花伝敢談儀 – 遊刊エディスト:松岡正剛、編集工学、イシス編集学校に関するニューメディア https://edist.ne.jp Tue, 13 Aug 2024 12:53:52 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.8.1 https://edist.ne.jp/wp-content/uploads/2019/09/cropped-icon-512x512-32x32.png 花伝敢談儀 – 遊刊エディスト:松岡正剛、編集工学、イシス編集学校に関するニューメディア https://edist.ne.jp 32 32 185116051 41[花]過去のことばを食べたい 『ことば漬』要約図解お題 https://edist.ne.jp/post/41hana_kakonokotoba/ https://edist.ne.jp/post/41hana_kakonokotoba/#respond Thu, 15 Aug 2024 23:00:45 +0000 https://edist.ne.jp/?p=74381  飴はアメちゃん、茄子はなすび、お味噌汁はおつい。おさない頃はそんなふうに言っていた。方言の音色に出会うとドロップのように口にして、舌でころがしたくなる。とくに、秋田民話をもとにした松谷みよ子さんの『茂吉のねこ』は、どの文を暗唱してもすてきだった。

 

なんちのりぎょに けいとくじ
さいちくりんの いちがんけい
とうやのばずに ていていこぼし
ふるみのふるがさふるつづら
あっちゃぶんぐら
こっちゃぶんぐら
どんどんどん

 

 通じるような、通じないようなことばが、面白かったのだろう。
 
 だが高校に入ると、通じることばだけが欲しくなった。社会に出たら、インターネット検索で勝てる言葉に夢中になった。じきに日本語の誤使用にびくびくするようになって、ことば遊びをするような気分とはお別れしてしまった。
 そんな生きざまから、たくさんのことばがこぼれ落ちて失われていったのだと思う。

 私は2年前に、ISIS編集学校に入門した。「守」「破」「遊」のお題に回答し、その回答に指南がくるという日々をとおして、消えたおさな心やことばの音色の一つひとつを拾い直している。
 最近は、回答を指南する師範代の養成所、ISIS花伝所の41期を修了したばかりだ。その間際のこと、松岡正剛校長の『ことば漬』を読んで要約図解を手描きするお題が出された。

 

 師範代の学びの面白さは、編集術をつかったことばの交わし合いにある。人と人とのあいだで起こることばの相互作用を編集工学的にみつめ、テキスト上で互いに発見的に語り合う方法を集中的にならう。

 

 だから、『ことば漬』要約図解のお題も、「語り合うための字と絵」であることが肝心となる。方法はいろいろあり、通じることばも通じないことばもつかってよい。花のつぼみのような秘めた語りも、しろがねの剣のような丁々発止の語りも歓迎される。ここでは、知識の多少や絵図の巧拙はとわれない。その絶対自由があるからこそ、類推や仮説に富んだことば遊び・絵あそびが広がっていく。

 

 実際、ISIS花伝所の修了式で披露された要約図解は25人25色だった。多彩なじいじいもんもん(字字紋紋)を共読して編集的に語り合うという、楽しい時間を味わうことができた。
 ここからは、私の回答をチラリとお見せしたい。

 

■松岡正剛 千夜千冊エディション『ことば漬』角川ソフィア文庫
『ことば漬』には、ことばの背景や日本語の感覚をめぐる40本の千夜千冊が再編集されている。松岡正剛の魅力的なことばの源郷、思考や編集のプロセス、編集工学の原点となった著者や本の案内が語呂合わせのように組み合わさっていて、ことばを扱う人の必読書だ。

 

 本書のなかでも、小池清治『日本語はいかにつくられたか?』の千夜は、私のなかでかたりことりと揺れ続けている。たとえばこの文章。

 

言葉は文字をともなって生まれたのではなく、あとからできあがった文字表現システムが過去の言葉を”食べていった”のだ。
その文字表現システムは集団やコミュニティではなく、文明のエンジンや文化の陶冶がつくりだした。
『ことば漬』p192より

 

 これはつまり……。過去の言葉を”食べる”ことをサボっていると、いまの文字表現システムが色褪せて、それをつくりだした文明や文化もなかったことになっていく、と読むことができるのではないか。

 読後の私は、いつのまにか清少納言の食べた削り氷と向かい合っていた。その氷山のような言語資源が、目の前でぽたぽたと溶けてなくなってしまうようなイメージを抱き、背筋が寒くなったのだ。

 

■タイトル:「古食語(コクゴ)ぶそくに『ことば漬』」
図解で擬いた作品:清少納言『枕草子』(995〜1004年頃)、作者未詳『宇津保物語』(970〜999年頃)、作者未詳『栄花物語』(1028〜1037年頃)、M.C.エッシャー『Day and Night』(1938年)。

 

 この図解に託したのは、同時代に生きるよりも古いことばを探訪し、古典文芸や古語をもっと食んでいこう、という気持ちだ。

 世界の言語史からみても、日本人が奈良と平安の時代に、漢字(表意文字)から仮名(表音文字)をつくったことは画期的だった。
 漢文で書かれた『日本書紀』(720年)から漢字仮名まじり表記の『古今和歌集』(905年)への歴史的変遷があったために、日本語は「をかし」「すさび」「もののあはれ」「はかなし」「いろごのみ」といった感性表現をウマミとするようになった。

 また、いまのような日本語の発音の仕組みができた歴史的次元の奥には、空海がいる。読経する中世の真言宗の僧たちによって、「五十音図」や「いろは歌」がつくられたというのもなかなかだった。

 

日本文化の解読にはボーカリゼーションの変遷を見ることが欠かせない。日本文化にはたえず「声」が響いていたのである。
『ことば漬』p232より

 

 だからあんなにも、ことばの音色や音読に魅せられたこどもだったのかもしれない。
 私は『ことば漬』によって、日本文化の「声」と数十年ぶりの再会を果たしたのだ。もう誤使用をおそれずに、ことばに遊び、そっと口にしたり書いたり描いたりしていこうと思う。
 
 『ことば漬』は、あまづら(甘葛)のような本だ。
 読めば、食べ慣れない古典や古語をおやつ感覚でつまめるようになるし、和歌や俳句の日本的文芸術にも分け入ってみたくなる。
 ぜひ多くの人に”食べて”いただきたい。

 

文 細井あや(41花放伝生)

アイキャッチ 中村裕美(錬成師範)

 

 

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読み手は書き手を内包する~41[花]敢談儀 ようそこ先輩:吉居奈々師範 https://edist.ne.jp/cast/41hana_kandangi_senpai/ https://edist.ne.jp/cast/41hana_kandangi_senpai/#respond Sat, 10 Aug 2024 23:00:20 +0000 https://edist.ne.jp/?p=74286  NEXT ISIS 6つの編集ディレクションは4番目に「編集は、『ものごとを前に』すすめる」と掲げている。無事に花伝所を放伝しても、自分に師範代が務まるかと、不安から登板に二の足を踏む放伝生もいる。しかし編集学校はどんな人も掬い取る。敢談儀は、後込みする放伝生の背中を押す、編集の場でもあるのだ。
 
