21日 別院「見立て卒門式」(by学衆・月生達也さん)
●3月23日 別院「リミックスな私たち」
●3月26、27日 勧学会クローズ

●3月27日 鈴木康代学匠によって別院の鍵が閉じられ、48[守]の大団円。学匠「編集道はまだまだここから。この先でもまたお会いいたしましょう」

 

<教室模様>

■あの編集かあさんが48[守]学衆に!?

編集かあさんvol.33 48守バナナと魯山人


■卒門後の師範代は?
オリーブの一日14指南――卒門後の48[守]

■教室が閉じるその日
合言葉は「再見!」――教室最終日の48[守]

<学衆&師範代の「声」>
■学衆インタビュー第1弾は「あこがれ」
松岡校長の字、声、志を追いかけて――48[守]の声

■第2弾は「友からの誘い」
転機に受講、ひろがる世界――48[守]の声

■第3弾は姉妹対談
編集稽古が姉妹をつなぐ――48[守]の声

■第4弾は、感じた「仲間の息吹」
仲間の声を感じて――48[守]の声

■第5弾は「ワカルとカワル」
カワルは外からも内からも――48[守]の声

■第6弾は、点閃クレー教室のライバル対談
競いが拓く、未知と道――48[守]の声

 

■師範代はどう変わったのか
REMIXはあちこちで起こる―48[守]師範代座談会2

 

■感門之盟のキセキ
兆しを見逃すまい。ブレイクアウト~熱血3姉妹譚【78感門】

 

■史上最高齢、88歳で卒門

春の小川に誘われて―いざ編集の世界へ

 

■今明かされる師範と師範代の関係
次の港へ向かう「そうてん座」

 

 

 

 卒門日が過ぎても、48[守]の編集は終わらない。
 山本が1日14指南を敢行するなど、師範たちは必死に(しかし楽しんで)指南を戻した。教室が閉じるその日、トミーこと國富敬二師範代(今さら今こそ教室)は、学衆ひとりひとりに「再見!」と言葉を贈ったが、これは48[守]師範代全員に共通する思いだ。

 感門之盟では、師範代たちが思い思いの声を、学衆たちに届けた。佐藤のしんがりスサビ教室では卒門者全員が感門之盟に参加、48守をトコトン味わい尽くしてこの先の編集道を交わし合った。

 48[守]では、「学衆インタビュー」という新たな企画も立ち上がった(上のカルタ)。声は幾重にも重なり合い、「この先」への希望に溢れていた。感謝と名残のあらわれだろうか。呼応するかのように、別院では学衆による出題&指南擬き(「見立て卒門式」)までも登場した。48[守]で吹いた新しい風だ。
 守を終え、小休止する人もいるかもしれない。勢いよく進破する人もいるだろう。だが48[守]の編集の冒険は終わらない。むしろ、ここから始まる。


  • 角山祥道(ジャイアン)

    編集的先達:藤井聡太。「松岡正剛と同じ土俵に立つ」と宣言。花伝所では常に先頭を走り感門では代表挨拶。師範代登板と同時にエディストで連載を始めた前代未聞のプロライター。ISISをさらに複雑系(うずうず)にする異端児。

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