 2つ目のプログラムは、先輩師範代を招いて登板当時の「そこ」の所を聞き出す「ようそこ先輩」。ゲストに登場したのは、チーム記譜人を率いて47期守で師範を務めた吉居奈々師範。筆者の師範代活動を支えてくれた思い出深い師範である。
 「どこかで、間違ったり、失敗したりすることを『恥』と思って恐れているのではないか」と、筆者の不足を鋭く見抜いた頼れる姐御。「編集に切実な想いを抱えていたのに、頂いた教室名からはそれが感じられず、はじめ好きになれなかった」とフライヤー制作レクチャーで打ち明ける姿が印象深かった。
 

吉居が師範代を勤めた43期守 あさってサンダル教室のフライヤー
教室名をフライヤーに描くことで、師範代は教室のモードをイメージメントする。

 

 師範代活動に事件はつきもの。自己は事件からしか生まれない。情熱をもやし続ける吉居奈々師範の、編集の軌跡をお送りする。


■弱みを見せられなかった守

 

 輝く言葉で学衆に応じる吉居を、周囲は「やるほどに生き生きしている」と見ていた。しかし楽しそうに指南を紡ぐその裏には、苦しい葛藤があったと、おずおずと語り始めた。

 滑り出しは順調、届く回答に即座に応じ、吉居は師範代を心底楽しんでいた。しかし転機は中盤のアワード「番選ボードレール」直前に訪れた。教室に届く回答がぱったりと途絶えたのだ。「番選ボードレール」は教室に回答が飛び交う稽古の山場。学衆の時から前のめりに稽古に向かい続けた吉居には、理解できない展開だった。
 花伝所の稽古でシミュレーションはしたが、実際に経験するとこんなにキツいものなのか。「自分の手の届かないところにすっぱりとハマってしまった感覚」とため息交じりに当時を振り返った。誰も卒門に導けず、一人で感門之盟を迎える自分を想像し、軽い絶望に襲われた。不安と苛立ちの中、「自ら望んでこの場に集ったのではなかったか?」と、教室に強い言葉を届けて自己嫌悪に陥った。「実戦は違う」と目を固く閉じ声を絞りだす吉居。格好をつけて、師範に相談できずにいたと声を落とした。
 楽しく指南するわたしと、教室をうまく回せないわたしが分裂したまま、弱みを隠して終えた守だった。しかし、この苦い経験が吉居を次のステージに連れて行く。

 

■創の疼きに導かれて

 

 感門之盟を終えて10日程たったある日、吉居の身体に異変が起きた。急遽入院することになり、初めて全身麻酔の手術を経験した。麻酔から目覚め、病院の天井を眺めていると、しこりの残る守の稽古模様がグルグルと頭を巡る。
 「マネジメントに至らないところはあったが、わたしは全霊で取り組んだ。送ってしまった怒りのメールだって、わたしの全霊だった」。今、自分に何が起きているのか?と繰り返し問い続ける中で、吉居は「師範代を編集し直さないといけない」と想いを強くしていった。
 同期師範代が破の教室を担当する中、半年間休養の後、満を持して44期破の師範代に登板した。その時、吉居には思うところがあった。「書くこととは違う所に編集をかけよう」。

 指南スタイルは、読んで楽しいものから、型の使い方をきっちり伝えるものに変え、時間がとられることを見越して、「仕事中に指南を書きますが、仕事には影響ないようにします」と会社に覚悟を伝えた。自分の考える師範代像をアップデートして、周囲の助けを借りながら、稽古に専心できる環境をマネジメントしていったのだ。
 弱みを見せられなかった自分の殻にヒビが入った瞬間だった。

 

 

■読むことの大切さを痛感した破

 

 教室は初っ端からドライブした。指南の最後に添えた「再編集の手すり」は絶妙な手すりとなって、学衆を彩回答に誘った。二度のアワード「アリスとテレス賞」大賞を吉居の教室が独占したことは、今でも語り草になっている。
 しかし、事件は起きた。安易に再回答を促したことに端を発し、学衆から回答の意図が読めていないと反論が届いたのだ。
 だが、困難をくぐり抜けた吉居はひと味違った。同じチームの師範、師範代に力を借りつつ、「ここから先はわたしの覚悟を見せる」と真摯に学衆と向き合い続けた。非礼は詫び、エディティング・モデルを交わし続けて。最後は「学衆から照れ隠しの関西弁の返事が届いた」と、笑顔がこぼれた。
 今、教室に届けた指南を読み返して、「自分が書いたのではないというのがわかる。読み手は書き手を内包する」と言葉を噛みしめる。「回答と一体になって世界を作っている指南」は格別に面白いと目を輝かせた。

 

■こぼれ落ちる言葉にならないものを編んでいく

 

 「教室には、誰かが拾わないと、そのまま流されていってしまう言葉がたくさん届く」。本楼に吉居の声が佇む。「誰かが指し示したり拾ってあげないと、その言葉は消えていってしまう。だから指南するときも、今わたしが拾わなければ誰も読まないであろう所を拾って欲しい」。

 目を伏せ言葉に聞き入る者、筆を止め語り手を見つめる者、放伝生はそれぞれに吉居の想いを受けとめている。「『あなたのここの部分をわたしは拾いましたよ』というところが、指南の一番美しい、カッコいいところ」。染みいる声音で語られた師範代のカマエ。放伝生のまぶたの裏には、凜とした師範代の風姿が見えたに違いない。


後田彩乃師範代から受け取った言葉「こぼれ落ちる言葉にならないものを編んでいく」と、この本のタイトル「だれも買わない本は、誰かが買わなきゃならないんだ」は吉居の師範代のカマエを作る核。
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芽吹きへの問感応答返【40[花]敢談儀─黒潮縁座─】 https://edist.ne.jp/post/40hana_kandangi/ https://edist.ne.jp/post/40hana_kandangi/#respond Tue, 06 Feb 2024 23:04:57 +0000 https://edist.ne.jp/?p=67215 春になると花を咲かせる宿根草は、寒い冬の間は地中に根を張り、その時を待ちわびている。

 

1月20日に行われた第40期ISIS花伝所「敢談儀」の最後のプログラムは「黒潮縁座」。この場では、放伝生21名が敢談儀の中で受け取ったこと、そのなかで見えてきた自分の編集道を花伝所の指導陣、オブザーブの各講座の学匠、師範たちと交わし合う。

入伝生は師範代になるため、師範からもらう問いに自分なりの感で応じ、答を返していく。自分の中に今までになかった新しい価値や意味を取り込んでいく、編集学校において「問感応答返」と呼ばれるこのプロセスは、時に痛みをともない創をつくる。黒潮縁座は、花伝所で幾度となく繰り返されたこの問答の最後の場となる。

冒頭、中村麻人花目付から「“自分”に戻らず、師範代として言葉を発するように」というメッセージが放たれた。全員が車座となって交わし合う場は、このひと言で一段と空気が引き締まった。

 

「不足や不安があるからこそ想像力が高まる機会になる。この場に不足や不安を持ち出さない」中村・林両花目付の言葉に放伝生の居住まいが正される。


ブビンガを囲んで、噛みしめように言葉を発する放伝生、Zoomの向こうの放伝生に、指導陣も重ねていく。

 

 

(放伝生)

―用意してきた言葉ではなくその場で出てきた言葉を大事にしたい。

 

(放伝生)

―問感応答返は短いスパンだけでなく、長いものもあることを知った。

 

(梅澤光由師範)

―言い淀む、立ち尽くす、語りたいのに語れないことはむしろ歓迎すべきこと。書けなかったことの方が書けたことの何倍も大事。

 

予定調和ではない言葉は切実で、時間が経って現れることもある。

 

突破の日から半年。堂々と編集道を語る「元」破学衆は、すっかり師範代の顔になっていた。

 

(放伝生)

―ISISは個を大切にするが教室は崩壊しない。それが普通の組織と違う。

 

(放伝生)

―教室の中で時に起こる“事件”も、見方が変われば意味が変わる。

 

(田中晶子所長)

―体験することをおそれない。事件というのはこの中だけではなく、世の中全てが事件だらけ。だけどその中から自己が生まれる。編集学校の中で次々起こる事件を体験してほしい。

 

「事件」は、振り返ればその教室だけのプロフィールになる。

 

 

(放伝生)

―場の力というものを今日あらためて感じた。

 

(林朝恵花目付)

―教室という場でしか作り得ない関係の中で「自己」ができる。編集学校は、編集状態にある自己が次々生まれる場で、一つにおさまることはない。

 

敢談儀という「場」に、教室という「場」が重なっていく。

 

 

黒潮縁座のさいごに、吉村林頭が放伝生に語りかける。

 

―不安とは「感」で不足は「応」。不足には二つあって、一つは技法や芸当が足りない不足。そこは磨く、手を抜かない。もう一つは生きづらいという不足。それは情報を見る目があるからで、武器になり得る。


自分の「不足」から、師範代になることに「不安」を感じていた放伝生たちは、黒潮縁座という場の交わし合いのなかで、だからこそ師範代になる意味を受け取った。編集学校では師範代は誰しもフラジャイルな存在であり、そこが世の中にある学校と決定的に違う点なのだ。師範代にフラジリティと多様さがあるからこそ、編集学校という仕組みがいきいきと動き続けられる。

 

――やりきれない想い、分からないことをそのまま抱えて生きていくことが、私たちの認識力や表現力を豊かにすることができる――
1787夜 『ネガティブ・ケイパビリティ


「不足があるということが師範代になる理由になる」

 

交わし合いの中で一人の放伝生が言った。

 

土田は「不足があるからこそみんなで進みたい」と言葉を紡いだ。

 

不足は「ゆらぎ」となり、だからこそ学衆と師範代の間で相互編集が起こり、変化し続けることができる。放伝生は世界で一つだけの教室名をもらい、その教室でしか起こりえないことにゆらぎながら師範代に「なって」ゆく。

新緑まぶしい季節に53守師範代としてデビューする放伝生たち。その日に向けて、冷たい雪の下で息をひそめる植物のように、用意を尽くし登板のときを待つ。

 

 

写真/後藤由加里

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師範代という名の情報生命が躍り出る 【40[花]敢談儀─オツ千ライブ─】 https://edist.ne.jp/post/40hana_kandangi_otsusenlive-2/ https://edist.ne.jp/post/40hana_kandangi_otsusenlive-2/#respond Sun, 28 Jan 2024 23:00:34 +0000 https://edist.ne.jp/?p=66828 みんな大好き「オツ千」が敢談儀にやってきた!

 

イシス編集学校の師範代養成コース[ISIS花伝所]の最終プログラムとなる集合イベント「敢談儀」。このなかのコーナー企画のひとつとして、オツ千ライブが開催された。

 

【オツ千】紹介文より:「おっかけ!千夜千冊ファンクラブ」。ちぢめて「オツ千」。千夜坊主こと林頭の吉村堅樹と千冊小僧こと方源(デザイナー)の穂積晴明。「松岡正剛の千夜千冊」ファンを自認する二人が、千夜のおっかけよろしく脱線、雑談、混乱の伴走するショート・ラジオ。PodcastersSpotifyGoogle Podcastで聞くことができる。

 

秘密の深夜ラジオのように、視聴者を日常から連れ出し編集世界を彷徨させてくれる「オツ千」。いつもならイヤホンを通して届く千夜坊主と千冊小僧の丁々発止が、実体をもって私たちの目の前に現れた。

 

右が千夜坊主こと林頭の吉村堅樹。左が千冊小僧こと方源の穂積晴明。二人が登壇するシーンでは、「オツ千」のオープニング曲もバッチリ流れた。二人にくぎ付けの聴衆の頭のうえには、「オツ千だ!」「坊主だ!小僧だ!」と呟くフキダシが浮かんでいた、ように見えた。

 

今回のオツ千のテーマは、千夜千冊エディション『情報生命』の図解読みだ。花伝生がそれぞれの「読み」を図解したものを素材に、『情報生命』を深読みする。

 

花伝生はこの日のために、序文の「前向上」から、あと書きにあたる「追伸」まで、全392ページある『情報生命』と格闘し、A4サイズの一枚の紙に自分の読みを図解として落とし込んだ。

 

千冊エディション『情報生命』松岡正剛

 第一章 主上・情報・再魔術

 第二章 生命と遺伝子

 第三章 創発するシステム

 第四章 サイバー・ヴェロシティ

 

全28夜がおさめられた千夜千冊エディション『情報生命』。師範代を目指す花伝生が取り組む課題として、なぜこのエディションが選ばれたのか。エディションの構成を「地」にして、オツ千ライブを追跡する。

 

 

■師範代という名のオーバーロード

 

(第一章)天上界の情報動向が降りてきたと感じてもらおうという幕開きだ。どこかから不気味な「時の声」が聞こえてくるだろう。

『情報生命』追伸より

 

坊主が428夜『「地球幼年期の終わり』から「オーバーロード」というワードをとりあげると、絶妙な間合いで小僧が自身の見立てを差し込んだ。

 

小僧 言っていいっすか、これって師範代ですよね。

 

聴衆 えっ!?

 

 

小僧 ぜんぜん指図しないんですよ、オーバーロードって。

 

坊主 そうだよね。

 

小僧 管理しないんですね。君臨するけど管理しない。

 

坊主 君臨するけど統治せず。

 

小僧 けど促し続けるっていう存在なんです。

 

坊主 あーなるほどー。

 

小僧 これって師範代がやってることなんじゃないかと。

 

坊主 師範代はオーバーロード的に、「ダメだぞ、そんな稽古じゃ」と(笑)

 

小僧 促し続ける(笑)

 

坊主 でも指図はしない。

 

小僧 指図はしない。

 

坊主 なるほど。でも姿を現したらデーモンだった、と。

 

一同 笑!

 

このあとも、坊主と小僧は敢談儀という「場」に応じるように、『情報生命』と師範代という存在を関係づけていく。

 

 

■その場を乗っ取る利他的ふるまい

 

(第二章)ニワトリが先かタマゴが先なのか、まだわかってはいない。なかでケアンズ=スミスの「乗っ取り仮説」がすばらしい。

『情報生命』追伸より

 

坊主 第二章で取り上げたいのは、やっぱりケアンズ=スミス

 

小僧 乗っ取り仮説ですね。

 

坊主 ケアンズは、もともと僕ら人間は無機物だったと言ってるんだよね。無機物としての「鋳型」に情報が出入りしているんだと。その仕組みを有機物が乗っ取って、いまの僕らがあるっていう、そういう仮説なんだよね。

 

小僧 創発の瞬間に「乗っ取り」があったという言い方をしてるんですよね。

 

坊主 注目したいのは、最初の鋳型に欠陥構造があったとうところ。欠陥があるからこそ情報が出入りして動的なものになりうる。まさに”編集は不足から生まれる”だよね。さらにドーキンスの『利己的な遺伝子』では、遺伝子は利他的な動向ももっているってことを言ってますね。遺伝子自体はサバイバルマシーンなんだけど、利他的な相互作用がないと、サバイバルマシーン化できないんだと。

 

小僧 自分勝手だけじゃサバイバルできないですよね。

 

坊主は、”豚から人へ”に注目した図解を描いた花伝生に、「これを強調したのは、豚に込めた想いがあるんじゃない?この資本主義の豚が!みたいなラディカルなメッセージとか笑」と投げかけた。相手の読みの奥を読む、これもひとつの利他的ふるまいだ。

 

坊主 第二章の最後は『ミーム・マシーンとしての私』。ミームっていうのは文化的な遺伝子ですね。文化・風習・思考などの要素が水や空気のように存在していて、僕たちはそれを呼吸するように取り入れている。

 

小僧 編集稽古をとおして師範代と学衆のモデル交換がおこるのも、これなんじゃないですかね。

 

坊主 第一章のオーバーロードじゃないけど、校長もミームについてJ・G・バラードの『時の声』のようなもんじゃないかと書いてましたね。

 

 

 

■創発する場へのフェーズ移行

 

(第三章)「創発するシステム」はちょとした理論編だ。(略)非線形にものを考えるセンスを堪能していただきたい。

『情報生命』追伸より

 

坊主 1255夜の『非線形科学』では、劇的な相転移について書かれてましたね。

 

小僧 「ゆらぎ」ってキーワードが出てましたよね。

 

坊主 そうそうそう、「ゆらぎ」に一番注目してたのは松田さんだよね。

 

40[花]花伝生 松田秀作による千夜千冊エディション『情報生命』の図解

 

松田 思考が揺らぐといった個人のなかの「ゆらぎ」もあるし、関係性の中で「ゆらぎ」が生じることもある。個人と集団について対比させながら書きました。

 

坊主 「ゆらぎ」のあとに何が起こるとみてる?

 

松田 そうですね、自由、ですかね。

 

坊主 自由!

 

松田 ちょうどいい自由、ですかね。揺らぎすぎると分裂していったり、秩序が形成されなかったりする。一方でカチッとしすぎると動的にならない。

 

松田は「ちょうどいい自由は初期値だけでは獲得できない」「揺らぎを働きかけ続けることが重要なのではないか」という読みを語った。

 

 

 

 

 

小僧 校長は「ゆらぎってのは毎日引っ越すみたいなもんだ」って言うんですよ。

 

坊主 毎日引っ越す?

 

小僧 引っ越すと、荷物を置き直さないといけないですよね。いままでなかった秩序体系に作りかえなきゃいけないわけですよ。家具とか、本棚のなかとか、いままで見たことがなかった配置に仕向け直す。それで何が起きるかというと、隠れていた秩序が見えてくる。これが揺らぎの効果なんじゃないかって、僕は思ってます。

 

 

坊主 カオスは、周期性はないけれど全体的に見たら秩序があるんだよね。模様がある。『情報生命』の第三章にはリズムや振動についても書かれてたけど、一つ一つが持っているベクトルが、「ゆらぎ」が起こることによって違うベクトルに変換される。そうすると全体として、何らかの方向性を持つ。

 

坊主 これを教室に重ねてみると、最初はみんなバラバラで集まるわけだよね。だけどある「ゆらぎ」によって方向性が生まれて、もしかしたら編集道ベクトルが生まれるかもしれない。

 

小僧 そうすると、フェーズが変わりますよね。

 

坊主 仕事に役立てたいから編集力を上げに来ましたっていうフェーズから、違うフェーズに移る。この第三章のなかに、そのヒントがあるんじゃないかと思うんですね。

 

坊主:「問感応答返」が繰り返されることによって、後から「こういう場だったんだ」ということが見えてくる。返っていくのは「場」なんです。AIの場合は「場」の想定がされていない。「いま」の延長線上に生まれ続けるしかない。

 

 

■教室は海賊的な「一時的自律ゾーン」

 

(第四章)SF的想像力の渦中へめくるめく速度(ヴェロシティ)をもって再突入してもらう。

『情報生命』追伸より

 

坊主 いよいよ第四章です。校長が883夜の『ヴァリス』のところで強調していたのは、一人称を三人称で語ること。セルフをどうとらえるかが大きな問題なんですね。この問題のとらえ方がうまくいくと編集はもっと加速できる。ここで、ティモシー・リアリーの『神経政治学』を見てほしいんですけどね。326ページです。

 

リアリーは自我や現実社会というものは、「神経のシナプス連結の束」がつくりだした一種のフィクションであって、表層的な「交換性パラノイアの産物」にすぎないとみなしたのである。

936夜『神経政治学』ティモシー・リアリー

 

坊主 僕たちは、自己や目の前の現実社会が”ある”と思ってるけど、それはフィクションだよと。どうせフィクションなら、ユカイなフィクションにしたいんですよね。オモシロくしたい。そこをどうやるか。

 

小僧 1117夜の『T.A.Z』を著したハキム・ベイは海賊的ユートピアを重視してるんです。海賊っていうのは違法な存在だけれど、法的な秩序からはずれたところで、よい秩序をつくっているケースがある。そういった場を「ゾーン」と呼ぶんだけれど、僕はこれが、編集学校の教室のようなものじゃないかと思うんですよ。

 

坊主 教室も「一時的自律ゾーン」だもんね。エディティングセルフとしての情報生命がどうありたいのか。どう意識を覚醒させていくのか。第四章では内なるインスピレーションや、アルタード・ステーツ、いわゆる変性意識についての千夜にも注目したいよね。

 

 

■編集という方法を懐に、情報生命が躍り出る

 

まだ躍り出ていない情報生命があっても、おかしくない。フクザツな地球生命圏の中に、いっぱいのザツが爆ぜている。

『情報生命』前口上より

 

坊主 編集学校の教室は、クローズな状態からいよいよ自律ゾーン化してきていてる。だから、そろそろ外側に爆ぜてこうじゃないかと。編集力をあげ続けるようなアンシャンテをどう用意できるか。

 

小僧 バーマンのいう「再魔術化」は、編集稽古でこそ叶えられるんじゃないですかね。

 

坊主 編集的自己が持つ情報生命が躍り出る。そんな方向に向かっていくんじゃないかと。マンマシーンを超えて、次元をまたぐような変容をおこしたいよね。

 

 

 

かくして坊主と小僧は、師範代になろうとする花伝生に「オーバーロードたれ」と鼓舞し、その場をイキイキとさせる利他的ふるまいを見せてくれた。さらには、ゆらぎを契機にその渦中に突入してほしいというメッセージを投げかけた。

 

花伝生はこれをお題として受け取り、教室という「自律ゾーン」のなかで、師範代という情報生命を発揮していってほしい。

 

ところでオツ千ファンのみなさんは、どんな方法でオツ千を追っかけているだろうか。オツ千を図解したり、擬き合ったり、オツ千ベスト10を討論したり、オツ千という情報の束を取り入れて自己組織化をおこすための方法を、おのおの開発してみてほしい。

 

オツ千はお便りを募集中だ。これぞという遊び方を発明した方は、ぜひ、坊主と小僧に届けてあげてほしい。

 

【オツ千 編集力vol.21】文をあやとり、蝶がはためく
https://edist.ne.jp/dust/otsusen_hensyuryoku21/

 

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◎速報◎「すく」という漢字をどのくらい思いつきますか?〈40[花]敢談儀・田中所長メッセージ〉 https://edist.ne.jp/just/40hana_kandangi_tanaka/ https://edist.ne.jp/just/40hana_kandangi_tanaka/#respond Sat, 20 Jan 2024 12:06:05 +0000 https://edist.ne.jp/?p=66502

二十四節気では「大寒」、七十二候では「款冬華(ふきのはなさく)」に入る1月20日(土)。厳しい寒さのなか蕗(ふき)の花が咲きはじめるように、イシスの「花」こと師範代養成コース[花伝所]も春に向けて動き出す。世田谷豪徳寺の本楼では第40[花]の最終プログラム「敢談儀(かんだんぎ)」が行われている。

 

約7時間にわたる敢談儀は、花伝所所長・田中晶子の問いからはじまった。

 

【すく】という漢字をどのくらい思いつきますか。日本人はどのように【すく】という言葉を使ってきたでしょうか。

 

花伝所は世阿弥の『風姿花伝』(花伝書)に準えて松岡校長が名付けた講座名である。世阿弥は少年期に足利三代将軍義満の目に留まり、花の稚児として寵愛された。また当時最高の文化人であった二条良基にも贔屓を受けて和歌や連歌などを習い、技を磨き、やがて能を大成して複式夢幻能という高度な様式を生み出していく。

 

ここで田中所長は、後ろに貼られていたポスターに放伝生たちの注意を向けた。

 

 

2005年に花伝所が立ち上がったときにつくられたポスターには、櫛の写真とともに「梳いて、透いて数寄になる。」という言葉が添えられている。田中所長は【すく】の一端を紐解いた。

 

何かを何かによって梳(くしけず)ること。それを【すく】といいます。「土を鋤く」「紙を漉く」「髪を梳く」「風が透く」「木を剝く」「心を空く」。いろいろな【すく】がある。そして「好く」であり「好き」「数寄」でもある。

 

「スキ=数寄」の奥には「スサビ」があり、「スサビ」はもともと「荒び」と綴り「荒ぶる」という意味があります。やがて「遊び」とも綴られるようになった。さらに「スサビ」は「サビ」や「ワビ」にもなり、利休や芭蕉にも受け継がれていきました。

 

「スサビ」「スキ」「ワビ」「サビ」といった「数寄」の感覚で心をグルーヴさせるということを日本人はやってきた。そういう流れの只中にいた世阿弥の『風姿花伝』をもとに、みなさんが取り組んできた花伝所のプログラム「花伝式目(かでんしきもく)」はつくられているということにも思いを馳せてほしい。

 

「歴史的現在」のなかで花伝所のプログラムを了えた放伝生たちは、数カ月後には師範代として教室をうけもつ。「イシス編集学校の小さな茶室のような教室で、大きなグルーヴを起こしてほしい。そしてぜひその先の【編集道】を考えていってください」。田中所長はこれからへの期待を込めてマイクを置いた。

 

松岡校長は『日本数寄』の単行本あとがきでこう書いている。

 

 いま、日本は漠然としすぎている。

 疲れているわけではない。一部には熱意もある。ところが、何かが発揮されないまま、すっかり沈殿したままになっている。歴史と現在が大胆に交錯しないからである。日本は漠然ではなく、もっと渾然としたほうがいい。でなければ、日本数寄は出てこない。

 

この文章が書かれたのは2000年。それから四半世紀が経とうとしているが、「何かが発揮されないまま」「すっかり沈殿したまま」という状況は変わっていないのではないか。いまこそ歴史と現在を大胆に交錯させ、渾然を怖れずに数寄の編集力を発揮したい。時代の”櫛の歯”になってみたい。2024年は、40[花]放伝生たちの出番だ。

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◎速報◎充ちて、破れて、先に出る【39[花]・敢談儀】 https://edist.ne.jp/just/39hana_kandangi/ https://edist.ne.jp/just/39hana_kandangi/#respond Sat, 29 Jul 2023 14:40:58 +0000 https://edist.ne.jp/?p=59872 井上尚弥がフルトンにTKO勝ちしたニュースに沸いたこの1週間。試合後に勝利のポイントを尋ねられた井上は、身長、リーチではフルトンが圧倒的に有利だが、自分がペースを取るために距離感を掴むことを徹底する、そのためのトレーニングをしていたと語った。厳しいトレーニングを積み重ねて大柄なフルトンに挑んだ井上のように、大きなターゲットに向かって稽古を積んできた人々がイシスにはいる。

 

5月の入伝式後、師範代養成コース・ISIS花伝所の入伝生たちは5Mの式目演習、錬成、キャンプと怒濤の稽古に身を投じてきた。それらを越えての今日、敢談儀は花伝所の最後のプログラムである。その名の通り、敢えて談(かた)る場だ。だが花伝所所長・田中晶子の姿が見えない。実はすこし前に交通事故に遭い、眼窩底骨折をして手術をしたばかりだった。しかしここまでの入伝生の奮闘を見守ってきた田中所長は、術後の身をおしてZoomの向こうから入伝生たちに言葉を贈った。

 

これまでの稽古で師範から多くの指導や指南を受け、自分の編集のクセ、思考のクセに自信を無くしそうになった人もいるかもしれない。けれど、好みやフェチや憧れや不足といった「フィルター」こそが編集契機になる。

 

さらに積極的なモードチェンジや編集的自己の更新も促した。

 

遺伝的自己、免疫的自己、血液型的自己、国や地域に属しているわたし、学校・会社・家庭に属しているわたしなど、いろいろなわたしがいる。面白かったことも辛かったことも含め、さまざまな記憶をもつわたしもいる。それらをすべて使って編集に向かっていけるように「たくさんのわたし」を見つけることが[守]の稽古の基本にあるが、師範代こそ、その方法を積極的に使ってほしい。

 

39[花]がはじまって間もない頃、ある入伝生が39[花]を「咲く花」と呼びはじめたという。校長松岡正剛の著書『花鳥風月の科学』には、こんな一節がある。

 

サキは、「先」「崎」「柵」「裂く」「割く」「咲く」「坂」「酒」などいろいろな言葉をつくっています。エネルギーがいっぱいになり、これ以上は先に進めない状態がサキなのです。先も崎も柵もそういうイメージをあらわしている。坂はこれ以上昇ろうとするとギリギリになるというイメージですし、酒はこれ以上飲むとおかしくなるギリギリの気分を示している言葉です。「咲く」という現象もつぼみがこれ以上はじっとしていられない状態のことです。エネルギーが充満し、それが破れて先に出る――それが「咲く」ということです。

 

充ちて破れた先には「師範代」というイシスでしか成し得ない世界編集の場が待っている。9月の感門之盟で、新師範代たちにどんな教室名が贈られるのだろうか。

 

 

アイキャッチ撮影:後藤由加里

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【オツ千番外編】『面影日本』を面影小僧でひとりオツ千 https://edist.ne.jp/dust/otsusen_bangai03/ https://edist.ne.jp/dust/otsusen_bangai03/#respond Mon, 15 May 2023 05:41:32 +0000 https://edist.isis.ne.jp/?p=56965  「おっかけ!千夜千冊ファンクラブ」、ちぢめて「オツ千」のライブ動画バージョン第三弾! ISIS花伝所の修了イベントに招かれた千夜坊主の林頭・吉村堅樹と千冊小僧・デザイナーの穂積晴明。3回目のオツ千ライブは、千冊小僧が体調不良で一週間前に倒れるというアクシデントが勃発。坊主が初の単独ライブを敢行した。

 千夜千冊エディション『面影日本』を題材に、放伝生=新師範代たちを相手に丁々発止のオツ千問答。ところがソロで時間が短くなるはずが、「日本」をテーマにテンションがあがったのか、制限時間を2倍もオーバーの大失態。タイムキープを無視して暴走する坊主のオツ千ライブに中身はあるのか? 千夜千冊エディション『面影日本』をお手元に置いてご鑑賞ください。

 

 

 

 今回の「オツ千番外編」では、『面影日本』の章立ての構造を解読し、第一章のキーワードを手掛かりに「面影」を編集工学します。いき過ぎ、やりすぎ、誤読、放送禁止もノーカットでお届け。オツ千ショートバージョンかつ異例事態のライブ、お楽しみあれ。

 

 

▼お便り募集▼

 ゆるゆる千夜千冊伴走の「オツ千」の「オツ千目安箱」へお便りありがとうございます。「オツ千」への感想・質問、千夜千冊の気になるところ、まじめなお悩みも不真面目なお悩みも何でもお待ちしております! 坊主と小僧が心を込めてお答えします。

 

 「お気に入りの千夜」を一夜も大募集! 投稿いただいた方からゲストでオツ千にご招待も。お待ちしていますー!

 

 

 

▶︎当該千夜千冊エディション 『面影日本』

 

 

 

▼過去のエピソードはこちら▼

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イシスDO-SAY 2023年2月 https://edist.ne.jp/list/isis_do-say_202302/ Mon, 30 Jan 2023 23:45:30 +0000 https://edist.isis.ne.jp/?p=52744 松岡正剛が校長をつとめるイシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。2023年が始まりました。イシス編集学校は年始1月から編集行事が盛りだくさんでしたね。

 

さあ、2月も皆さんとともに、アレコレDOしてSAYしていきます。「イシスDO-SAY」2月号をどうぞ。

(今月のカバー写真は、2月の季語「橙」)

 

【2023年2月】

 

2023年2月5日(日) 物語講座15綴 績了(績了のためのお題締切日)

トリガーショット、編伝1910、窯変三譚、最後のエピローグ推敲を経て、物語講座が績了を迎える。

▶関連記事 [15綴・物語講座]「あいだ」を物語る、リアル稽古・蒐譚場

▶関連記事 12[綴]蒐譚場 物語をめぐる10ページ

 

2023年2月5日(日)【花伝スペシャル】エディットツアー「ISISのしくみ探検!」開催

師範代養成コースであるISIS花伝所の指導陣が、編集を体験できるエディットツアーを開催。「ISISのしくみ」をテーマにしたレクチャー&ワークショップにより、イシス編集学校の秘密に迫ります。未入門の方もご参加可能。お待ちしております。

※詳細・お申込はこちらからご覧ください

※参考記事:【花伝OLエディットツアー 2月5日】ISISのしくみ探検!

▶関連記事 <編集力>は共読で開花する!【花伝エディットツアー】

 

 

2023年2月11日(土) 共読online 開催

イシス編集学校 校長松岡正剛直伝の「目次読書」に「マーキング読書」も加味したスペシャル・カリキュラム。[多読ジム] 参加メンバーのためのグループレッスンとして始まったものだが、未体験の方にもご参加いただけるようにいたしました。 

お申込はこちら

▶関連情報 たった1時間で新書1冊が読める!目次読書ワークショップが始動。初回、大盛況。

 

2023年2月11日(土) Hyper Editing Platform AIDAシーズン3 第五講

10月15日からスタートしたHyper Editing Platform [AIDA]シーズン3の第五講が開催。

▶ 関連情報 AIDA Season3「日本語としるしのAIDA」、本日開幕!

▶ 関連情報 日本語としるしの秘密は源氏物語にある AIDA Season3 第1講 10shot

▶ 関連情報 中世の九相図から無常を読む AIDA Season3 第2講 10shot

▶ 関連情報 むべ山風、台風と革命が渦巻く AIDA Season3 第3講前半

▶ 関連情報 聖なる顕現は必ず「しるし」をもっていた AIDA Season3 第3講後半

▶ 関連情報 其処彼処に「間」が立ち現れる AIDA Season3 第4講

▶プレスリリース 次世代リーダーのためのリベラルアーツ・プラットフォーム「Hyper-Editing Platform[AIDA]」シーズン3開幕。テーマは「日本語としるしのAIDA」。日本語がもつ思考、発想、価値観と、その表現について考える。(PR TIMESへ)

 

 

2023年2月12日(日) 物語編集術 体験ツアー「ストーリーテラーになろう!~型から跳び出す物語」

情報編集力の実践篇・[破]応用コースの方法に迫る体験ツアー。 [破]指導陣がナビゲート。今回は「物語編集術」をテーマに、編集の「型」を使うワークショップを楽しみながら、発想を広げ物語を組み上げる体験できます。お待ちしています。

※詳細・お申し込みはこちらからご覧ください

※参考記事:【破 物語編集術体験ツアー 2月12日】 ストーリーテラーになろう!~型から跳び出す物語

▶関連記事 【[破]エディットツアー報告】感涙の物語に潜む型-物語編集術入門

 

 

2023年2月12日(日) 49期 [破] 突破日

第49[破]応用コースは、4カ月の編集稽古をすべて終え、修了日を迎える。

▶関連情報 〈突破者が書く!第1弾〉【79感門】編集道は偶然の連続(河野智寿)
▶関連情報 〈突破者が書く!第2弾〉【79感門】幼心を再編集する全然アート(中川治靖)
▶関連情報 〈突破者が書く!第3弾〉【79感門】ことことと俳句がつなぐイシスの和(一倉広美)
▶関連情報 【エアサックス加藤の三度目の突破01】編集天狗と突破を誓う!

 

2023年2月12日(日) 物語講座15綴 選評会議

[物語講座]の指導陣が集まり、選評会議が行われる。

▶関連情報 [15綴・物語講座]「あいだ」を物語る、リアル稽古・蒐譚場

 

 

2023年2月19日(日) 50[守] 卒門日

[守]では、4ヶ月38題の全てに回答することが卒門条件。卒門を果たすと破講座に進む資格を得ることができる。

▶関連情報 【Archive】48[守]クロニクル――19教室の得番録REMIX

 

2023年2月26日(日) 輪読座

今期は三浦梅園を取りあげている。第五回は、”『玄語2』 【小冊、人部】”がテーマ。

輪読座は、今からでも途中参加が可能。ご参加希望の方はお問い合わせください。

詳細・お申し込みはこちら 

▶ 関連情報 【受付開始】10/30〜輪読座「三浦梅園『玄語』を読む」情報公開&申込受付中! 

▶ 関連情報 学徒よ、梅園を知れ【輪読座第1輪】

▶ 関連情報 梅園流!学びをほぐす方法【輪読座第二講】

▶ 関連情報 クリスマスに梅園を!【輪読座第三輪】

 

2023年2月27日(月) 学校説明会

基本コース[守]をご検討のみなさまや「編集」にご興味のある方など、どなたでもご参加いただける学校説明会。「イシス編集学校で学べることとは?」「教室」のしくみ」を中心にお話し、ミニワークを体験。

※詳細・お申し込みはこちら

 


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【速報】イシス編集学校が「面影」を重視する理由(38[花]敢談儀) https://edist.ne.jp/just/38hana_kandangi/ https://edist.ne.jp/just/38hana_kandangi/#respond Sat, 21 Jan 2023 12:21:33 +0000 https://edist.isis.ne.jp/?p=52711 Twitterの「View Count」導入をどう捉えるか

 

「情報の捉え方」がたった一人の判断で変えられてしまう。

「限られた基準」でしか評価がなされなくなる。

 

このような状況は誰しも避けたいだろう。

 

残念なことに、そのような状況が現在進行形で起こっている。2022年12月23日、イーロン・マスク氏はTwitterの「View Count」の開始を自らのアカウントでアナウンスした。「View Count」とはツイートの閲覧数がツイート上に表示されるというもの。閲覧数はこれまでアカウントの管理者だけが見られるものだった。

 

イーロン・マスク氏の「View Count」に関するツイートのスクリーンショット。2023年1月21日のスクショ時点で5652.6万人がこのツイートを閲覧していることがわかる。イーロン・マスク氏は導入の理由として「動画では当たり前のことだ」と述べたという。

 

もちろん、歓迎する声もあるだろう。閲覧者からすれば人気のツイートが一目でわかるし、投稿方針を見直すきっかけになった管理者も少なくない。

 

しかし、閲覧数が多いこと=人気であるといえるのだろうか。View数の多さは必ずしもその内容の価値を担保しない。むしろ、ただでさえSNSで話題にあがりやすい「閲覧数」という評価基準がますます加速する可能性が高い。

 

つまりここで懸念されるのは、「多様な評価軸」や「見方の可能性」の静かな排除ではないだろうか。日本国内でLINEとYouTubeにつぐアクティブユーザー数をもつSNSのTwitterで、このような方向づけがほぼ一人の人間による判断で決まってしまう。この現状を、今を生きる私たちはどのように捉えればいいのだろうか。

 

 

正解型の現代社会にこそ「編集力」が必要

 

38期[花伝所]の最終プログラムである敢談儀のおよそ一週間前、法政大学前総長で江戸文化研究者の田中優子氏が、守講座の受講者に向けて特別講義をした。そのなかで「イシス編集学校こそ、社会にあらがうための教育を実現している」と言い切った。

 

ここでいう「社会」とは、「既に一つの正解だけが求められる硬直的な場」を意味している。数値があたかも絶対の正解のような状態にあるSNSサービスもこの社会の一部であり、このSNSサービスを享受している私たちとは無関係ではない。

 

そこで田中優子氏が持ち出したのが「編集力」と「イシス編集学校」だった。

 

特別講義の田中優子氏。「正解型の社会に”あらがう””ためらわない”ための方法が編集にある」と、自らイシス編集学校の稽古体験もまじえながら、これからの編集力の必要性を説いた。

 

 

「面影日本」の5つのキーコンセプトで編集力の再生へ

ところで松岡正剛校長は、「日本という方法」を重視している。中でも『見立て日本』(角川ソフィア文庫)で、「面影」について「日本で一番大事な言葉です」と明言している。

 

編集工学において「面影」がなぜ大事なのだろうか。2023年1月21の敢談儀では、花伝所プログラムを修了した放伝生全員が、「面影」と「日本という方法」に迫る千夜千冊エディション『面影日本』の図解発表を行ったほか、吉村堅樹林頭が『面影日本』をイシス編集学校や師範代ロールと重ねながらレクチャーをした。以下、『面影日本』の「追伸」で松岡校長が提示していた「5つのキーコンセプト」とともに花伝所の指導陣らのメッセージをお届けする。

 

1.常世:新たな再生力・編集力をもたらすイシスという場

常世とは「根の国」。イザナギはイザナミのいる根の国から黄泉がえり、新たな再生力を得た。エジプト神話の再生の女神イシスに肖ったイシス編集学校とは、現代社会で枯渇している編集力を再生する場。師範代とは学衆の編集力を再生する女神イシスなのである。

 

「千夜千冊エディション『編集力』に、(編集は)誰もみたことがない未生の模様をつくっていく、とある。敢談儀でも、他者とのあいだで新規性をもたらすつもりでインタースコアを起こしてほしい」(田中晶子花伝所長)

 

2.鳥居:編集の入り口であり出口

鳥居とは外との境界にあたるゲートであり、外からきたものを予兆する。イシス講座も「入門」「卒門」「感門之盟」などいくつもの鳥居(門)がシステムとして組み込まれている。

「みなさんは「英雄伝説のプロセス」を花伝所の学びで体験してきた。今日は、花伝所を通じてどのような自己変容があったかを考えながら臨んでほしい」(深谷もと佳花目付)

 

3.正月:マザーカントリーの面影があらたまる儀式

正月の若水は、現実から見えないところでどこかと繋がっているはずの脈絡を確認する行事のこと。イシス編集学校では講座の節目ごとにロールを水に流してつど改まるが、編集工学の学びの若水は脈々とつながっている。

 

「ここの対話がよかったですね」と問感応答返のプロセスをリアルタイムで次々に言語化していく中村麻人花伝師範。[守]師範時代には「圏論」で編集工学を紐解いた用法語りで注目を集め、最新の千夜千冊1814夜『数学的思考』にも「アサト」として登場した。「『数学的思考』の千夜は印刷して神棚に飾っています(笑)。この千夜の方法もリバースして花伝所でもシェアしていきたい」(中村師範)

 

4.翁:折口信夫が追いつづけた日本のマレビト

翁(おきな)は再生の力をもたらすマレビト。次世代リーダー創発プラットフォーム「Hyper-Editing Platform[AIDA]」のボードメンバーは、現代の私たちにとっての「翁」であろう。

 

放伝生の『面影日本』の図像を踏まえてレクチャーをする吉村堅樹林頭。「面影ってズバリ何?」「エディションを読むってどういうこと?」とクリティカルな問い放伝生に連発する。そのさまは問感応答返によって編集力を再生する翁然としていた。

 

 

5.稜威:「触れるなかれ、なお近寄れ」

稜威(イツ)とは、限りの余勢を残すこと。和歌や造仏、作庭といった日本の技芸にはこの稜威が通底している。師範代と学衆との距離感も「触れるなかれ、なお近寄れ」というギリギリの関係をつくることで編集力はますます高まっていく。師範代は稜威なのである。

 

今日の敢談儀では、指導陣だけでなく放伝生も豪徳寺の本楼に集った。「初めて本楼に来られました」「芸能の本棚に目がどうしても向かってしまいます」など興奮を抑えきれない放伝生の姿も。

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イシスDO-SAY 2023年1月 https://edist.ne.jp/list/isis_do-say_202301/ Fri, 06 Jan 2023 00:00:08 +0000 https://edist.isis.ne.jp/?p=51891 松岡正剛が校長をつとめるイシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。2023年も皆さんとともに、アレコレDOしてSAYしていきます。

 

では2023年初、1月の「イシスDO-SAY」をどうぞ。

(今月のカバー写真は、1月の季語「ざぼん」)

 

【2023年1月】

 

2023年1月8日(日) お正月エディッツの会 オンライン開催

「エディッツの会」は、アイディアがわき表現力がひろがる「編集の型」を使って遊ぶおやこ参加型のオンライン・ワークショップ。今回は10時~11時30分、干支にちなんだ編集ワークで遊ぶ予定。

*親子に限らず、ご興味のある方はどなたでもご参加いただけます。詳細・お申込みはこちらから

▶関連記事 イドバタイムズ issue.14  ラップアップでGo!子どもプランニングフィールド秋へ

 

 

2023年1月9日(月) 多読ジムSeason13 開始

読書筋を刺激して、読書筋を大きくする「多読ジム」通常コースがスタート。Season13・冬のコラボ企画パートナーは、小倉加奈子析匠の主宰する「MEditLab」。

▶関連情報 【多読ジム×MEditLab】お医者さんに読ませたい三冊 コラボ企画第四弾

 

 

2023年1月9日(月) 第7回 師範IS&IS講

2019年2月発足した「師範IS&IS講」。イシス編集学校の師範が集い、編集工学を深め、研鑽し合う特訓場。

▶関連記事師範IS&IS講 11/30開催

 

2023年1月14日(土) Hyper Editing Platform [AIDA] シーズン3 第四講

10月15日からスタートしたHyper Editing Platform [AIDA]シーズン3の第四講が開催。

▶ 関連情報 AIDA Season3「日本語としるしのAIDA」、本日開幕!

▶ 関連情報 日本語としるしの秘密は源氏物語にある AIDA Season3 第1講 10shot

▶ 関連情報 中世の九相図から無常を読む AIDA Season3 第2講 10shot

▶ 関連情報 むべ山風、台風と革命が渦巻く AIDA Season3 第3講前半

▶ 関連情報 聖なる顕現は必ず「しるし」をもっていた AIDA Season3 第3講後半

▶プレスリリース 次世代リーダーのためのリベラルアーツ・プラットフォーム「Hyper-Editing Platform[AIDA]」シーズン3開幕。テーマは「日本語としるしのAIDA」。日本語がもつ思考、発想、価値観と、その表現について考える。(PR TIMESへ)

 

2023年1月15日(日) 第50期[守]田中優子氏特別講義 「田中優子の編集宣言」

法政大学前総長である田中優子氏が、特別講義を実施。イシス編集学校入門者以外の方も参加可。

参加お申し込みは、こちらの記事からご覧ください↓

▶関連情報 【申し込み開始!】法政大学前総長・田中優子氏がソロ講義 江戸の編集力を現代人が身につけるために

 

2023年1月15日(日) 物語講座15綴 選評会議

[物語講座]の指導陣が集まり、選評会議が行われる。

▶関連情報 [15綴・物語講座]「あいだ」を物語る、リアル稽古・蒐譚場

 

 2023年1月21日〜22日(土・日) 第38期 花伝所 敢談儀

花伝所の最後を締めくくるオンライン講座&面談。これまでの演習を振り返り、師範からの評価とアドバイスを携えて、師範代になるための最後のプログラムが開催される。

▶関連記事 型を伝える師範代が「乱世の現代」に求められている理由【37[花]敢談儀】

▶関連記事 【別紙花伝】「5M」と「イシスクオリティ」

▶関連記事 「ひらりカレイド・スカート 花伝敢談儀

▶関連記事 「デファクトスタンダードを突き破る 32[花]花伝敢談儀 10shot

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2023年1月22日(日) [破] AT賞選評会議

[破]で開催される「アリスとテレス賞」(AT賞)の選評会議が行われる。 

▶ 関連記事 編集用語辞典04[アリスとテレス大賞]

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2023年1月28日(土) 【一日限定】6万冊の本楼エディットツアー

世田谷豪徳寺にある6万冊のブックスペース「本楼」を開放し、エディットツアーを開催。ナビゲーターは吉村堅樹 林頭。普段は見ることができない2階の学林堂から1階の本楼まで、本を手に取りながら空間と編集術&多読術を存分にお楽しみください。

詳細・申込:6万冊の本楼 エディットツアー

▶ 関連記事 【臨場させるツアーの秘訣】吉村林頭による本楼ツアー

 

2023年1月25日(日) 輪読座

今期は三浦梅園を取りあげている。第四回は、”『玄語 4』【天冊 立部本神】を読む”がテーマ。

輪読座は、今からでも途中参加が可能。ご参加希望の方はお問い合わせください。

詳細・お申し込みはこちら 

▶ 関連情報 【受付開始】10/30〜輪読座「三浦梅園『玄語』を読む」情報公開&申込受付中! 

▶ 関連情報 学徒よ、梅園を知れ【輪読座第1輪】

▶ 関連情報 梅園流!学びをほぐす方法【輪読座第二講】

▶ 関連情報 クリスマスに梅園を!【輪読座第三輪】

 

 


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